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父と三兄弟の話コミュのパニャーパラミタ 其の八

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【無無明 亦無無明尽】

「無無明 亦無無明尽

 乃至無老死 亦無老死尽

   無苦集滅道」


これを直訳すると
「無明も無く、また無明の尽きることも無く、そして老死も無く、また老死の尽きることも無く、苦集滅道も無い」となります。

相変わらず
これでは何が何だか判らないですよね。

この一節は、十二縁起と四諦八正道について触れられています。
十二縁起とは「無明・行・識・名色・六処・触・受・愛・取・有・生・老死」を指します
また八正道とは「正見・正思・正語・正業・正命・正進・正念・正定」です。

「無無明〜亦無老死尽」の間が省略されて十二縁起が書かれています
そして、「無苦集滅道」の苦集滅道は四諦の道理を表しています。

上記2つの十二縁起も四諦も文頭に「無」と付けられ否定されています。
お釈迦様が悟りのポイントとした重要な部分も否定されており、般若心経をまとめた人物は悟りをかなり哲学的に捕らえているようです。

「浮世の苦労も全ての法則も死んでしまうと何も無くなる」と言った表現に思えます。
 お釈迦様は本当にこんな事を言ったのでしょうか?

私はそうではないと思います。
もしそうであったなら、人は肉体を持ってこの世に生まれてくる必要は無いと思います。
十二縁起による様々な外的原因によって起こる「物にたいして、人に対して、名誉に対して、病気や死に対する様々な欲」に心を思い悩ませるのが人間でなのです、皆さんも心当たりがあると思います。

そこから抜け出すために、お釈迦様の言われる四諦の道理である苦集滅道に則り安らぎの境地に至るのです。

苦集滅道とは....
人生とは楽しい事よりも様々な『苦』に満ちています。
苦の原因は様々な欲に心や肉体が動かされて作る因縁が『集』まる(帰って来る)事に拠ります。
そこで安心の人生を送るために集の原因を『滅』しなければいけません。
そのために人は安心の法則に則った『道』を歩む事なのです。

その『道』をお釈迦様は人生の規範「八正道」として示され、多くの人々説かれたのです。
八正道は先にも記したように「正見・正思・正語・正業・正進・正念・正定」です。
ではどのようにすれば良いのかと簡単に言うと
「正見」公正なものの見方をする
「正思」自己本位の考え方をしない
「正語」明るく偽りの言葉を使わない
「正業」不正な手段の仕事をしない
「正命」欲から離れ明るい生活を営む
「正進」正しい自己の心に基づく
「正念」誤った方向の念を持たない
「正定」生活経験を反省により生かす

詳しい八正道の解説は後日改めて行いますが
一見、簡単な様でもこの8つの規範を日々の生活に取り入れるには、なかなか大変だと思います。
何かするときに、いちいち「え〜っと、これは何だっけ、正命だからこうしなきゃ」って、考え以って生活はやってられませんよね。
そこで、この八正道を3つに括っちゃいます。

「正見・正思・正語」(思いを正し心の眼を養う)
「正業・正命・正進」(行為を正し実践する)
「正念・正定」   (思いと行為を見直し明日に生かす)
この3つを生活の柱とすれば、難しい般若心経を覚えなくとも読めなくても、お釈迦様の教えを実践できると思います。

また付け加えて、日々の生活に是非とも取り入れて頂きたいのは「悪い思いを抱かない」ことです。

思想の自由とか言う言葉とはまた別で「悪意」を抱かない事なのです。
現実的には心の中で嫌いな相手を殺してしまっても、警察に捕まる事はありませんが、悪を思えば思った量と深さだけ、自分以外の悪意が身の回りに寄って来て具現化し「私は何故に運が悪いのか」と嘆きの生活になるのです。

違う例えで言うと、身の回りにある道具、飛行機・テレビ・台所用品など等、全て「こうなったらいいのに」と言う思いが具現化したものだからです。

ですから【想念】→【言葉】→【行為】と繋がるので、その根本である【想念】思いに悪意を立ち入らせない事が幸福への近道なのです。


心経の文字からは大分離れましたが要は、
この世に生きるための道具である物やお金に対して欲望を持ち迷わされて、本質である心に苦悩を作らない。
すなわち「苦悩の原因を作らないための生活がお釈迦様の教えです」ということです。
振り子を「悪」の方向に振れば同量の悪が「不幸」としてやって来る、善の方向に振れば「幸福」がやって来るという単純なものなのです。
その行為を「日々の生活に無理なく生かす」事が出来れば受け取るものは自ずとご理解できる筈ですね。

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