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クローズアップ現代コミュの2008年3月4日(火)もう職場に行きたくない〜広がる大人のいじめ〜

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2008年3月4日(火)もう職場に行きたくない〜広がる大人のいじめ〜


スタジオゲスト:金子雅臣(労働ジャーナリスト)


今夜は大人の社会でじわじわと広がるいじめ。NPOいじめ対策プロジェクト。職場の同僚から受けるいじめ。
同僚からのいじめ。全国でおきている。看護師同士。教師同士。非正社員同士。
出勤だと思うと気が重くなる。
これ以上いじめが広がれば経営に影響が現れかねないという企業も。
広がる職場でのいじめ。今夜は解決への手がかりを探す。

いじめ。こどもの世界のものと思われがちだが。職場でのいじめも。厚生労働省に寄せられるいじめの相談件数が増加。
かつて相談の中心はセクハラとパワハラだった。いま目だっているのは同僚から。職場でのいじめの56%は同僚から。
放置しておくと社会生活ができなくなるケースも出ている。
会社全体の士気が低下することも。
派遣や契約社員など。働き方が多様化しているという背景。
競争社会になって・・・。
環境の変化で個々人が感じるストレスが増大。いじめの要因を探る
まずは実態を。

東京都労働相談情報センター。ここ数年、相談内容に異変がおきている。
これまで相談の大半はセクハラ・パワハラ。それが同僚から集団で嫌がらせを受けるとの相談が増加。
特に驚いたのは教育現場。
ある中学校で社会科を教える教員。1年半の間年下からいじめを受ける。あいさつをしても完全に無視される。生徒の前ではひどい言葉を浴びせられる。生徒から軽く見られるようになり授業が成り立たない。
匿名男性教師「こどもたちも当たり前だと思うようになって・・・子どものなかのいじめは大人のものを反映していると思う」

医療現場。集中治療室で勤務する看護師。同僚から10ヶ月近くいじめを受ける。突然無視されるようになる。引継ぎも満足にしてくれなくなる。危険なミスを犯しかねない。 
匿名女性看護師「病院が見えるだけで動悸がして・・・大きな事故をして職を辞することになるのではないかと心配」

センターは職場を取り巻く環境の変化があると考える。教師は親や子どもとの関係、医療現場では医療過誤の恐れ。大きなストレスを感じ、それが同僚に向かっているのではないか。 

非正社員同士のいじめ。総務部で働くAさん。同僚から2年にわたっていじめを受ける。勤めはじめて3ヵ月後に50代の女性が自宅に電話をかけてくる。「あんたが働きすぎると周りが困る」といわれる。
契約社員10人の中の年長格の50代の女性。いじめの内容を書き留めているAさん。昼食は一人だけ。業務上の質問をしても答えてくれない。
Aさん「自分がそうならないためにいじめに加わっている・・・」
新たにやってきた契約社員2人もいじめにあい退職に追い込まれた。
こうしたいじめが会社の信用を失いかねない事態も起きた。食中毒が発生。しかしAさんに知らせない。Aさんは重要な得意先からの問い合わせに対応できず怒らせてしまう。
会社は1億円近い赤字を毎年出している。ある男性社員はいじめが原因のひとつと考えている。
匿名男性社員「クレームを受ける・・・リピーターの減少・・・そして売上の減少につながる・・・求められる成果が出せるわけがない」

スタジオ。スタジオゲストは金子雅臣(労働ジャーナリスト)。
国谷キャスター「毎日いじめをうける・・・いたたまれないことですね」
金子「なかなか表面化しずらい・・・いじめを受けた人は自分に問題があるかと考え・・・うつになって・・・」 
国谷「職場環境のストレスから・・・どういった環境がストレスを増大させているのか・・・」
金子「職場環境が変化・・・1つめは、どこでも仕事が増えて忙しい・・・スピードも量も増大した・・・2つめは、雇用形態の異なる人が働くようになった・・・それぞれモチベーションが違う・・・コミュニケーションが違う・・・3つめは、成果主義、能力主義になった・・・個人的な評価が中心になり・・・協力がなくなって・・・人のことにかまっていられない・・・自分がよくなるために他人の足を引っ張る・・・こんなことがあるのではないか」
国谷「学校や医療・・・協力してやるべき環境のはずなのにどうしてこうなるのか・・・」
金子「学校や医療は俗に言ういい人でなければならない環境ですね・・・感情労働という言葉があります・・・社会学的には・・・感情をコントロールする・・・笑顔で接する・・・生徒や患者に対して感情をコントロールする・・・そのはけ口を同僚にぶつけるのでは・・・」 
国谷「こうした職場のいじめをなくすための取組を見る」

検品作業を行う企業。いじめ対策に経営側が乗り出す。従業員は180人。多くはパート労働者。
工場内のいたるところにあるいじめ禁止のポスター。3ヶ月前から始める。
パートが相次いでやめていったことがきっかけ。不審に思った責任者が問いただして発覚。 
専務「パートさん同士のトラブルとか・・・管理者の人がいると出てこない」
経営側はパートがやめることによる損失を計算。作業を1ヶ月指導するなど1人辺り人件費26万円をかけている。それだけの損失がでる。加えて作業効率も低下。2年以上の熟練者に比べて、新人は3倍以上時間がかかる。
工場全体で出荷本数が1万減っていた。売上が22%減少。
驚いた会社は対策に乗り出す。
専門の社労士に来てもらう。工場を隅々まで見て回る。調査項目は7つ 
原因と指摘したことのひとつは、休憩室のテーブルの上にあるままの私物。一部のベテランパートのもの。新人はなかなか入れない。
座る場所が固定化すると弱いものが生み出されると社労士は指摘。企業は棚を設けて私物をそこに置くようにする。
さらに経営陣の姿勢も問題視。メンタル面の把握が欠けていることと意思表示が弱いこと。 
目安箱を設ける。懲戒事項に職場いじめを盛り込む。
松井専務「これから企業として取り組まなければならない・・・」

東京都の取組。労働相談情報センター。斡旋という取組をしている。 
センターはお互いの事情を聞き取り、調査する。そしてお互いが納得する和解案を提供。
複数の同僚に誹謗中傷などを受けたある飲食店チェーンに入社した社員。同僚からいじめを受け休職。事情を知った家族が会社に苦情を訴える。家族がセンターに相談。センターが事情聴取すると企業側はすでに解決していると回答。
職場環境配慮義務に違反している可能性があると指摘すると企業は態度を一変させる。
企業は休職中の給料保証といじめた社員の懲戒解雇を申し出る。被害者は給料保証のみを申し出、いじめた社員は別の店へ飛ばされた。
センターの男性職員「企業といじめられた人との意識の差がある・・・法にものっとって・・・」

再びスタジオ。
国谷キャスター「今の取組をどうみたか」
金子「トップが生産性の低下を認識・・・トップダウンで対処・・・いじめは企業の中で解決しにくい・・・少数の人がいじめられるから・・・第3者が間で調整することが必要ではないか」 
国谷「国際的にもいじめがあるそうですが・・・根本的にどのような取組をしたらよいか」
金子「いずれも法律で対処・・・まず言葉ができる・・・それぞれの国の定義が出てきてそれが法律になることで進んでいく」
国谷「イギリスでは・・・」
金子「モービング(Mobbing)」
国谷「フランスでは・・・」
金子「モラルハラスメント(moral harassment、harcelment moral)」
国谷「アメリカでは・・・」
金子「スピッティング(spitting)」
金子「定義がはっきりして・・・フランスでは民法で予防義務・・・刑法などで禁固1年とか・・・メンタルヘルスに・・・」



以上見ながらのメモと見終わってから1時間ほどの記憶より

コメント(3)

補足

海外での呼ばれ方
http://www.tondemo-zyoushi.com/method-harassment/power/about_power/70401.php

EUでの立法の動きなどを紹介した論文
http://homepage3.nifty.com/hamachan/ijimerippou.html
http://homepage3.nifty.com/hamachan/chihoukoumuin.html
「(常識「日本の論点」 文秋新書 より引用)いじめの起源は戦時中の日本軍の“二等兵いじめ”とする説など、たどれば果てがない。」だそうですが、もともと子供が大人の真似をしてしまったことがいじめの発端だとすれば、今までにも大人のいじめというものはずっとあったのではないでしょうか。そのいじめの被害者が団結するなどといった(公的な支援以外にも)手だてはあるのではないでしょうか。
いじめをどう考えるかというのは難しい。

ひとまず何が報告件数と相関関係があるのか、さらに相関関係の背後に因果関係があるのか、因果関係があるとすればその因果関係は強い因果関係か蓋然的な因果関係なのか、という順序で考えたい。

「モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする」という本が評判よいようなのでamazonで頼むことにした。

どうもこの本のレビューなどを見ている限り、昔から職場いじめはあったけれども、ウツや精神病になる個人の問題とされてきた、という見解もあるようだ。

番組ではあくまで相談件数が急増しているということだった。問題の捉え方が変化したことで「職場いじめ」と認識される状況が増えた、または、相談窓口が設置されその存在が知られることで報告件数が増えたというケースも多いのだろう。これらを差し引いた上で、成果主義や感情労働によって増えたストレスのはけ口としてのいじめの純増分はどれくらいなのだろうか。

とはいえ成果主義や感情労働の寄与度を明らかにすることはほとんど不可能だろう。社会の側の認識が変化したために問題化したのだから、我々が認識することができるのは、報告を集計した数字で見る限り「職場いじめが急増している」ということである。

「急増している」という言説は、「昔からある」という言説と整合的か。少なくとも言えるのは「報告件数が急増している」ということ。その一方で「報告されていなかったけれども実は発生していた件数」は誰にも分からない。成果主義が導入されたからその結果として急増しているのか、それともたまたま時期的に一致しているからなのか、これでは判断できない。

番組では成果主義や感情労働がストレスを増大させ、それが職場いじめにつながるとされていた。次のリンク先は加害者のタイプ分けをしている。
http://www.morahara.com/text/analysis.html
現実的な対応をするための分析ツールだしパワハラも含めた分類だけど参考にすると、ストレスの増加で増えるだろうタイプの加害者はストレス習慣型となるだろう。
ストレスが増加しているのならば、上司や法律、第3者機関が監視するだけでは問題が解消しないかもしれない。ストレスを解消するとか、コントロールするとかしなければならないだろう。

番組では、職場いじめが会社に損失をもたらしているとして対処に乗り出している例が紹介されていた。
金額で評価できるならば経営者はいじめの対処に乗り出すだろう。次のリンク先のコンサルタントはうまく商売をしてると思う。
http://www.focus-management.co.jp/program-reward.html
引き受ける基準が明確で分かりやすいものだと思う。
いじめをなくすことで利益が出るような企業に対してはこうしたコンサルタントが営業に行くだろう。いじめをなくすことで利益が出ないか、利益が出たとしても少ないところでは経営者が乗り気になりにくいだろう。行政機関やNPOはそういう経営者を相手にしないといけないんだろうな。だから法律で脅かさないと動いてくれないことも多いのだろう。

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