ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

SCMresearch.com通信コミュの週刊ARC業界ニュースサマリー日本語版 - 4/13/2007 分

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆様の周囲にこのようなサービスに関心をお持ちの方がおられましたら、本メールを転送して教えてあげて下さい。メール配信をご希望の方はどなたでも弊社ウェブ www.ARCweb.com/Japan にて登録していただくことができます。

***************
オートメーション・ニュース ヘッドライン

1. 日本の製造業ユーザーが産業用イーサネットへの期待を表明:シスコ・フォーラムより
2. 製造円卓会議でOMACが取組むべき諸課題を論議
3. プロセス・オートメーションにおけるフィールドバスの現状
4. チャンプスが保守作業中の立入り/使用禁止を徹底するソリューション
5. シュナイダーとODVAの関係強化の背景は
6. シュナイダーがODVAのプリンシパル会員に
7. テンドリルがジグビー・ネットワーク運用の新プラットフォーム
8. ハネウェルが安全計装の健康度監視システム
9. ライト州立大学が運転員パフォーマンス・センターを設立
10. ARCの新調査:スマート生産方式と生産性・リードタイム・俊敏性の向上
11. IWKA がパッケージング部門の売却を決定
12. イートンがセイタムの燃料部品部門を取得
13. 供給側から見た世界のオートメーション市場は、成長が続くものの鈍化

***************
E-ビジネス/サプライチェーン・ニュース ヘッドライン

1. 日本の製造業ユーザーが産業用イーサネットへの期待を表明:シスコ・フォーラムより
2. 支出分析:コスト把握から節減へ
3. ヴェルムが製薬業界むけの共通製造プラットフォーム
4. チャンプスが保守作業中の立入り/使用禁止を徹底するソリューション
5. コロンビアソフトが文書管理ソリューションの新バージョン
6. アプリソがERPのモジュールと協調動作する品質実行システム
7. SAP-Centric EAM 2007より
8. テンドリルがジグビー・ネットワーク運用の新プラットフォーム
9. シスプロがロット/部品のトレース機能を強化
10. オラクルの倉庫管理システム新バージョンを吟味する
11. ARCの新調査:スマート生産方式と生産性・リードタイム・俊敏性の向上
12. サイペリアンが操業データの包括的な管理ハブ
13. サプライチェーン担当幹部の重要関心事

オートメーション・ニュース
**************************************************

1> 日本の製造業ユーザーが産業用イーサネットへの期待を表明:シスコ・フォーラムより

製造工場では、トレーサビリティ要求への対応・製造装置管理の高度化・需要即応の生産体制構築などに伴い、現場システムと全社情報システムの統合度向上とアプリケーションの高度化/柔軟化をはかるべく、工場内ネットワークを流れるデータの飛躍的増大・質的多様化と接続の自由度向上が求められている。
2007年4月10日、東京で、シスコ主催のEtherNet/IP Solution Forumが開催され、百数十名が参加して、産業イーサネットの最新動向に接し、今後への期待と課題を論議した。
出席者には、製造企業の製造/技術部門など、通常のシスコ・ユーザーとは違う顔ぶれが多く見られた。
冒頭、シスコの執行役員 エンタープライズ営業本部長 の大塚俊彦氏が開会の挨拶に立ち「シスコが提供している業種別ソリューションの中でも、特に製造業むけは、グローバル展開している企業が多いため重視している」と、同社がこのフォーラムを主催した立場を要約した。これを受け、当日の司会進行も担った同社エンタープライズマーケティングの宮村信男氏が、製造業を取り巻く環境と課題を概括しこれに対するシスコのソリューション、Etheret to the Factory (EttF)や工場で使用できる最近の技術を紹介した。また、IT/ビジネス環境とは異なる要件を持つ工場ネットワークに適したアーキテクチャの重要性を強調し、「シスコはオートメーション・ベンダーとのコラボレーションのもとイーサネット・ベースのプロトコルの増大など製造業のニーズに応えて行く」、とコミットした。
次に、オムロンIABの営業統轄事業部 技術部長 臼井裕之氏が同社のイーサネット戦略とロードマップを紹介し、EtherNet/IPのインパクトは、高速・大容量で自由度の高いネットワークを基幹に据えられること、プロトコルの汎用化とマルチベンダー機器間のインターフェイス共通化によってネットワークの制約下でジョブを構築・運用する形からジョブにあわせてネットワーキングする形に変化して行くことだと要約した。具体的な例として、社外にも提供しているQLM (Quality LifeCycle Management)ソリューションの自社綾部工場での事例を紹介し、情報のひもづけにより大幅な品質改善を実現し維持する上で、EtherNet/IPベースのインライン検査ネットワークにより1つの幹線で機能構築でき必要な情報を必要な機器間で共有し追加・変更の柔軟性と接続性が得られたと述べた。
さらに、ロックウェル(Rockwell Automation)のLogix Netlinks Product Manager、Gordon Daily氏がEtherNet/IPの採用が拡大している状況を概括し、インド・日本・中国・イタリアにおけるさまざまな形の導入事例を論じた。産業がいままさに求めている、ITと企業運営と製造の一体化(convergence)をEtherNet/IPが支援していることや、その際に問題となる顧客企業におけるITと製造の文化的ギャップに対処するため教育が役立つことなどが紹介された。
後半、富士経済の福島裕訓氏の司会で、工場ネットワーク利用・構築の経験の深いプロフェッショナル達によるパネル・セッションが行なわれたが、ここでの論議は、筆者にとって特に興味深かった。
日産自動車 車両技術開発施策部 統括・企画グループ主管の境野真道は、過去にミニMAPを導入したり、日本発ネットワークであるJPCN-1とSERCOSを併用するなど豊富な経験を踏まえ、産業用ネットワークとしてのJPCN-1が実際に現場の姿を変えたこと、生産高度化を支えるアプリケーションの進化・発展のためアーキテクチャが重要だと力説した。最先端のコンピューティング技術を活用するためにも、イーサネットとFA(ファクトリー・オートメーション)の融合には期待するところが多く、物理的な結線やトポロジーに縛られずバーチャルな(英語の原義である「実質的な」)接続が自由にできるところにネットワークの意義があると結んだ。
森永エンジニアリング システムコントロール部長の杉浦影俊氏は、森永乳業で実使用し他社にも提供しているユニークな生産管理・制御システム、スタジオーネで早期にイーサネットを採用し、適切に使えば十分信頼できることが実証されている、と述べると共に、食品業界でもトレーサビリティ要求などからデータ量が飛躍的に増大し、情報システムとの統合化ニーズが高まっている様子を要約した。
半導体/FDP (フラットパネルディスプレイ) 製造むけを中心にシステム構築を手がけているインテグレータ、ゼファーの林新弥氏は、従来のデータリンク・エリアに依存したシステムが抱えている問題点や液晶基盤大型化に伴って今後予想されるデータ量の急増に対処するため、オープン・イーサネットベースのシステム構築を顧客に提案していると紹介しそのメリットを論じた。
また、日本アイ・ビー・エム・サービス プラント・オペレーション・ソリューション事業部 副部長の木下昭一郎氏は、半導体/FDP製造MES のSiView Standardに関わる豊富な経験をベースに、この分野でのセマテックやSEMIによる標準化で何が起きているかを紹介し、高密度化等による製造装置のマージン減少に対処するため、必要なデータ量が1日1億レコードまで急増し、これを使った製造装置のオンライン監視・解析・調整など高度なアプリケーションのニーズが高まっていると論じた。
以上の論議は、産業用イーサネットの導入に対し比較的慎重な対応をしている日本でも、その検討・採用が現実に必要となってきていることを印象づけるもので、これを反映してフロアから、関連機器のさらなる普及・コストダウンや既存の各種産業用ネットワーク・ノードとの共存・相互運用性や今後の使い分けなどについて活発な声が出された。


2> 製造円卓会議でOMACが取組むべき諸課題を論議

By John Blanchard and Craig Resnick

最近、ARCフォーラムにおいてOMACの製造業ユーザー円卓会議が開催され、取組むべき製造オペレーションの諸課題が論じられた。重要課題として浮かび上がったのは、製造ネットワーク・アーキテクチャの指針、製造/ITの目標相反の解決法、対する設備機器を世界的な電気/安全規制に準拠させるための戦略、の3点である。
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)


3> プロセス・オートメーションにおけるフィールドバスの現状

By Larry O'Brien

フィールドバス技術の採用が、引き続き順調に進んでいる。多くのエンドユーザーにとって大きなメリットがある。一方で、採用にまだ消極的なユーザーも多いが、それは何故か?
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)


4> チャンプスが保守作業中の立入り/使用禁止を徹底するソリューション

CMMS / EAM (計算機支援保全システム/全社的設備管理)ソリューションを開発しているチャンプス(CHAMPS Software, Inc.)は、Lockout/Tagout(保守作業中の立入り/使用禁止)を徹底する包括的なソリューション、CHAMPS LOTOの提供を開始すると発表した。新システムは、設備機器の立入り/使用禁止にかかわる運転/保全業務の全局面を網羅した統合的な安全管理機能を提供する。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=4b998258-40db-4518-a00f-7d751cc83938


5> シュナイダーとODVAの関係強化の背景は

By Harry Forbes

(本号別記事にあるごとく)シュナイダー(Schneider Electric)はODVAのプリンシパル会員になり、同社ソリューションの中核部分としてODVAのEtherNet/IP技術を採用して行くと発表している。 ARCの見るところ、この決定の背後には次のような理由がある・・
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)


6> シュナイダーがODVAのプリンシパル会員に

ODVAは、電気制御の世界的企業でODVA会員である、シュナイダー(Schneider Electric, S.A.)が、シスコ(Cisco Systems)・イートン(Eaton Electrical)・オムロン・ロックウェル(Rockwell Automation)の各社と並んでプリンシパル会員となり、ODVAへのサポート・レベルを大幅に高めると発表した。これは、ODVAによる、CIPネットワーク仕様を拡張して Modbus/TCPデバイスとCIP (共通産業プロトコル)ベースのネットワークとの互換性を提供するという計画発表と期を一にしたものである。この仕様拡張により、Modbus/TCPユーザーは、オートメーション投資を保護しつつ CIP ネットワーク・アーキテクチャに移行する明確なパスを手にする。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=85132b0b-856b-47b0-b735-e6f4b5f1aa80


7> テンドリルがジグビー・ネットワーク運用の新プラットフォーム

ジグビー(ZigBee)アプリケーション構築・導入・管理のネットワーク管理ソフトウェア企業、テンドリル(Tendril)は、同社のNetwork Operating Platformを大幅に強化・拡充した画期的な新バージョンを発表した。新プラットフォームは、オープンで消費電力の少ないジグビーのワイヤレス・プロトコルを利用したネットワークの構築/導入/管理にかかわる運用上の課題に対処し、アプリケーション開発/導入の容易化/迅速化をはかる。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=16593249-649e-4bd5-b037-7ff4a13a594c


8> ハネウェルが安全計装の健康度監視システム

同社(Honeywell)は、専門担当者によるSIS (安全計装システム)健康度/信頼性の監視支援を狙った技術/サービスのユニークなパッケージ、SIS-Health Monitoringを発表した。システム状態を精密に監視することによって不要な保守/エンジニアリングの作業をなくし、安全をゆるがす事故や計画外停止につながる故障を防ぐ。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=8454bb11-4b42-4c78-adf0-d8fb4bc31c73


9> ライト州立大学が運転員パフォーマンス・センターを設立

オハイオ州デイトン(Dayton)のライト州立大学は、石油化学業界がヒューマン・ファクターや運転員パフォーマンスの分野で直面している一般的な課題について研究する、産学共同の運転員パフォーマンス・センターを設立したと発表した。同センターは、運転員の選定/教育・インターフェイス設計・意思決定ツール・シミュレータ効果・自動化・作業手順・パフォーマンス測定・計器室設計などの分野の調査研究について、情報を集め分析し普及をはかるオープンなフォーラムとすべく設立されている。設立に当たり同大学は、オハイオにあるヒューマン・ファクターズのコンサルティング会社、ベビル・エンジニアリング(Beville Engineering) と提携した。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=dd48b495-e56a-4333-acf4-1b64fd9377fa


10> ARCの新調査:スマート生産方式と生産性・リードタイム・俊敏性の向上

この調査の目的は、組立て生産をとりまく全世界のベストプラクティスを明らかにすることです。調査の結果は、現在NIST (米国標準技術局)とARCが進めている、スマート生産方式(Smart Assembly)プロジェクトのベースラインとなります。スマート生産方式は、組立て生産のシステムや技術における次世代的な能力で、リアル/バーチャル両面の手段を用いてプロセス・人・設備機器・情報を統合し、生産性・リードタイム・俊敏性の劇的な向上をはかるもの、と定義されます。
調査の対象は、生産施設で組立てオペレーションに直接関わっているエンドユーザーです。製造業ユーザー・機械組立てメーカー・インテグレータなどの調査参加をお願いします。
回答者の名前は秘匿され、報告書には集計された情報のみが記載されます。
調査にご協力いただいた方には、結果を無料でお送りします。
下記URLよりアンケートにお答え下さい。
http://survey.arcweb.com/ss2/wsb.dll/ARC/SmartAssySurvey.htm


11> IWKA がパッケージング部門の売却を決定

同社(IWKA)の役員会は、パッケージング部門売却の各オプションについての分析を完了し、これに基き同部門を売却することを決定した。監査役会は、2007年3月27日にこれを承認している。これをうけ、役員会は、独禁当局の承認を俟って同部門の各社をベルリンの投資会社、オデワルド(Odewald & Compagnie)のファンドに売却することを決めている。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=fe3f9be7-caeb-4448-8209-a7e53c66dd51


12> イートンがセイタムの燃料部品部門を取得

産業システムの多角化企業、イートン(Eaton Corporation)は、セイタム(Saturn Electronics & Engineering, Inc.)の燃料部品部門を買取る正式契約を締結したと発表した。詳細条件は明らかにされていない。買収は、通常の規制当局承認や条件成立を俟って第2四半期に完了する見込み。
セイタムの燃料部品部門は、車両の転覆や事故の際に燃料が漏れるのを防ぐ封止弁や燃料補給の際の逆流や蒸発漏れを防ぐ遮断弁を設計・製造・販売している。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=a8f004d1-c690-495d-9056-6f8607dc64ee


13> 供給側から見た世界のオートメーション市場は、成長が続くものの鈍化

By Larry O'Brien

製造ビジネスをオートメーションの供給側からみると、2006年は大変堅調な伸びを見せている。2007年もこの勢いは続くと思われるが、長期的な成長持続は期待できるのであろうか・・・
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)


E-ビジネス/サプライチェーン・ニュース
**************************************************

1> 日本の製造業ユーザーが産業用イーサネットへの期待を表明:シスコ・フォーラムより

製造工場では、トレーサビリティ要求への対応・製造装置管理の高度化・需要即応の生産体制構築などに伴い、現場システムと全社情報システムの統合度向上とアプリケーションの高度化/柔軟化をはかるべく、工場内ネットワークを流れるデータの飛躍的増大・質的多様化と接続の自由度向上が求められている。
2007年4月10日、東京で、シスコ主催のEtherNet/IP Solution Forumが開催され、百数十名が参加して、産業イーサネットの最新動向に接し、今後への期待と課題を論議した。
出席者には、製造企業の製造/技術部門など、通常のシスコ・ユーザーとは違う顔ぶれが多く見られた。
冒頭、シスコの執行役員 エンタープライズ営業本部長 の大塚俊彦氏が開会の挨拶に立ち「シスコが提供している業種別ソリューションの中でも、特に製造業むけは、グローバル展開している企業が多いため重視している」と、同社がこのフォーラムを主催した立場を要約した。これを受け、当日の司会進行も担った同社エンタープライズマーケティングの宮村信男氏が、製造業を取り巻く環境と課題を概括しこれに対するシスコのソリューション、Etheret to the Factory (EttF)や工場で使用できる最近の技術を紹介した。また、IT/ビジネス環境とは異なる要件を持つ工場ネットワークに適したアーキテクチャの重要性を強調し、「シスコはオートメーション・ベンダーとのコラボレーションのもとイーサネット・ベースのプロトコルの増大など製造業のニーズに応えて行く」、とコミットした。
次に、オムロンIABの営業統轄事業部 技術部長 臼井裕之氏が同社のイーサネット戦略とロードマップを紹介し、EtherNet/IPのインパクトは、高速・大容量で自由度の高いネットワークを基幹に据えられること、プロトコルの汎用化とマルチベンダー機器間のインターフェイス共通化によってネットワークの制約下でジョブを構築・運用する形からジョブにあわせてネットワーキングする形に変化して行くことだと要約した。具体的な例として、社外にも提供しているQLM (Quality LifeCycle Management)ソリューションの自社綾部工場での事例を紹介し、情報のひもづけにより大幅な品質改善を実現し維持する上で、EtherNet/IPベースのインライン検査ネットワークにより1つの幹線で機能構築でき必要な情報を必要な機器間で共有し追加・変更の柔軟性と接続性が得られたと述べた。
さらに、ロックウェル(Rockwell Automation)のLogix Netlinks Product Manager、Gordon Daily氏がEtherNet/IPの採用が拡大している状況を概括し、インド・日本・中国・イタリアにおけるさまざまな形の導入事例を論じた。産業がいままさに求めている、ITと企業運営と製造の一体化(convergence)をEtherNet/IPが支援していることや、その際に問題となる顧客企業におけるITと製造の文化的ギャップに対処するため教育が役立つことなどが紹介された。
後半、富士経済の福島裕訓氏の司会で、工場ネットワーク利用・構築の経験の深いプロフェッショナル達によるパネル・セッションが行なわれたが、ここでの論議は、筆者にとって特に興味深かった。
日産自動車 車両技術開発施策部 統括・企画グループ主管の境野真道は、過去にミニMAPを導入したり、日本発ネットワークであるJPCN-1とSERCOSを併用するなど豊富な経験を踏まえ、産業用ネットワークとしてのJPCN-1が実際に現場の姿を変えたこと、生産高度化を支えるアプリケーションの進化・発展のためアーキテクチャが重要だと力説した。最先端のコンピューティング技術を活用するためにも、イーサネットとFA(ファクトリー・オートメーション)の融合には期待するところが多く、物理的な結線やトポロジーに縛られずバーチャルな(英語の原義である「実質的な」)接続が自由にできるところにネットワークの意義があると結んだ。
森永エンジニアリング システムコントロール部長の杉浦影俊氏は、森永乳業で実使用し他社にも提供しているユニークな生産管理・制御システム、スタジオーネで早期にイーサネットを採用し、適切に使えば十分信頼できることが実証されている、と述べると共に、食品業界でもトレーサビリティ要求などからデータ量が飛躍的に増大し、情報システムとの統合化ニーズが高まっている様子を要約した。
半導体/FDP (フラットパネルディスプレイ) 製造むけを中心にシステム構築を手がけているインテグレータ、ゼファーの林新弥氏は、従来のデータリンク・エリアに依存したシステムが抱えている問題点や液晶基盤大型化に伴って今後予想されるデータ量の急増に対処するため、オープン・イーサネットベースのシステム構築を顧客に提案していると紹介しそのメリットを論じた。
また、日本アイ・ビー・エム・サービス プラント・オペレーション・ソリューション事業部 副部長の木下昭一郎氏は、半導体/FDP製造MES のSiView Standardに関わる豊富な経験をベースに、この分野でのセマテックやSEMIによる標準化で何が起きているかを紹介し、高密度化等による製造装置のマージン減少に対処するため、必要なデータ量が1日1億レコードまで急増し、これを使った製造装置のオンライン監視・解析・調整など高度なアプリケーションのニーズが高まっていると論じた。
以上の論議は、産業用イーサネットの導入に対し比較的慎重な対応をしている日本でも、その検討・採用が現実に必要となってきていることを印象づけるもので、これを反映してフロアから、関連機器のさらなる普及・コストダウンや既存の各種産業用ネットワーク・ノードとの共存・相互運用性や今後の使い分けなどについて活発な声が出された。


2> 支出分析:コスト把握から節減へ

By Clint Reiser

企業の支出を詳細に分類し分析することにより、支出パターンが明らかになり、支出内容を全社的に把握して今後の調達先との交渉に生かすことができる。
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)


3> ヴェルムが製薬業界むけの共通製造プラットフォーム

同社(Werum Software & Systems)は、製薬業界にむけ調製されたERP (統合基幹業務システム)とMES (製造実行システム) の共通プラットフォーム確立を目指して奮闘しており、その第一ステップとして、自社MESの基本システム PAS-X モジュールPAS-CAPA バージョン1.0に対し"Powered by SAP NetWeaver"の認定を取得したと発表した。次のステップではさらに統合度を高め、自社ソリューションをSAP xMIIをとりまくアプリケーションの形に対応させて、ライフサイエンス業界におけるオペレーショナル・エクセレンスにむけた製造標準とする。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=de0fc348-7cef-4cdd-8c8e-c460fa8f6f06


4> チャンプスが保守作業中の立入り/使用禁止を徹底するソリューション

CMMS / EAM (計算機支援保全システム/全社的設備管理)ソリューションを開発しているチャンプス(CHAMPS Software, Inc.)は、Lockout/Tagout(保守作業中の立入り/使用禁止)を徹底する包括的なソリューション、CHAMPS LOTOの提供を開始すると発表した。新システムは、設備機器の立入り/使用禁止にかかわる運転/保全業務の全局面を網羅した統合的な安全管理機能を提供する。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=4b998258-40db-4518-a00f-7d751cc83938


5> コロンビアソフトが文書管理ソリューションの新バージョン

中小・中堅企業むけの文書管理ソリューションを提供しているコロンビアソフト(ColumbiaSoft)は、全社的な文書管理に必要な一連の機能を組にしてECM (全社的コンテント管理)のサポートを追加した新バージョン、Document Locator Version 5.0を発表した。新バージョンでは、文書イメージング・電子的バージョン管理・電子メールのデータ収集/履歴管理・記録管理・業務業フロー自動化などが統合されており、この“Enterprise Document Management”と銘打った組合せにより、わかりやすく拡張性が高くて手ごろなパッケージが実現している。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=b316d535-ac98-456f-ac5d-59a8ec8b4fbf


6> アプリソがERPのモジュールと協調動作する品質実行システム

グローバルな製造オペレーションに対する適応型の実行管理ソフトウェアを提供しているアプリソ(Apriso Corporation)は、部分的な実行管理アプリケーション、あるいは、QMS (品質管理システム)として使える革新的な品質管理機能、FlexNet QESを発表した。他社のQMS (品質管理システム)では、ビジネスプロセスの重複や品質管理計画/データ収集処理の不整合などがあってERPアプリケーションとの統合に手がかかることが多いが、新製品はSAP・マイクロソフト・オラクル・インフォア各社が提供するERP システムの機能を補完するよう設計されており、その問題がない。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=117532a8-64e2-4fe6-9ecf-5e01f12e66d5


7> SAP-Centric EAM 2007より

By Sid Snitkin

一言でいえば、先週カリフォルニア州ハンチントンビーチ(Huntington Beach)で開催されたSAP-Centric EAM 2007は素晴らしかった。 SAP EAMの熱心なユーザーを主体とする600名近くの参加者達が、基調講演や分科会のぎっしり詰まった2日の間、経験を交流し新開発に対する認識を深めた。筆者が言葉を交わしただれもが、何か有益なことを学び、イベント後に助けを求められるすてきな人達に会えたと感じていた。この思いは、皆が抱いたものらしく、あるトラックの座長が、マスターカードの有名なCMのパロディーで「ハイアットの部屋が214ドル、クリーブランドからの飛行機代が579ドル・・・、でも皆さんとの交流の機会は、お金に換えられません」と同イベントを締めくくった際に起きた盛大な拍手がそれを物語っている。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=6aa6df1c-3c79-4ae3-821b-c00ea9634f84


8> テンドリルがジグビー・ネットワーク運用の新プラットフォーム

ジグビー(ZigBee)アプリケーション構築・導入・管理のネットワーク管理ソフトウェア企業、テンドリル(Tendril)は、同社のNetwork Operating Platformを大幅に強化・拡充した画期的な新バージョンを発表した。新プラットフォームは、オープンで消費電力の少ないジグビーのワイヤレス・プロトコルを利用したネットワークの構築/導入/管理にかかわる運用上の課題に対処し、アプリケーション開発/導入の容易化/迅速化をはかる。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=16593249-649e-4bd5-b037-7ff4a13a594c


9> シスプロがロット/部品のトレース機能を強化

企業情報ソリューションを提供しているシスプロ(SYSPRO)は、製造企業によるロット/部品のトレースを容易にするため、Lot Traceabilityの機能を大幅にアップグレードしたと発表した。この、ロットの成分や部品を元に遡って調べられるようにするという件は、最近のペット・フード汚染問題に伴って国家的重要課題となっている。
新バージョンにより、個品について源まで遡って調べ、また、品質証明や保証期限の厳守をはかるほか、商品の連番/ロットとその構成要素連番/ロットの対応を1対1の形で追跡することができる。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=7372d083-82c1-4685-a0a9-8d9a5e2cffc6


10> オラクルの倉庫管理システム新バージョンを吟味する

By Steve Banker

同社(Oracle)は、1月に提供開始したE-Business Suiteのリリース12の一環として、WMS (倉庫管理システム)に対し大幅な機能強化を行なうが、リリースに先立ちARCはその機能について説明を受けた。これは、WMSについて 2004年11月以来最大のリリースである。実績あるTMS (輸送管理システム)プロバイダー、G-Logを買収した(現在の製品名は“Oracle Transportation Management”)ため、WMSおよびTMSのソリューションのリリース・スケジュールがずれていることに留意する必要がある。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=f35233be-a3e9-417f-96d9-3046330ed953


11> ARCの新調査:スマート生産方式と生産性・リードタイム・俊敏性の向上

この調査の目的は、組立て生産をとりまく全世界のベストプラクティスを明らかにすることです。調査の結果は、現在NIST (米国標準技術局)とARCが進めている、スマート生産方式(Smart Assembly)プロジェクトのベースラインとなります。スマート生産方式は、組立て生産のシステムや技術における次世代的な能力で、リアル/バーチャル両面の手段を用いてプロセス・人・設備機器・情報を統合し、生産性・リードタイム・俊敏性の劇的な向上をはかるもの、と定義されます。
調査の対象は、生産施設で組立てオペレーションに直接関わっているエンドユーザーです。製造業ユーザー・機械組立てメーカー・インテグレータなどの調査参加をお願いします。
回答者の名前は秘匿され、報告書には集計された情報のみが記載されます。
調査にご協力いただいた方には、結果を無料でお送りします。
下記URLよりアンケートにお答え下さい。
http://survey.arcweb.com/ss2/wsb.dll/ARC/SmartAssySurvey.htm


12> サイペリアンが操業データの包括的な管理ハブ

MDM (マスターデータ管理)プラットフォームを開発しているサイペリアン(Siperian)は、自社のSiperian MDM Hubをさらに進化させ、製品・顧客・所在地や関連する階層など、何百タイプものマスターデータ・エンティティを単一の統合的ソフトウェア・プラットフォームですべて管理できる操業ハブを実現したと発表した。高性能で拡張性の高いアーキテクチャにより、顧客は、何十億件ものレコードを収容したマスターデータ・ハブを構築・運用することができる。
(詳細は下記URLの英文参照)
http://www.arcweb.com/txtlstvw.aspx?LstID=089b5b4f-6240-4cf1-8463-f5bf41ad9071


13> サプライチェーン担当幹部の重要関心事

By Steve Banker

大手企業のサプライチェーン担当幹部に対し、技術・人・プロセスを取り巻く重要関心事じついてアンケートを行なった。従来、プロセスに関する課題の順位が最も高く、人がこれに継ぎ、技術は最後となっていたが、今年は、技術がプロセスや人を抜いて最大関心事となっている・・・
(ARCの年会費制サービス会員の方は下記にて詳細をご覧下さい。
https://client.arcweb.com/C11/CAS/AllClientDocs/
また、会員サービスの詳細は下記にお問合せ下さい。 sabe@arcweb.com)




-----------------------
You are currently subscribed to arcwire_jt as: umezawa@scmresearch.com.

To change your email address, unsubscribe, modify your subscriptions, or to change your email format and/or language go to:
http://www.arcweb.com/regasp/webdb/login.asp?referrer=/regasp/webdb/profile.asp.

If you have not registered on our website, you will need to register before updating your profile:
https://www.arcweb.com/regasp/registration.asp

For additional assistance, please send an email to: mailto:arc-j@gol.com
If you experience technical difficulties, please contact mailto:LyrisAdmin@ARCweb.com
To unsubscribe send a blank email to mailto:leave-arcwire_jt-380606M@neptune.arcweb.com

If you experience technical difficulties, please contact mailto:LyrisAdmin@ARCweb.com

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

SCMresearch.com通信 更新情報

SCMresearch.com通信のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング