石川県の阪神タイガースファンコミュの金本復活で首位奪回！Ｖまで一直線や

★虎奪首！アニキ、誤審も“打ち直し”１０号！

首位に返り咲いた。
１５日、ベテランの金本知憲が１７年連続２ケタアーチとなる１０号ソロに８回は同点打など３安打３打点と爆発。
５月３０日の日本ハム戦以来（札幌ドーム）となる猛打賞を記録した。
２回のアーチは、京セラドームの天井を直撃した一打がファウルと誤審された直後の打ち直しの一打でマーク。
通算安打も恩師の山本浩二氏（元広島）を抜いて歴代１３位に浮上したアニキがチームを引っ張る。

「あんまりここでは言えないのですけど。ミスがあってね…。でも結果的にホームランになってよかったです」

１―１の２回だ。
１死から金本の大飛球は天井の傘状のスーパーリングといわれる部分に直撃。
これが二塁後方に落下し、グラウンドルールではこのままプレーが続けられるはずだったが、坂井一塁塁審がファウルと判定。
金本も一塁に走らずプレーが途切れた。
審判団は協議したが、ファウルのままプレーを再開するという異例の事態となった。
スタンドはブーイング、真弓監督の数分間の抗議も実らず球場全体に不穏な空気すら流れたが、金本は最高の結果を出した。
６球目。
外角低めの速球を中越え１０号ソロと打ち直し。
４２歳の２ケタ本塁打は１９７５年のアルトマンに並ぶ球団最年長記録にもなった。

さらに１点を追う８回無死一、二塁では右前に同点打。
直後の城島の勝ち越し打を呼び込んだ。
通算２３４１安打で歴代１３位の山本浩二（元広島）を抜いた金本は「ちょっとおこがましいというか、びっくりしている」と恐縮しきりだった。

試合前の練習では、若手と同じ早出時間にグラウンドに姿を見せて肩の準備を整えた後、何度も何度も送球練習を繰り返す。
先の広島遠征では滞在３日の内に２日間、オフの自主トレ拠点とする広島市内のトレーニングクラブに足を運んだ。
右肩への負担を考慮して器具付きのバーベルを担いで下半身を強化するなど準備を怠らない姿勢が、数々の記録への挑戦を可能としている。

「勝負強い打撃が戻ってきている」と真弓監督もうなずいた。
週末に迎える巨人との直接対決を前にして金本はお立ち台で「こういう日をたくさんつくれるように頑張りたい。
ジャイアンツに勝ち越して、ここへ戻ってきます」と力強く宣言した。
頼れるアニキに大きな拍手と歓声が降り注いだ。