女たるものコミュの負け体質

■2008/07/28 (月) 負け体質(1)

片付けの神様が降臨。
クローゼット、鏡台周りなど、すごい勢いで
片付け中。

今日は伊勢丹へ。
インプレスで化粧水と乳液、クレ・ド・ポーで
アベサンチュール、クラランスでマルチマスと
トータルリフトマンスールを購入。クラランス
といえば、ちょっとトラウマが。

15年前、私がまだ女子大生だった頃、クラランス
のレッグリフレッシングローションが「足が細くなる」
乳液として大ブレイクしていましてね。レースクィーンも
愛用とか、これで足が細くなりましたとか、大根足に悩む私
には夢のようなうたい文句で、のこのことカウンターに出かけて
いったわけです。近づいてきた私に、化粧濃い目のB.Aさんが
放った最初の一言は
「いらっしゃいませ。レッグリフレッシングローションをお探しですね」。うわ、断定されたぁ。確かに足はゾウのようなんですけれども、
若かった私はちょっと傷つきました。

そのままエスカーレーターで上に。
目指すは宝飾売り場のウノアエレ。久しぶりすぎて、
売り場がどこにあるかすらわからず、右往左往。
夏用にフープタイプのピアスが欲しくて、ただの
輪っかなだけに安いものでもいいかと思ったんだけど、
三十すぎたもっさりが安物していたら、物悲しいよ。
ということで、ウノアエレに決定。ちょっと大きめ
なのに、バブルっぽくないのが不思議。包んでもら
っている時に、他の店員さんがバングルとブレスレット
を見せてくれた。私好みのもので、非常に気に入ったんだけど、
さすがに全部いっぺんには買えないから、お返しした。

で、家に帰って片付けをしている時に、ふと思った。
私はいつバングルとブレスレットを買うんだろうって。
今度今度と思いながら、結局、私は今日に至るまで
買ってないわけで。

買わない理由のひとつは、値段。
バングルは定価で9万円、ブレスは8万ちょっとするので、
両方買ったら17万。貧乏主婦の私にとって、ぱんと
出せる金額じゃない、と考えているそばから、
もう一人の自分が突っ込む。
でも、独身貴族の時も買わなかったじゃん。
そうなのだ。安月給OLで、会社の景気がひじょーに
悪いときにOＬをしていたけれど、自宅OLだったので、
買おうと思えば買えたんだよね。

話はちょっとそれるけれど、結婚したばかりの頃、
うちはかなりお金がなかった。
貯金が全くできない状況で、私はそれが不安だった。

■2008/07/28 (月) 負け体質(2)

おかげさまで今は夫が昇進し、人並みの生活が出来
るようになってきた。だけど、また何となく不安なのだ。
いったいいくら貯金したらいいのか。どこまできりつめ
ればいいのかがわからない。
お金がなくても、不安。そこから脱しても不安って
どういうことよ。考えていたら、答え「もどき」が
見つかった。

誰にそう教わったわけでもないんだけど、私は昔から
「楽しむこと」に罪悪感がある。
買い物とか旅行とか食事とか。たとえ自分の稼いだ
お金ですることでも、遊びながら「こんなことをして
いていいのかなぁ」と思うもう一人の自分がいる。
この罪悪感は、実は一種の恐怖なんだと思う。
「楽しいことのあとには、嫌なことが待っている」
と私の意識にはすりこまれている。一言で言うと、
負け体質なんだと思う。

不幸を恐れるあまり、私は快楽を否定し、禁欲をかする。
そうしたからといって、何かいいことがあるわけ
じゃないと充分すぎるほど
わかっているのに。

有吉佐和子さんの小説「悪女について」にこんなセリフがある。
「人生なんて楽しまなかったら、ウソじゃないのさ」
思わず笑ってしまった。本当にその通り。

不妊は確かにこの世に存在する不幸の一つだけど、
もう一つ確かなことは、子供ができなくても幸福に
生きているご夫婦はいくらでもいるということだ。
どうして私がそう思えないのかというと、それは
私の持つ「罪悪感」が理由だ。あの時、あんなことを
してしまったから、バチがあたったんじゃないか。
特定の信仰は持っていないのに、なぜか因果応報を
思い浮かべてしまう。
だけど、もう一人の自分はいい加減気づいている。
そんなビビッて暮らしたって何にもいいことがないって。

なるべく物をふやさないようにくらしてきたつもりだけど、
いつのまにか不必要なものを溜めこんでいる。
そういうものは処分処分。
ついでに負け体質も捨てちまえ。

いきなり髪の色を変えようと思いついた。
不妊に悩む人は、カラーをしないほうがいいという話を聞いて、
ここ数年色を変えていなかった。でもさ、出来る人は
カラーしてても出来るし。

伊勢丹に行って、あのバングルとブレスを買おう。
人生を楽しむために。

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