ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

SCMresearch.com通信コミュの【週刊】海外流通動向ウォッチ2009/11/06

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
市原です。
 本日は、2点のみ報告します。

◎プラネットのプレスレリース 2009年10月28日(木)
 日用品・化粧品業界EDI(企業間データ交換)で旧式の通信手順が終了。
 プラネットのEDIで、「全銀TCP/IP」および「AS2通信手順」へ完全移行。
詳しくは、下記のリンクを御覧ください。
http://www.planet-van.co.jp/aboutus/press_89_2009_1028.html

〇先週、GSMP海外出張でフランスのリールに出張いたしました。
 日本では、残念ながらGDSNを導入しておりません。
 仮に、将来、再検討を行う場合、何が課題となるか、GDSN標準化の
キーパーソン2名にインタビューしました。
 ロビン氏(ネスレ)、ケリー氏(DP会社)の2名です。
 あくまでも、私が理解した英語の範囲です。
 今の現状では、GDSN導入が厳しい状況の日本ではありますが、
何らかの参考にしていただけたら幸いです。

(a)ロビン氏の意見
 現状の商品マスターデータ交換において、データ精度が維持できている場合、
強いてGDSNを導入するメリットはない。現状システムを維持するのが得策。

 既存の商品マスター項目において、以下の点で問題がある場合、GDSNの
導入を検討する必要性がある。
  ・同じ商品マスターでも、例えば小売業の項目の違いが大きいこと。
  ・データ精度が低いこと。
  以上の問題点が認識された場合のアクション。
 ・項目を合意が取れやすいものに絞り込んで、GDSNの実施を検討する。

・ロビン氏からの提案
 ・改めて現状調査を実施する
  (前提条件)
  有力企業で合意形成が図れることが条件。(日本の現状では、厳しい条件)

 ・本当に日本の商品マスターデータのデータ精度が高いか、GS1のデータアキュ  
ラシー・フレームワークで検証してみてはどうか。データによる裏付けをとる。
企業の項目の差異比較も、数値で裏付け、差異の大きさの検証が必要だと思う。

 ・GDSNに移行した国の状況を知る。
 オーストラリアの例を参考になる。(既存から、GDSNに移行した)
 オーストラリアは、価格、商品情報の分離したシンプルな処理を構築した。
 価格を別に管理しないと、マスター処理が複雑になる。

(b)ケリー氏の意見
 ケリー氏は、データプールSA2においてGSMPの窓口。日本の経済産業省事業の
GDSN実証実験にも関与し、来日経験もある。

・小売業の意識を変えること
 マスター登録業務は、卸売業の業務という認識では、楽なようで、いつまでも
見えないコストを、小売業側が負担することとなる。
 小売業のマスターを、基本項目、価格といった付加項目に分け、ベーシックな
データ交換ができる環境を構築すべきではないか。日本の小売業は、
ワンタイムで受け取ることにこだわったため、マスター項目が複雑になったと思われる。

・卸売業が、GDSNの必要性を認識すること。
  卸売業は、中間に立ってデータ交換で苦労しているはずである。
  小売りはもとより、卸売業が導入意識を持たねば、日本では導入が難しい。
 (3層を1体で考えず、卸売業はソース、レシピアントの2機能を併せ持つものとして
考える必要があるのではないか。)
・検討の原点に立ち返ること。
  失敗は取り返せない。検討の原点に立ち返り(項目比較で差異を分析、
データ精度が高いかの検証)を行って、スモールスタートを行う必要がるのではないか。
・事業を進めるにあたって、日本は政府組織、GS1ジャパンがリーダーシップを示し、
事業のゴールを、関係者に示すこと。

 以上です。

========================================================
大切にしたいこと
・コミュニケーションと思いやりを忘れないこと。
・電子機器はツール。主役は人間。
・技術、ノウハウの継承を図ること。
========================================================
========================================================
  【週刊】海外流通動向ウォッチからのお願い   
◎リンク先の記事を除き、掲載内容は執筆者の個人的な見解です。
◎転送時は、お手数かけますが、全文を転送してください。
◎ご意見、感想も遠慮なくお寄せください。
◎配信中止をご希望される方は、文書を入れずに返送してください。
========================================================
-------------------------------
 市原栄樹
流通システム開発センター 勤務
 e-mail:toumoi@sirius.ocn.ne.jp
-------------------------------
>>このメッセージを印刷する前に、環境のことを考えましょう。<<

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

SCMresearch.com通信 更新情報

SCMresearch.com通信のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング