石川県の阪神タイガースファンコミュのＶ奪回の至上命令を背負う　背番号「72」

★背番号は『７２』真弓阪神、２７日正式発表

新監督就任が内定している真弓明信氏の注目の背番号が『７２』であることが２５日明らかになった。
阪神時代の『７』と、太平洋クラブでデビューした際の『２』を組み合わせたもの。
２７日に行われる予定の正式発表で、いよいよ真弓阪神が誕生する。
また、真弓氏は今岡誠内野手について「年齢的にもそんなに衰えることもない」と『７』の後継者の再生にも意欲をみせた。

５５歳で、初めて務める監督の大役。
そんな指揮官の船出に、球団が粋な背番号を用意していた。
『７２』これが、Ｖ奪回の至上命令を背負う真弓氏の戦闘服だ。

　『７』はもちろん、１９７９年に阪神にトレード移籍してから、真弓氏を象徴する背番号。さらに『２』は、７３年に太平洋クラブでデビューした時の、最初の背番号（翌年から『４２』）だ。

　沼沢球団本部長の「ある程度、意味のある番号。本人は意識していないかもしれないが、多少の意識はあると思う」という“ヒント”にも合致。プロ野球選手として、そしてタイガースの一員としてのデビュー。
そして、２つの思い出深い数字を合わせた背番号で、指揮官としてスタートする。
ドラフトで指名された『７２年』（ドラフト時の球団は西鉄。
直後に太平洋クラブへ身売り）にもかかっているだけに非常に縁深い。

選手だけでなく将にとっても、背番号は自身の代名詞。
楽天の野村監督は足して１０になる数字にこだわり、現在は『１９』だが、阪神では９９、００年に『８２』０１年にはヤクルト監督時代の『７３』をつけた。星野ＳＤは中日、阪神、さらに北京五輪日本代表監督でもこだわりの『７７』だった。

ソフトバンクの王前監督は９５年の就任以来『野球』と『破竹の勢い』をかけた『８９』を背負い続けた。
現役時代の番号を重ね合わせるのも一般的だが、星野色が強い『７７』より新しい真弓氏の数字を生むなら『７２』は理想的だ。

巨人が中日を下し、クライマックスシリーズの第２ステージが終了。
週明けの２７日に、監督就任の正式発表が行われる予定だ。
２９日の秋季練習（鳴尾浜）の初日にお披露目されるタテジマ姿。
『７２』が、新たな虎の歴史のラッキーナンバーとなる。

★坂井オーナー「ナンボでも出します」

真弓新監督誕生も、あとは正式発表を待つだけ。
坂井オーナーの視線は来季へと移っていた。

「一般的には『右の打てるバッター』って世間でも言うてるけど、どうですかという話はしてます」

岡田前監督も「このチームは何かが加わればもう１つ上に行ける」と話していた。
『何か』の１つが大砲、つまり助っ人であることは間違いない。
ここ数年はキンケード、スペンサー、フォードら元メジャーの肩書を引っ提げて来日しても期待通りの活躍をした助っ人打者は皆無だった。

失敗はもう許されない。
真弓新監督を迎えた０９年は、強力助っ人をプレゼントしＶ奪回の夢を果たしてほしい。
そんな思いが言葉になった。

「費用対効果みたいなもんやから。その選手がホントにすごい選手やったら、出してもいいと思う。値段が合わなかったから（ダメになった）ということだけは避けたい。見合った価値があればナンボでも出します。別にその程度の資金で困ることはない。松坂の６０億は別ですけど（笑）」

ジョークを交えながらも、あえて資金面での上限を設けずに全面協力する姿勢を示した。

新外国人については、すでにブルージェイズのバウティスタを筆頭候補に、レンジャーズ・クルーズ、ブルージェイズ・メンチと右の大砲３人に候補を絞り込んでいる。
いずれも獲得となれば数億円の資金が必要となるが、坂井オーナーの意気込みを見る限り問題はなさそうだ。