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kenta ueokaコミュのトークショー

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春の個展『sillence』した時の清野さん
http://skyend.org/blog/archives/2004/05/profile.php
っつー作家とのトークショーから要点みたいトコ抜粋してみました。コンセプトみたい感じもほんのり掴めると思います。

清野  :あの〜大入り満員て感じで。。

ケンタ :まあね。代々木公園に負けてないね!・・負けてるか?
負けてるかぁ・・

清野  :代々木公園キヨシロ〜だから・・ちょっとね・・

ケンタ :キヨシロウ・・か・・(呟き)

会場  :(笑)

清野  :えっとー今日は健太君の個展て事で・・最初セーノ君ちょっと喋ってくれって事で・・あ、最初ちょっと自己紹介します。作家の清野と言います。

会場 :(拍手)

清野 :こちらが今日の作家の・・

ケンタ :ケンタです〜。

会場 :(拍手)

清野 :皆知ってるよね。まぁ僕がこうなんかちょっと喋りつつ、突っ込み
入れつつケンタがそれに対してこうちょっと答えるみたいな感じで・・まぁ・・漫才みたいなもんすかね。

ケンタ :えっ?漫才なの?!・・ってゆうかトークショー初なんで。

清野 :初っ?初なの?!

ケンタ :初、初

清野 :初トークショーイエ〜〜〜〜〜!!

会場 :(拍手)

ケンタ:・・ってかトークショーって言うより、「セーノさんなんか喋って」って頼んだんよね。俺はね。したら、「じゃあ、二人でやろう」って言われて・・まぁ・・しょーがないな・・ってカンジで。

清野 :「しょうがない」んだ。(笑)で、まぁ今日御覧になって分かると思うんですけど、今迄のケンタの絵ってのは割とこう、キャンバスに絵の具をこう、ダダアァァ−−−−−−−ッと絵の具を塗りたくったみたいなのが僕ん中であって。で、今度新しく個展やるんでって葉書をもらったらなんか女の子が描いたこうイラストみたく、すごく可愛い絵なんですよね。それでハッと思って1回ケンタ君の家を訪ねて。で、どうゆう感じなの?って聞いたら今回のこういうの・・これはなんてゆうの?ドローイングって言うの?デッサンて言うの?

ケンタ :ドローイング

清野  :ドローイング。「ドローイングでやるんすよ」って言って。
で、まぁぱーっとここに並んでるんですけども、僕が最初に見て思ったのは、よく海外とかの美術館に行くとこう例えばギュスターヴ・モロー美術館てのがパリにあってギュスターヴ・モローってのはこういうすごい油絵でバーって描いた絵なんですけど、(美術館へ)行くと、そのギュスターヴ・モローがその絵を描く為に描いたデッサンが500枚とか1000枚位ぶわーっと並んでるんですよ。

ケンタ :(頷きながら)習作ね。

清野  :習作!で、そのやっぱり前からこうゆうの(ドローイング)はずっと描いてたんですか?絵(今迄の作品)描く時。

ケンタ :描いてた描いてた。そーゆー大きい絵を描く時に、まずモデルを置いてスケッチを絶対するんで、鉛筆でドローイングした段階で、いくつか描いた中から選んでそれをこう、じゃ〜あとどーゆー風にしていこうかな?っていう。そういう意味じゃ、大きくする前の途中段階の奴をちょっとブラッシュアップしてキチッとしたモノにっていうか。

清野  :その最初のじゃあやっぱ大きい油絵描く時もやっぱモデルさんが居てデッサンをこう、するって感じなんですか?

ケンタ :モチロンモチロン。基本的にモデル無しの絵は無いんで。

清野  :そっからなんかここに来る迄プロセスってのがあると思うんですけど、まぁ見て分かる通り(周りの作品を示して)これはデッサンじゃないと思うんですよ全然。で、作品になってく迄の過程があると思うんですけど、それはなんか描いてるうちにどんどんデフォルメしてくのか、それとも、こないだなんかスキャンで取り込んだりもしてたじゃない?

ケンタ :あ、そうそうそう

清野  :(会場にヒソヒソと)制作過程みたいの・・これホントは秘密なんですけどね(笑)

ケンタ :(笑)簡単に?

清野  :その辺ちょっと簡単に

ケンタ :とりあえず簡単に言うと、コレをパっと見た人はモデルを前に置いていきなりスラスラスラ〜って描いた風に見える人もいるみたいで、下手したら「これプリントアウトした物かな」なんて。

清野  :全部手描きですよね?!

ケンタ :手描き手描き。鉛筆で手描きしたモノなんですけど。あの〜コレが出来る前の過程としては、まずモデルを部屋に・・アトリエに呼んで、スケッチをとって、まぁ〜そん時にもよるけど10枚なり20枚なり何十枚も描く時もあって、まぁ何回も来てもらう場合もあるんだけど、スケッチをとって、と同時にデジカメで写真を撮るんですよね。で、そのスケッチをとったモノとデジカメで写真撮ったモノをまずマックに取り込んで・・

清野  :コンピューターに取り込むの?

ケンタ :(頷きながら)取り込んで・

清野  :へー

ケンタ :で、取り込んで・・

清野  :コンピューターに取り込むっていうのは?そこで何か起きるの?

ケンタ :えっ・・イヤ起きるっていうか・・まず人間の目で見たカンジと違う、エフェクトとかを掛けれるっていうのもあって。

清野  :あーなるほど

ケンタ :写真ぽい要素を残しておきたい、というのがあるんで。

清野  :俺が見て思ったのも、ちょっと写真ぽい要素あるなっていう。なんかネガフィルムっていうのがあるじゃないですか。なんかネガフィルムみたい。ネガフィルムを現像する前に目で見るとこういう風な感じの残像みたいのが見える時もある。

ケンタ :あ〜なんとなくね。ま〜そうゆうカンジで写真ぽい要素を残しといておきたいっていうのがあるんで。で取り込んだ後に、スケッチにちょっと近付ける為に―スケッチでやっぱチョット多少デフォルメしてるんで、手伸ばしたり首伸ばしたりとか

清野  :(笑)伸ばしてるんだ

ケンタ :(頷きながら)首長くしたり手足長くしたりとか。(笑)そういう理想体型にある程度スケッチでしてるモノに近付けるっていう作業を写真でも近付けるんですよ。まぁそれをエフェクトかけて出力したモノと普通に出した写真とと2枚の写真を並べてプラス、スケッチをとったモノと3枚を並べて描くっていう作業をする。

清野  :これ1枚描くのに何回位描くの?

ケンタ :まぁ〜モノによるんすけど、線を選ぶのに時間かかる時もあれば、まぁスンナリ決まる時もあるんですけど、大体平均すると7〜8枚スケッチを描いて、で、ソン中からドンドン減らしてって、選んだ線を最低限の線に集約するっていうか

清野  :減らしてく作業なの?

ケンタ :(うなづきながら)減らしてく作業。減らしてく作業。

清野  :はー・・「線を選ぶ」っていう、今なんかすごいアーティストっぽい言葉が出たんですけども(笑)。−減らしてく作業なんですね。これ。

ケンタ :そうそ。

清野  :なんかこう・・じゃあ最終的には鉛筆でダァーっとこう、「キマったな」ってのを描くという

ケンタ :そうですね。最終的にはその〜・・なんだろ・・あ、違う!スケッチとって、ある程度決まった物をもう1回スキャナーで取り込んで、トリミングっていう・・どんぐらいの大きさで、どの位置に描くかっていうのはコンピューターの中で決めてくんスよ。ソレをプリントアウトしてさらに清書するっていう。

清野  :やっぱりそのー・・普通のデッサンと違うのは、デジタル的な処理も通っててでもなんか有機的みたいな感じがやっぱ見てると伝わってくるなぁって

ケンタ :一応それがチョット伝わればまぁ成功かな、みたいな

清野  :成功かな(笑)

ケンタ :タダ描いたんじゃない!みたいな。・・でもまぁタダ描いたって思う人も結構いるんスけどね〜。

清野  :ただなんか、イラストっていうと普通はそうゆう作業じゃないでしょ?イラストはやっぱイラスト描いてる作業がイラストって感じだから、そこはやっぱりこれが作品として成り立ってる要素かなって。

ケンタ :あ〜・・イヤまぁ、ぶっちゃけイラストもそーゆうコトやることあるんスケドね(笑)

(中略)

清野  :あのこーゆー風なドローイングっていうのはその色んなアートのこうジャンルがある中ではどーゆー感じのこー・・今結構多いんですか?そうでもないの?

ケンタ :あ、ドローイングっていう種類がってコト?

清野  :そうそう。

ケンタ :結構90年代辺りから線画のイラストとか、ドローイングのアートってのは時代の流れとして結構ある。

清野  :それはやっぱり今迄の絵画表現に1回通った世代が出て来てるの?

ケンタ :まぁそうスね。あとまぁイラストとかとファインアートとかのまぁクロスオーバーっていうのもあるんだけど

清野  :そうだね。村上隆とか見てても、日本のアニメとアートをちょっと合体させちゃったみたいなとこあるじゃないですか?

ケンタ :まー多分・・なんだろ・・アニメとか漫画とかまぁ元々こういう絵は浮世絵から流れは来てると思うんだけど、日本のグラフィックのそーゆう・・なんだろ・・デザイン的な絵の流れっていうのがアニメに受け継がれてるとこもあるし。漫画とか。そーゆう意味では「線の絵」ってのは東洋っていうか日本独特なモノがある、と。

清野  :・・これだけ見た目イカツイ人が、こんなに柔らかい線描けるのがちょっと・・僕にはなんか不思議なんですけど(笑い)

ケンタ :(笑)ま〜ソレすごいよく言われるんだけど?(笑い)

会場  :(笑)

ケンタ :スッゲー大雑把そ〜なのに、神経質な、変なトコ神経質なトコが絵に出てて、ま〜キャラと一致しないってのはよく言われるかも。

清野  :−素材をいつも女性を描いてるじゃない?それは前からそうだと思うんですけども、なんかこう自分の中でなんかあるんですか?
普通だったら−例えばここにフェラチオしてる絵がここにありますけど、そーゆうのをやっぱり違う形で見せたいみたいなのがある?

ケンタ :ま〜それは結構昔から。ま〜基本は女の子の裸がスキで・・

清野  :それは昔からだよね

ケンタ :女の子の裸の絵を描いてるんだけど、やっぱ描いてると、
「なんでそんなんばっか描くの』って話しが出て来て。

清野  :それよく聞かれる事じゃない?

ケンタ :聞かれる聞かれる。売れないんじゃないの〜?とかね。そんなんじゃいくらなんでも。(笑)で、そーゆー卑猥とか猥褻なモノっていう素材をドコまで美に昇華できるかっていうか。例えば女の人が見ても、モチーフは卑猥なモノなんだけど絵としては美しく綺麗に見れるっていうラインは狙ってて、コレならモデルやってもい〜かも?っていうのを探ってるっていうカンジ。

清野  :まぁ実際フェラチオしてる絵があったとして、その行為自体は何らおかしなことでもなんでもないし。只人間が見た時にやっぱりこう、変なフィルターが入るんだよね多分、普通は。

ケンタ :ま、見せたく無い部分。

清野  :それを違う感じで表現して見せたいっていう・・

ケンタ :ま〜そースかね。

清野  :なんかこないだお母さんいらっしゃってたんだけど・・

ケンタ :(笑)来てたね

清野  :お母さん、こーいう感じ見て「ケンタどーなの」みたいな(笑)

ケンタ :とりあえず、親父もお袋も大体毎回来るし、オレがどんな絵描いてるかってのも知ってるんだけど、こう、「なんでもっとお花とかのモチーフを描かないの?」っていう。「もっとキレイなお花とか描きなさい」っていうのはよく言われる。ずっとね。―最近はまぁ・・こないだも部屋来て、まぁ最近仕事とかもちょこちょこ安定してきて、結局そういう企業と仕事やったんならいいのか、みたいなカンジで。聞いたコトのある企業と仕事やったら「あー・・じゃあ裸もいいのかもね・・」ってなコト言ってた。

清野  :その、アートなのかアートじゃないのかっていう境目っていうのは
すごい難しくて−例えば、さっきここで会ったmixiで知り合った人とか書いたものが日記なのか作品なのかってすごい難しい、微妙なとこなんですよね。

ケンタ :あ〜。

清野  :絵とかも同じだと思うんですけど、子供が殴り描きした物が絵なのか、アートなのか、どーなのかって、すごい難しいとこだよね。その辺はやっぱ作家として自信持ってやっていく部分っていうのはさっき言った、そーゆうものを表現するっていう事と、あとは今回やっぱ線という事なのかな?

ケンタ :あ〜今回は線、線ですね。

(中略)

清野  :すごい僕なんか下世話に思っちゃうんですけどやっぱりそういう絵を描いてる人はやっぱりいつもそういうことやってる人なんだーっ・・て見ちゃうんですけど?

ケンタ :(笑)私生活っでも縛るんですかっていう?私生活は・・縛んないですね〜(笑)

清野  :やっぱりね。まーそーゆーモノですよね。推理小説描いてる人に人殺した事あるんですかって聞くようなもんで・・

ケンタ :そーかもしんない。意外と鞭とか拘束具とか縛る道具とかまぁいっぱいあるんですけど、ま〜・・結構、『丘SM』っていうか。ファッションSM的なトコあるんで。

清野  :そうじゃないと描く対象になんないよね?多分

ケンタ :実際そういうSMイベントとか行って、蝋燭垂らしてるのとか鞭打ってるのとか見ると、結構見てらんないっ!みたいな(笑)あくまでもファッション的なビジュアルだけでいい。

清野  :そこはやっぱりそうだと思うんですよね。SMマニアの人はこういう絵描けないと思うんですよね。・・ってか欲して無いと思うし(笑)

ケンタ :違うかも?みたいな(笑)

清野  :その辺は見てて分かる。それはそうだろうね

ケンタ :そ〜かもしんないすね。

(中略)

清野  :じゃあ・・こんな感じすかね?

ケンタ :ういっス。

二人  :どうもありがとうございkました。

会場  :(拍手)

ケンタ :(小声で)・・・は〜・・緊張した・・
・・またゆっくり絵見ていって下さい。

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