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I♥イビちゃん♪コミュのオシム語録(9/7イエメン戦)

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アジアカップ第4戦

アウェー戦

日本 1−0 イエメン


「今日は最も大変な種類の試合だった。 なぜなら、日本のメディアもサポーターも『勝って当たり前』という雰囲気があったからだ。

選手達も誤解して、相手がいることを忘れてしまう。
それは大変危険なことだ。相手は失うものは何もないので、落ち着いてプレーできる。そういう状況のゲームだった。

対戦相手にも何人かの優れた選手がいた。我々はそうした選手を警戒しなければいけなかった。

どちらが背が高いかあまり問題ではなかった。このような(芝のはげたボコボコの)ピッチ状態だったので、何かのアクシデントゴールが入ってもおかしくなかった。」


●勝ち点3という結果には満足しているようだが、内容については満足していない?

「勝ち点6がとれればもっとよかったが、一試合では3点しかとれない(笑)。

ある場面、ある時間帯だけをみれば、引き分けを覚悟しなければいけない試合だった。(試合は後半ロスタイムの我那覇のゴールで勝利した)

私が代表監督になって4試合目だが、いずれの試合でも効果的なプレーはできていない。

別に選手達を批判するつもりはない。選手達に『ここがいけない、ここが欠点だ』などと言い立てると、逆にコンプレックスとなってサッカーが下手になってしまう危険性がある。

これは、日本サッカーの持病というか、あまりすぐに治りそうにない病気と考えるべきかもしれない。

率直に申し上げるが、先ほどイエメンの記者から『どうして最強のチームを連れて来なかったのか』という質問があった。私は今来ているのがベストチームだと答えたが、プレーヤーがベストという意味ではない。プレーヤー個人の力を比べれば、連れて来た選手がいるかもしれない。

しかし、サッカーは個人競技ではなく集団競技である。集団として、どういう力を発揮できるかが重要だ。だから集団プレーに向いている選手を連れてきた。

まぁ、どんな選手が素晴しいかとうことについては、好みもあるから色々な意見があるだろう。ラテン語でも『たで食う虫も好き好き』という意味の言葉があるのだが、趣味について議論するのは意味がないということだ。

これまでの4試合、ゴールを挙げるまで、どれだけ私が心の中で苦しんだことか。

こんな試合の監督をやるくらいなら、炭鉱労働者をやった方がいいかもしれない(笑)。

ここだけの話だが、選手達は大変疲れている。それなのに…。死にそうなくらい疲れてるのに、走る気力、闘う気持ちというのを出してくれた。もう少し準備期間が取れるようになればコンビネーションプレーももっといい状況でみなさんにお見せできると思う。

DFは以前よりは比較的良くなった。
遠藤は人生の中で一番走ったとこの間の試合で言っていた。
彼は非常に素晴しい選手なので、走ることが加われば成功することは間違いないだろう。だから、じょじょにではあるが進歩していると考えていいと思う。

それからもう一つ。アジアサッカー連盟に対して言いたい。
批判ではないが、どういうスタジアムで試合をするかということを考慮して欲しい。
サヌアの標高2000メートルの場所で試合をするなと言うのではない。そうではなくて、今日のようなピッチ状態で試合をするのは(選手達が)かわいそうだということだ。こういう試合では偶然負けてしまう可能性もある。」


●チーム立ち上げでこのような時期に、こうしたハードな試合をこなしたのはよかったと思うか?

「経験ということならば、私個人の経験だけではなく、皆さんも含めて選手も経験を積んでいくものだと思う。一種の共同作業だからフェアにいかなければいけない。

田中(達)、佐藤(寿)、巻、我那覇らが代表に選ばれないときには『どうして彼らを選ばないんだ』という記事を皆さんは書いていたと思う。今、彼らが選ばれてプレーして、少しでもミスをすれば『どうしてあいつらを使っているんだ』という記事を書いていないか?またFWを4人選ばなければいけなくなってしまう。

先ほどの趣味の話に関連するが、今回連れてきた4人のFWよりもいいFWがいるなら誰か教えていただきたいものだ。

(会場、無言)

矢野とか、大久保、大黒、高松…。名前を挙げればキリがないだろうが、それではいい選手は誰か?誰かいるか?

だから、ミスをしたとか、得点力不足だとか、そういう批判を簡単に書いてもらっては困るのだ。

しかし、同時にFWの彼らが集団の中で生きるようなトレーニングをしなければいけない、とうことも考えている。彼らもボールを買うくらいの余裕はあるだろうから、買ってもらってクラブでやってもらいたい。まぁ、買わなくてもクラブにあるだろうが(笑)。

(プレスオフィサー「大変すみませんが、そろそろバスが出発しますので…。」)

いずれにしろ、『今日は勝ってよかった』と言えるに値する内容であったと思う。

ただし、負けない時にも学ぶものがある。サッカーとはそういうものだ。

これまでの4試合、日本と相手チームとのシュート数の合計を比べみてはいかがだろうか。
得点、失点の問題もあるだろうが、興味深いものがあると思う。そこからサッカー哲学が生まれるかもしれない。
こうすれば必ずゴールが入る、又は、こうしたら絶対失点する。そういった法則が見つかるかもしれない。

実際にはそういう哲学や法則はないのだが。

今後は親善試合を含めて、なるべく若い世代のプレイヤーにチャンスを与える機会があると思う。予告しておこう。

ただし、『オシムのリストに新しい100人の未知のプレイヤーがいる』なんていう記事はかかないでもらいたいものだ。(笑)

まぁ、そのうち話す機会もあるだろう。

(プレスオフィサー「すみません、飛行機の時間もありますので…。」)

よかったら、帰りの飛行機の中で、一晩中はなしてもいい(笑)。」



コメント(1)

なかなか面白い話ですね☆
イビちゃんって案外前向きかも♪

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