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ベテラン歯科衛生士への道コミュの歯列接触癖(TCH)について

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顎関節症が改善しない場合,歯列接触癖をを疑ってみましょう.

日中無意識に上下歯列を接触させている癖をTeeth Contacting Habit(TCH)と呼び,
昨今,注目されるようになりました.
(日本歯科医師会雑誌.2008 Vol.60 No.11 木野 孔司氏)

本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本かわいい本



本来,上下歯列間には,安静空隙が存在し,非機能時には上下歯列は接触しない.
接触は,咀嚼,会話,嚥下の際に瞬間的に起こるだけである.
したがって,その接触時間は加算しても1日平均17.5分とされている.
しかし,機能時以外の時間にも接触を持続させる習癖を持っている人がいる.
この習癖を歯列接触癖(TCH)と名付けた.

以前から,夜間ブラキシズムや日中の噛みしめが,
顎関節症の症状を長引かせる要因になっていることは報告されている.

通常は,口唇が閉鎖されていても上下の歯列は接触していないものである.
たとえ強い噛みしめを行わなくとも,歯が接触しただけで咬筋や側頭筋の活動が高まる.
したがって,接触が長時間に及べば,咀嚼筋は疲労する.
また,顎関節を絶えず圧迫することになるため,関節への血液供給が阻害されることで,
疼痛の過激化,潤滑の低下から関節運動の摩擦抵抗が増大することが推測される.

顎関節症の発症や症状の維持に関連する寄与因子は,他にも色々考えられ,
個々の患者によって様々であるが,その中でもTCHによる影響は大きい.
また,精神的要因や他の行動学的要因がTCHを強めている場合も見られる.
したがって,TCH是正の必要性は,多くの患者に該当すると考えられる.


うまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコンうまい!パソコン


当社の職員に「日中の噛みしめ」に関するアンケート調査をしてみたところ,
就寝中以外に,パソコンのディスプレイに向かっている時,緊張している時,何かに集中している時,
重い物を持ち上げる時などに,多くの方に噛みしめが見られました.

次回は,TCH是正による効果と方法を記載する予定です.


これを読まれているあなた.「噛みしめていませんか?」指でOK

コメント(8)

はい! まさに私はTCHの常習者です

殆ど一日中噛みしめているせいで、咬筋が緊張状態にあり、常にだるさがあります。 
最近では、咬耗のある所から自発痛を感じる事もあります 

通常の咀嚼では臼歯で60〜70?の力がかかっているのに対し、クレンチングはおおよそ100kgの力がかかっており、顎関節に68%の負担がかかると聞いたことがあります。


BRXに関しては、neneさんの講習会で、寝る向きをいつもと反対にする事を聞いて実践してみた所、朝起きた時の顎のだるさが軽減しました。

ブラキサー&TCHで私の歯はすり減る一方なので
次回のTCHのトピックを参照して解決の糸口を見つけたいと思います

楽しみにしていますわーい(嬉しい顔)


わーい(嬉しい顔)
忙しさにかまけて,なかなか続きがコメントできません<(_ _)>

昨日,タイムリーに続報が記載された記事を見つけました本
3月30日付「読売新聞」(朝刊)の「医療ルネッサンス」の項です.
「食いしばる癖.アゴに負担」顎関節症の特集でした(6回連載の第1回).
発信元は,前述の木野歯科医師でした.以下,一部ご紹介します.

メモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつメモえんぴつ

『顎関節症では主に,顎の痛みや口が開けにくいという症状が問題になる.
口を開け閉めすると音がするのも症状の1つだが,不都合がなければ治療はいらない.
原因は,食いしばりや歯ぎしり,片側だけで噛む,うつぶせで寝など,
顎の関節や筋肉に負担をかける癖だ.
患者の過半数に関節円板の前方へのズレが見られるが,
関節に異常はなく,頬の筋肉のこわばりが症状を引き起こすことも多い.

残念ながら,確実な治療法はない.かつて矯正や外科的な治療法が流行ったが,
再発や悪化する例も多く,最近は減った.スプリントも効果は不明だ.

意識して上下の歯を接触させないようにし,口を開けにくい場合は,
毎日3〜4回,痛みを我慢して30秒ほど口を開け,
顎関節の血行を良くして状態を改善してもらう.
2ヶ月程の接触癖の是正や開口訓練で,良くなる患者が多い』


クリップ6回連載ということで,次回も興味がもたれるところですね.
最新の情報ありがとうございます指でOK指でOK
すごく参考になりましたぴかぴか(新しい)
わたしは矯正をしてからカチカチと‥TCHしてしまいます台風

うちは読売新聞ではないため、読売新聞の連載、またmixiでアップしていただけると嬉しいですムード
いつも興味深いトピックをありがとうございます。

先日、受講したセミナーで、内山茂先生もTCHについてお話になられていました。
私たちには、歯牙、歯周だけではなく、口腔全体と咬合応力を見るようになる事が必要であると。

TCHの症状発見には、頬粘膜前方(口角付近)より後方に向い歯牙接触ラインと同位置に白い圧痕が発現します。
私の弟は、以前より日中のくいしばりがあり、口腔内に、はっきりと圧痕があります。
そんな経緯から、患者さんの口腔内を拝見する時に、プラークコントロールが良くても、水平的な骨吸収がある場合、頬粘膜の形状を見て、歯牙にファセットが無くても咬合応力に気づけるようにしています。

また、ある先生と医療ルネサンンスの記事を見ながらこんな話になりました。
「顆頭位が正しくなければ、開口訓練をして症状改善にはならない。」
という事です。
例えば、手首の関節に病状が発症し、間接周囲組織・骨に異常がある場合、その原因を無視しながら手首を動かし症状改善には繋がらないということです。
そして、開口運動にて症状を悪化させる場合もあるということです。
顎関節の異常は、顆頭位置を正常な位置へ移動させることから治癒できることだと思います。

多くの咬合理論がある中、私は、これからも咬合に興味を持ち続けていきたいと思います。
>Himmelさん

コメントありがとうございます!

私も諏訪先生の理論に賛成です.

前述の木野先生は「顎関節症」に有効な手立てがないとおっしゃっていましたが,
諏訪理論をご存じないからではと推察しました.

しかし,TCHをコントロールすることは重要だと思います.
内山先生も昨年の「デンタルハイジーン」で連載されていましたね.
続きです.本日は『TCHの是正効果』についてお伝えします.

1義歯性疼痛の緩和
TCHがあると,食間に床下粘膜は軽い圧迫を受けているために,
血液供給不足から疼痛への過激化を招いている可能性がある.
典型的な患者では,自ら学習して食事以外には義歯を外しているもの.
これによって食間の粘膜への圧迫と疼痛過敏化を避けている.
TCHを是正することで,終日義歯を装着しても床下粘膜への圧迫を避けることができる.

2歯内療法の疼痛改善
根管内は清潔になったにも関わらず,執拗に咬合痛を訴える人がいる.
場合によっては,頑固な疼痛を理由として,抜歯された症例もある.
このような症例に遭遇したら,TCHの有無をチェックしてみる.
最近の歯内療法は,抜髄などでは咬合面をなるべく保存する,
歯質と機能を保存する指針であることから,
TCHのある患者にこのような処置をしたら,咬合接触が絶えず維持されているため,
処置に伴う根尖口における疼痛の過敏化が持続している可能性がある.
TCHがあるなら,これを是正するか,あるいはTEKの咬合面が対合歯に完全に接触しないようにすることで,
疼痛が改善する可能性がある.

3歯列矯正中の顎関節症発症予防
矯正治療中に顎関節症を発症した患者にはTCHがあったと推測される.
動的治療を開始してから,顎関節症が発症したとして,紹介来院した患者を診察すると,
その大部分がTCHを持っている.
元来,TCHを持っていた患者が,動的治療の開始による歯牙接触の変化,あるいは治療器具の口腔内装着に伴って,
TCHの持続時間を長引かせている場合が多い.
したがって,動的治療を開始する前にTCHの是正をトレーニングしておくことで,
顎関節症の発症を予防することができる.


後半は次回に指でOK
後半ですえんぴつ

4歯周病悪化の防止
垂直性の動揺まできした歯周病は,咬合痛が出現するため,
患者さんは,その歯で咬合することを自然と避けるものであるが,
それ以前の水平的動揺にTCHによる負担が持続すると,
病態が悪化することが推測される.
したがって,TCHの行動学的是正で歯周病悪化を防止することができる.


5咀嚼運動のスムーズ化,発語の明瞭化
顎関節症の患者さんは,関節や咀嚼筋に問題があり,
またこれにTCHと舌緊張が加わることで,開閉運動や舌運動のための筋肉が疲労している.
このためスムーズな顎運動,舌運動も障害されている場合がある.
これが咀嚼に際しての食塊移動や発音に際しての舌運動の障害を招くことになる.
したがって,TCHと舌の緊張を緩和させることで,咀嚼運動や発語も改善される.

6口内炎,誤咬の改善
舌や頬粘膜に圧痕を持っている患者さんは,しばしば誤咬し,その結果,口内炎を繰り返す.
これは頬粘膜に形成された圧痕としてのヒダ形成があること,
および筋肉疲労から滑らかな顎運動と舌運動が障害されていることで誤咬が起こり,
また外傷を受けた粘膜も圧迫されているために傷の治りが阻害される.
口のリラックスが獲得できるようになると,咀嚼筋と舌筋の動きも改善され,
また舌や頬粘膜表面に対する圧迫持続も改善することで誤咬がなくなり,
口内炎が生じた場合でも回復が早まる.


7舌痛症の改善
舌痛症のすべてに該当するわけではないが,一部の症例では舌リラックスができるようになり,
歯列への押し付けが改善されることで,舌痛症も改善する可能性がある.

8咬合違和感の改善
顎関節症に限らず,咬合の違和感を訴え,ドクターショッピングを繰り返す患者さんがいる.
咬合調整や補綴処置を何度繰り返しても一時的な効果しか得られない.
この咬合違和感患者も絶えず咬合状態を気にすることもあってか,
TCHがあり,口周囲の緊張を示す場合が多い.
TCHによって歯根膜感覚そのものも過敏にしているために,
どんなに咬合調整を繰り返していても,安定した感覚が得られないでいる.
TCHが是正できると,歯根膜の感覚領域が増大し,
これによって,咬合感覚の過敏さも薄れ,異和感が消失する可能性がある.

以上です指でOK

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