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北京留学コミュの丸川哲史著『竹内好――アジアとの出会い』を読み解く会

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第43回北京日本人学術交流会のお知らせ

いつもお世話になっています。
山口直樹@北京日本人学術交流会です。
第43回北京日本人学術交流会では、清華大学修士課程に在籍する坂本みどり氏に丸川哲史著『竹内好―アジアとの出会い』(河出ブックス2010)を読解していただくことになりました。
北京日本人学術交流会では、かつて中国社会科学院の孫歌氏に
第12回北京日本人学術交流会(2009年3月6日)で「竹内好に学ぶこと」(http://takeuchiyoshimi.holy.jp/sonka/sonka.html)を報告していただきましたが、それを受けての企画です。
竹内好は、魯迅の翻訳や「方法としてのアジア」や「近代の超克」などの論で知られる日本の中国文学者ですが、近年、ドイツ語訳がでるなど、国際的にもその仕事の見直しがすすんでいます。
丸川哲史氏は、『竹内好―アジアとの出会い』(河出ブックス2010)のなかで書いています。
「竹内の人生において、最も鍵になる時期は、出征も含む中国滞在のころであった。それは1930年代から1940年代のことでちょうど彼の人生の折り返し地点にあたる。」と。
竹内好は、北京には1937年から1939年まで滞在していました。
その北京の清華大学で現在、竹内好研究を行う坂本みどり氏によって丸川哲史著『竹内好―アジアとの出会い』(河出ブックス2010)はどのように読み解かれるでしょうか。
また、当日は、「竹内好を記録する会」の世話人の池上正治氏をゲストコメンテーターとして迎え、2010年に東京で行われた「竹内好生誕100周年の会」の模様も報告していただく予定です。これらの報告をもとに共同討論が行われます。
お時間とご関心がある方は、ご参加いただければ幸いです。
参加を希望される方は、2011年10月27日(木曜)までに連絡係の坂本(pngk218523@gmal.com)まで参加希望のメールをお願いします。

第43回北京日本人学術交流会
テーマ「丸川哲史『竹内好――アジアとの出会い』を読む」
時間:2011年10月29日(土曜日)午後3時から約90分ほど報告、池上氏の報告約30分、その後、1時間ほど共同討論。その後、懇親会。
場所:北京大学の教室かその付近の料理屋の一室(参加希望者に最終的に連絡予定)
言語;日本語
参加費;20元(運営費、資料代含む)
報告者:坂本みどり(北京日本人学術交流会・清華大学中文系修士研究生)
報告概要
 今回の報告では丸川哲史著『竹内好――アジアとの出会い』を読み解く。

図書の中心人物竹内好(1910-1977)は戦後日本に代表される中国研究家、批評家である。また近年、竹内の思想的遺産も注目され、日本国内外で研究が進められている。
この図書において丸川哲史氏が描いたものも、その思想家竹内である。彼が着目したのは思想家竹内が形成される過程で関係の深かった人物や思想グループとの出会いである。そのさまざまな出会いや時代のうねりの中で竹内自身が抱えた「もどかしさ」、竹内自身の葛藤をから、思想家といえるまでたたき上げられる竹内の意思を描いている。

竹内にみられる思想は、まさしく戦前、戦中、戦後、日本の安保闘争、アジアの新中国成立、ベトナム戦争など、激動の時代の中で形成されたものである。そしてその思想はその時代に学び、克服する強さを持ったものであるといえる。
現在はまた、刻々とアジア各国の、世界各国の「国」の囲いが薄れる時代でもある。これもまた激動の時代といえるだろう。
その時代に立ち前へ進むために、竹内を読み直すことは大きく意味のあることであると考える。この報告で丸川氏の竹内好論を読み解くことが、研究者の研究作業にとどまらず、今後の私たちがアジア世界に立っていく上での導のひとつになることを期待する。

 報告は図書を読み進める、読書会の形式でおこなう。またこの機会をお借りし、竹内については目下考察中の一学生として、皆様よりぜひご指導・ご鞭撻の程をいただきたく思う次第である。


○テーマ図書
丸川哲史『竹内好――アジアとの出会い』(河出書房新社、2010年1月30日)
目次
はじめに 竹内と出会うということ
第一章 魯迅との出会い――「支那」と「中国」
第二章 周作人との出会い――日中戦争の文化空間
第三章 武田泰淳との出会い――人間と歴史
第四章 京都学派との出会い――「世界史」の書き換え
第五章 毛沢東との出会い――現代中国と「近代の超克」
第六章 岸信介との出会い――60年安保闘争と不服従の遺産
あとがき
著者:丸川哲史(まるかわてつし)
 1963年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士課程単位取得退学。専攻は、台湾文学、東アジア文化論。学習院大学東洋文化研究所助手を経て、現在命じ大学政治経済学部教員。
著書:『リージョナリズム』(岩波書店 2003年)、『日中100年史――二つの近代を問い直す』(光文社新書 2006年)、『台湾における脱植民地化と祖国化――二・二八事件前後の文学運動から』(明石書店 2007年)ほか。
竹内好関係の書籍では共著で鈴木将久『竹内好セレクション――「戦後思想」を読み直す(1-2)』(日本経済評論社 2006年)がある。

○テーマ図書の方向性と各章の流れ
 >本著のねらい:(「はじめに」、P.13)
「竹内の思想家としての路程において関わりの深かった人物、思想グループとの「出会い」を叙述するという形式を通じて、私なりの「アジア主義」を描いてみよう」
>方法:対位法(counterpoint)的に、「世界のこちら側と反対の向こう側が無意識のうちに連動し生きている、そのような数々の対蹠点のネットワーク」を描いてみる。

第一章 魯迅との出会い――「支那」と「中国」 P.19~
第二章 周作人との出会い――日中戦争の文化空間 P.53~
魯迅(1881-1936),周作人(1885-1967):第一章の兄・魯迅との対位=日本と中国という2つの国の運命という対位法も宿っている
第三章 武田泰淳との出会い――人間と歴史 P.77~
 武田泰淳(1912-1976):中国という対象とのかかわり方において竹内と対。
第四章 京都学派との出会い――「世界史」の書き換え P.101~
 「京都学派(世界史派)」と日本左翼。戦争の段階の整理を通して竹内が考察した思想態度のあり方 キーワード:「近代の超克」論
第五章 毛沢東との出会い――現代中国と「近代の超克」 P.135~
 政治家(革命家)として次章の岸信介と対。両者の近代(モダニティー)のパターンの違いに反映された、日中間に見られる「戦争」概念、「平和」概念の微妙なズレ。
第六章 岸信介との出会い――60年安保闘争と不服従の遺産 P.173~
 竹内も含め、同時代(安保闘争時期)の思想家知識人の、社会運動へのコミットメントにかかわる歴史観の対蹠性


以上

北京日本人学術交流会代表;山口直樹(ngodzilla2185@gmail.com)
http://j.people.com.cn/96507/97399/6683162.html

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