誇り高き　迷馬の館コミュの孤高の最強ステイヤー

若き日の蛯名正義と無冠の超ステイヤー、ステージチャンプとの蜜月
蛯名騎手と言えば、エルコンドルパサーと世界で戦った平成11年から遡る事4年前の
平成７年に古豪フジヤマケンザンと共に香港国際カップに果敢に挑戦し
見事、日本馬初の日本人スタッフによる海外競馬制覇を成し遂げました。

関東の若武者蛯名ジョッキーは、天才武豊騎手と同期で在り常に比較される為か
何処か空回りしている感が在りましたネェ～
彼の殊勲と言えばフジTV女子アナ、イシモリカズエをゲットした位でＧ?競争とは
無縁のジョッキーでしたが、ケンザンで一皮剥けてエルコンで何かを学び、
今では押しも押されぬ関東の達人へと成長致しました。

これはもっとソレ以前のもがき苦しんだ日々のストーリーです、
デビュー５年後ラシアンゴールドで初重賞フェブラリーＨを勝ち勢いに乗り
地方帝王賞を奪取、初Ｇ?をようやく捥ぎ取りました…
1992年の事です、この頃一頭のクラシックを意識出来る鹿毛のチビ助が廻って来ました。

名牝ダイナアクトレスの初仔ステージチャンプと言う名のヤンチャ小僧です
彼も蛯名騎手も共に、潜在能力の開放に未だ為ってはいません…
共に素質だけでクラシック戦線に突入して行く事に為ります。

しかし、ダービー権利取りの青葉賞で、｢絶対に取って来る｣と新聞に豪語を放ち
見事、出走権を勝ち取った姿にはチョッと感動を覚えた記憶が在りました、
周囲も期待を寄せたのでしょう、その後ベテラン騎手へ乗り代わりなどを経験し
チャンプも長距離戦で能力の片鱗を垣間見せましたが、なかなか開花しません。

再び蛯名騎手とのコンビが復活したのは一年後チャンプ五歳の暮れ今で言えば
六歳にあたります年が明けてＡＪＣ杯で同期のサクラチトセオー、ホクトベガ等と、
悪天候の中激戦を繰り広げて、蛯名正義が｢ヤッパリちから有るわァ～」と悦んでいたっけ…

やっとチャンプも能力の開放に目覚め出した訳です、111回天皇賞春では宿敵ライスシャワーと
ハナ差の接戦、蛯名騎手痛恨のガッツポーズ！判定２着という夢幻に終りましたが、
暮のステイヤーズＧ?では完全にチャンプは完成されていました3000を超えたら無敵。

超ステイヤーの誕生でした、恐ろしい晩成だったのでしょう残念な事に骨折
無事なら続く113回天皇賞春でサクラローレルと世紀の叩き合いが繰り広げられていた筈です。

信じられないでしょうが、再び故障のち復帰した115回春天では正に一年ぶり
ぶっつけで８歳と為ったチャンプは、あの絶頂期のローレル、トップガン、マーべラス等
平成の三銃士に肉迫する健闘を見せたのです…

こんな事たられば、で無ければ言えませんが、最強のステイヤーに為る筈の馬でした
今では、種牡馬にも為れず金玉取られて…乗馬ですかァ～生きてるのかな？…