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菊地倫彦プロ応援コミュコミュの常陽リビング ニュース [2006.11.06 up]

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シリーズ:壁を越え、その先へ (1)
聴覚障害者初のプロゴルファー : 菊地倫彦さん
年末恒例のシリーズ企画、今年は「壁を越え、その先へ」をテーマにお届けします。さまざまな壁に正面から向き合い、新たな1歩を踏み出した人たちを、年内最終号まで8回にわたって紹介します。1回目は聴覚障害者で初のプロゴルファーとなった菊地倫彦さん(28歳、つくばみらい市)。同じ障害を持つ人たちの励みになるよう、あきらめることなく血のにじむ努力でたどり着いた夢の舞台に挑戦しています。


動きをチェックしながら素振りを繰り返す
去る9月に兵庫県で行われた、日本プロゴルフ協会(PGA)の資格認定最終プロテストの最終ラウンド合格ラインは、上位50位タイ。昨年まで4度失敗し5度目の挑戦となった今回は通算7オーバー、カットラインぎりぎりの48位タイで、聴覚障害者で初めての合格者となった。

今年は約1800人が受験し、研修会や1次・2次テスト、最終テストの4段階をクリアした54人がプロライセンスを取得。

「最終18番ホールでパーパットを決めた時に、高校生のころから応援してくれているPGAの佐藤正一副会長が合格を知らせてくれました。うれしくて2人で抱き合いながら涙が止まりませんでした」と感動の瞬間を振り返る。

高熱が原因で両耳の聴覚を失ったのは3歳の時。言葉や音の記憶はほとんどないが、両親の慈愛に満ちたほめ言葉だけはかすかに覚えている。

それだけに言葉の重みや大切さを、痛感している。耳が聞こえないことをハンディと思わないよう育ってほしいと願う父の勧めで、体操や空手、バスケットボール、柔道、野球などスポーツは何でもこなし、積極的に行動する術を身に着けた。

聾学校の幼稚部を卒園してからは、苦労を承知で小学校から大学まで普通校に通った。授業では1番前の席で教師の口の動きを必死で読み取り、黒板の文字は一字一句もらさずに書き留めた。それでも理解できない時は、授業が終わってから教師の下にかけ寄って教わった。そして「ゆっくり大きく口を開けて言ってくれれば話してることが分かるから」と、クラスメートの輪にも積極的に加わった。

「うつむくことなく活発に過ごし、前向きで明るい性格になったのは、耳が聞こえない自分を理解し、受け入れてくれたみんながいたから」

ゴルフに興味を持ったのは中学3年の時。父に連れられて行ったゴルフ練習場で初めてクラブを握った。「止まっているボールを打つなんて簡単」と高をくくっていたが、想像よりも難しく空振りばかり。しかし、何度目かのトライで飛ばしたナイスショットで面白さにはまり、練習場にレッスンに来ていた中島弘二プロに筆談で「耳が聞こえなくてもプロになれますか」と尋ねると、「大丈夫。厳しいけれど努力次第でなれるよ」と勇気が出る返事をもらった。

茎崎高校に進学して本格的にゴルフに取り組むようになり、夢に向かって走りはじめた。同校にゴルフ部がなかったため練習場に通い詰め経済的な負担も大きかったが、建設業を営む父の仕事現場で作業を手伝いながらゴルフに打ち込んだ。さらに、知人の紹介で筑波CC(カントリークラブ)でアルバイトをはじめ、練習もできるようになった。

ゴルフの強豪とされる中央学院大学時代は、耳が聞こえないことでほかの部員よりも上達が遅れたが、あせらず腕を鍛え茨城県オープンベストアマを獲得するなど結果を残した。


手話で「I LOVE YOU」は大好きな言葉
卒業後、筑波CCの研修生になった。1メートル80センチ、100キロの「軽トラも持ち上げられる」というパワフルな体で放つドライバーショットの飛距離は300ヤードを越え、繊細なタッチと距離感が求められるパットに自信がある。

「ギャラリーのざわめきが聞こえないので、集中できるのがメリット。耳からの情報を補う手の感覚が大切です」。一般のプロは手の感触と打球音で距離感をつかむが、打球音でショットの強弱を確認できないハンディを克服するため、砂の上でボールを打つ練習や夜間に明かりのない暗闇の中でパットを打った。目の感覚にだけ頼らないよう真っ暗なグリーンでも練習に励んだ。そのかいあって、プレッシャーがかかるプロテストのパットも自信を持って挑んだ。

昨年までプロテストに落ち続けたが、不思議とゴルフをやめたいとは思わなかった。
 「障害があってもやれることを証明できた。励ましてくれたたくさんの人に恩返しをしたい」。
 プロテスト合格は通過点。目標はシード選手になりツアーで優勝すること。
 「人より遅れるかもしれないけど、ゆっくり一歩一歩進んでいきます。耳が聞こえないのは個性なので、オンリーワンのプロゴルファーを目指します」


http://www.joyoliving.co.jp/topics/200611/tpc0611007.htm




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