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石川県の阪神タイガースファンコミュの今年は鬼門ちゃうで!

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★西岡 足攻&猛打賞!鬼門で今季初勝利

オレに鬼門は関係ねぇ。
西岡剛が初回に左前打から二盗を決め、先制機を演出。
六回には1死満塁から中前適時打で貴重な追加点を挙げるなど3安打で強力に打線をけん引した。
無敗男のカブレラもKO。
長年、猛虎が苦しめられてきたナゴヤドームもこの男がいれば心配無用だ。

虎を強者へと変えるために、西岡は猛虎のユニホームを身にまとった。
前夜、大敗した重苦しい空気を初回で切り裂いたスピードスター。
ナゴヤドームの苦い歴史を知らない男だからこそ、新たな道を切り開ける。

ゲームの流れをつくったのは初回だ。
無敗のカブレラに対し「2度目の対戦なんでイメージはできていた」と追い込まれても自慢の直球をカットし続けた。
7球目、外角146キロの直球をきれいに左前に打ち返すと、続く大和の3球目にスタート。
鮮やかに二塁を陥れて好機を拡大した。

「昨日、イヤな負け方をして、違う意味で勢いをつけたかった。良い方向に進んで良かった」とマートンの適時内野安打で先制のホームを踏むと、ムードが変わった。
投手が粘り、打線が援護する本来の姿に戻った。

六回1死満塁の場面では「任せてもらってるんで絶対に点を取らないといけない」。
ベンチは前の打者、スタンリッジに三振を命じて西岡に託した。
その期待に応えるように、初球の直球を中前へはじき返すダメ押しのタイムリー。
三回の左翼線二塁打を含めると、早くも今季4度目の猛打賞だ。

リベンジを誓っていた中日戦‐。
2日のゲームで移籍後初のサヨナラ打を放った翌日。
ベッドから起きようとした西岡に異変が生じた。
「朝、起きたときからおかしかった。今まで一度もこんなことなかったのに」。ぎっくり腰で、まともに歩けなかった。
地獄にたたき落とされる“悪魔の鉄槌”。
原因は京セラドームの硬い人工芝だった。

第2戦を欠場したチームは逆転負け。
強行復帰した第3戦はカブレラらの前に4タコに終わり、完封負けを喫した。「1番打者が出ないと野球にならない。結果が腹立たしい」と自らに怒りの矛先を向けた。
同じ相手に2度もやられるわけにはいかない。必ずやり返す‐。
強烈な勝負根性を持つ西岡に、鬼門や相性は関係ない。

ここ2試合は無安打に終わっていただけに「フラストレーションがたまっていた」と言う。
試合前には関川打撃コーチとフォームを確認し、微調整、準備を怠らなかった。勝つために何をやるべきか‐。
「勝ったら全部、OKでしょ!」と声を弾ませる背番号7は、その術(すべ)を身につけている。

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