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ネットワーク(テクニカル)コミュのIT業界裏話・・

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IT業界は外部からどのように見えているのでしょうか。見えにくいため開発の現場は悲惨とか思われているような気もしますが。。。業界に興味があるかたのために、私のみた業界模様をかいてみます。

よくITゼネコンといわれるように大規模開発になればなるほど、下請けに出されます。何段にもなるため下のほうはどの会社が開発しているかわからないこともあります。ほんとにゼネコンです(^^;

ちなみに最近情報漏えいが多いですが、それもほとんどは関連会社の末端からのようです。

まず開発のはじまりは、大手のサービスプロバイダなどがRFPという要求仕様書を書くことから始まります。これは、その会社が行いたいサービスや開発したい社内システムなどを想定し、機能要件、性能要件や運用要件をまとめたものです。

これを数社のSIerに出してコンペします。大規模開発の場合はRFPの前にRFIを出すこともあります。

SIerはRFPを元に提案書、見積もりを行います。この際に価格、納期は重要ですが、実際は実績、体制も加味して発注先を選択します。

さて、受注したSIerはすぐに開発・・と行きたいところですが、実際は何を開発するかを決めるために数ヶ月を要します。同じ開発はないためほとんどオーダーメイドです。このため、DBは何を使うか、NW機器は、ハードは・・・など決めることはたくさんあります。

提案の段階でハードなどはある程度想定していますが、実際は大体で提案してきます。なぜなら提案にコストをかけると基本設計が終わってしまうのです。

ただし本当に正確な提案を行うのであれば、基本設計くらい、できていないと性能や構成が決まらないため見積もれません。ただしここまでやるとプレセールス費用が膨らんでしまい取れなかった場合のダメージが大きいです。

だからといって、余裕を見て高い見積もりを出すとコンペで落とされるので、ここは営業さんの腕の見せ所ですね。数年前赤字案件が多発したのは、ここで失敗したことが大きな原因です。

コメント(3)

受注したSIerは、その内容、納期を踏まえた開発体制を組みます。プロジェクトマネージャ、リーダーなどから末端までここがポイントとなります。開発は人です。この体制で失敗すると本当に苦労します。とはいってもなかなかいい人はいないのですが。。。

ところで、開発には工数という単位で管理します。1人月いくらといった感じですね。これが曲者で、発注側は成果で図りたいのに、稼動で見積もるのですね。つまり、同じ1人月でもいい人か悪い人かでまったく成果は異なります。ですので人が重要なのです。ちなみに1人月は100から200万円が多いと思います。1人月=20人日 1人日=8時間
いよいよ開発が始まります。ここをSIerが直接開発することはまれです。実際は中小の開発会社を寄せ集めてSierのPMが指揮することになります。しかし、最近はSIerも人材不足で入社2,3年の人が大規模な開発を任されることもあります。開発会社の人のほうが年上で経験もあることが多いので、このPMの能力で出来が決まることも多いです。

こうして完成したのですが、試験でバグは出るわ、サーバに乗せたら性能が出ないわなどトラブルをつぶしながらサービスまでもって行きます。

こう考えると開発している期間は4分の1もないくらいです。
大体事前検討で時間をとられ開発もそこそこに試験し、試験も十分できないままリリースする羽目になることもあるようです。ですので最近ベータ版サービスが増えてきているのです。
さて、まとめると立場により大きな違いがあります。

●発注側
メリット 深い技術は必要なく体には比較的優しい
デメリット 採算から開発管理の責任を持ち大変

●SIer
メリット 若くして開発を指揮できる
デメリット 管理に失敗すると怒られる

●中小開発会社
メリット 技術力が一番つく
デメリット 給料が安く長時間労働

どの立場にするか好み次第ですが、私は発注側が楽です。面白いのは開発会社なのですが大変さも抜群です。皆さんはいかがでしょうか(^^

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