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東北大学公共政策研究会コミュの宮城県学区撤廃問題。

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宮城県の高校学区制が撤廃される方向で、現在宮城県教育委員会が検討しています。しかぁし!!!彼らは何にも分かっちゃいない!まさに地方官僚のゴーマンさの象徴と言ってもよいでしょう。

なぜか?

同委員会は、「学区制における、県内の教育機会の平等的普及は既に達成され、その使命を終えた」と結論付けています。しかし、学区制がもたらすのはそれだけではありません。

まず、学区が設定されることで、過度な受験競争の抑止という狙いがあります。もっとも、現在は少子化による生徒数減少により、各校では募集定員を減らしたりしています。しかし、特に進学校では依然として倍率は比較的高いと言えます。特に、仙台学区は受験激戦区といわれていて、もし学区が撤廃されれば、ネームバリューがある仙台二高を始めとして、競争がさらに激しくなる恐れが強く、中学生浪人の発生も大きな問題となってしまいます。仙台圏の私立校のバランス関係も崩れることで、高校間に無用な混乱を招くと考えています。

2点目に、学区制がなくなる理由として、実は宮城県の学力の低水準を何とか打開したいという教育委員会の意図が透けて見えてきます。宮城県のセンター試験平均点は、全国で常に40位以下で推移しており、学区制の撤廃によって、受験倍率の低い郡部の生徒にも危機感が生まれ、全体的な学力の底上げのきっかけにしたいと考えられます。


しかし、その狙いはおそらく外れます。ますます仙台圏への一極集中が進み、地方の進学校、石巻高校や白石高校、古川高校などは逆に優秀な生徒の確保が難しくなり、県全体としてはますます郡部の衰退を招く結果となるでしょう。ただでさえ、仙台圏の高校と郡部の高校では県から出ている公金の額が違うので(例えば、石巻高校は校舎の改築に10数億円使いましたが、仙台の某高校は約40億円!!も県から支出されたそうです)、設備の面では明らかに仙台に劣ります。まだ、各高校が互角に競争できる環境が整っていないと言うのが現状です。


また、学力が低下の一途をたどっているわけでは決してなく、郡部の高校は近年、国公立大学合格者数を伸ばしています。数年前までは40人合格すればよかった郡部ですが、今年は石巻高校68人合格、古川高校では72人合格というように、仙台圏の高校と遜色がないほどの合格者を出しています。ただ、合格大学のランクで差がついているのは事実です。ただ、特に石巻高校ではこのところ、東北大学現役10名合格で、仙台三高や向山高を上回るなど、明るい材料もあります。

そして何より、学区制撤廃による遠距離通学は必ず生じ得り、それによる親の経済的負担の増加は避けられなくなります。現に、教育委員会にはこの種の苦情の電話がかなり多くかかってきているそうです。親が金持ちの家庭だけが、子供をいい高校に通わせられる、そんなことで良いのでしょうか?


郡部の高校だからと言って、東大への進学が無理だと言うわけでは絶対にありません。結局、最終的には自分のやる気に尽きると思います。僕は去年、実際に東大がC判定(一橋B判定)まで取れましたし、自分次第だと思うのです。


明らかに教育委員会の決定は妥当性を著しく欠いています。共学化の方針もまたそうです。男女共同参画社会の推進と公教育の問題とは、明らかに別問題であります。私立の男子校や女子高もありますし、国立の女子大だって2校もあります。私立の女子大もあります。男子大はありません(あっても入りたくはないですが。ww)。決して女子が教育機会に恵まれていないと言うわけではありませんし、住み分けすることで差別意識を持つなんてことは決してありません。ジェンダー運動の過激化は、社会の秩序を乱し、混乱に陥れるでしょう。


以上、結論としては、学区制撤廃の方針を教育委員会は即撤廃し、再検討をするべきであると言って良いでしょう。経済格差が次世代の格差となって固定しない構造、それを緩和する構造が必要です。いわゆる一流私立校出身の人もいるでしょうが、これは深刻な問題です。富める者もいれば、必ず飢えに苦しむ者もいるということを、決して忘れないで頂きたい。宮城県教育委員会には、今一度の再考を強く求めたいと思います。


2006年9月
東北大学 法学部      保理 利光


コメント(9)

地元ネタでイマイチ意見だしづらい・・・

なので、まずこれに答えてください。。

現状では隣接通学区のパーセント条項
(隣接通学区からは最大○○%入学を認めるってやつ)
ってあるの?

宮城の私立高校のレベルはどんな感じ?

現在の宮城県高校入試選抜制度はどういった形?
宮城の学区はですね、白石市を中心とする南部学区(地域拠点進学校は白石高校)、仙台市とその周辺で構成される仙台北学区(二高と一女がここ)、仙台南学区(一高と二女がここ)、石巻市と気仙沼市を中心とする東部学区(地域進学拠点校は石巻高校)、大崎市を中心とする北部学区(地域進学拠点校は古川高校)の5つに別れています。

普通科で学区外から通える制度として、定員の3パーセントに当る人数までが学区外の高校に通うことが許容されています。もっとも、この場合は合格基準が厳しく、5教科一般入試では450点得点すれば二高に入れるといわれていますが、この制度を利用する者は入学試験で475点前後が必要であると教師の間では言われているそうです。つまり、推薦入試狙いと言うことになります。


尚、普通科以外の学科については全県一学区制です。

確かに、他の学区から二高に通いたい!しかも必ず!なんてことになれば、高校入試の3ヶ月前までには住民票を学区内の市町村に移し、そこで生活の実態があるということが求められます。実際、同級生でそれを実行した人も知っています。


宮城の私立校のレベルは非常に低いです。高いのは古川学園高校ですが、進学目的の特別進学コースの1学年の定員が非常に少ない。たしか40名ですね。また、その他の高校の進学状況は、我が母校石巻高校にすら劣っているのが現状です。東北学院高校なんかは、東北大学合格者数が石巻高校と同じかそれ以下です。仙台育英高校は、学年約1300人に対して、国公立大学合格者がたったの30〜40人という悲しい状況。宮城では公立の進学校がいはゆる「名門」なのです。


入試選抜制度葉ですね、まず、入学定員の30〜40%を推薦入試制度で選抜します。優秀な生徒を、中学校長の推薦を受け、面接試験(作文なども課してるとこもあります)で合否を判定します。1月の月末に行われます。次に、定員の残りの60〜70%分は、3月初旬に一般入試があって、通常の5教科の得点で合否が判定される、と言うわけです。これで定員が満たせない場合、高校によっては2次募集を行うことがあります。

尚、普通科については推薦入試も含め、全ての入学試験で3%枠が適用されます。


こんな感じです。
う〜ん。色々書きたいんだけど、上手い表現が見つからないな・・・。
これって次回(いつかわかんないけど)の広政研の議題にできないかな?
そのほうが説明しやすい・・・。
書けといわれれば、ここに書きますが・・・焦
なるほど〜一概にどこの高校でも行けると喜べるもの
ではないね。僕はたまたま自宅から1番近い高校が
新潟高校(自転車20分)だったから、他の学区なんて考えた
ことなかったからなぁ。
今年から普通科が1学級減らされたから(生徒のレベルを上
げるためか)、もし学区がなくなったら相当倍率が上がると
思う。
自分が宮城県に住んでる中学生だったら、撤廃して欲しくないなぁ。
大学進学は自分次第だよ!どこの高校でも出来る奴はいるんだ
から。自分はどこ行ったって頑張ってたと思うしね。
>よーぺー
うーむ、じゃあ今度、広政研の議題にしてみますか(^^)。
ついては、たぶんここの議論は重要な資料になると思うから、思ったことは今のうちに書いておいて(^^)、忘れるといけないのでwww。

>ゴータロー
新潟で1番の高校が新潟高校なんだよね(・・?)。宮城で言うところの、仙台二高ですね。

一高にしてみればですね、実は学区制の撤廃によって、それまで二高の学区とされてた塩釜地区の生徒を一高側に引き込みたいわけです。仙台南部は北部と比べて子供が比較的少なめだし、もともと学区制が設けられる前は、塩釜周辺の生徒は一高を目指してたんですよ(^^)。そういう伝統みたいなもの?を復活させ、競争率を上げることで、再び二高を上回りたい、というわけです。教育委員会に働きかけているらしいです。共学化との取引材料ってやつなんでしょうか(^^;)。

でも、それは仙台圏の論理であって、約半分の人口を占める郡部の意向を全く無視しています。この動きは断じて許せません。もうすぐ総理も変わりますが、もっと地方のことに耳を傾けるべきです。都会は地方がなかったら成り立たないのだから。全て仙台一極集中という狙いは時代に逆行しています。
>ロボ
実はですね、確かに同じ公立高校ですが、各進学校間には激しいライバル意識があるのです。OBやOGもそこに絡んできたりしていましてね、結構複雑なんですよ。特に仙台一高と二高は、学区制の導入をきっかけに、学力が逆転しましたからね、県下一をかなり昔から争っているわけです。県内から選りすぐりの教員たち(のはず。)が仙台に呼び集められていると聞いたこともあります。
放っておいてもと言うけれど、その入ってくる生徒のレベルが一番の問題なのです。学校はどうしても進学実績で評判が左右されますからね、優秀な学生を確保しようと躍起になりますね。で、優秀な学生はもちろん、子供がたくさんいて競争が激しいところにはたくさんいるわけで、それが前述の塩釜地区なんかなんですよ。仙台北学区が受験の激戦区というのは有名です。

県からはですね、特定の進学校に対して、毎年約300万円の予算が与えられています。仙台圏のナンバースクールを始めとして、地域進学拠点校(石巻・佐沼・白石・古川など)にも予算が与えられていて、僕はこの予算から高校のバイトでの報酬を得ています(^^)。ただ、300万では限られたことしかできない(某石高進路担当教員)と言う意見があるように、例えば岩手県や秋田県なんかは、この予算が2倍から3倍も各校に配分されているそうです。予算不足だからやむを得ないと思いますが、もっと宮城県は教育に投資するべきであると考えます。

仙台に一極集中させたいのも当然ではないでしょうか。はっきりしたことは分かりませんが、ある関係者に聞いた話では、県職員の上層部の方は、仙台のナンバースクール出身者の人が多いとのことです。自分の母校ですからね、エゴと言うものが働いているそうです。

まぁもっとも、宮城県の場合は進学実績からして、圧倒的に公立高校が上回ってますから、私立高校は競争の激化によるいはゆる受験負け組の受け皿として機能しているのが現状です(古川学園は例外ですが、内外からその教育手法に批判が上がっています。要は、過度な缶詰教育はやりすぎであるってことです)。というか、私立校も学級数を減らすところが出始めていて、今後苦しい立場におかれることは間違いないでしょう。ただ、進学率などが上がって、スポーツ以外の目的で私立校が人気を博すということは、県民の間に公立進学校の方がレベルが高いというコンセンサスができていることからして、ほとんど無いと言ってよいでしょう。
このトピの中で地方進学校の学力低下が懸念されてるけど、学区制を廃止したからといって、地方進学校の学力は落ちないと思う。なぜか?それには主に2つの理由があります。
1つ目に遠距離通学の可能性の低さ。
学区制撤廃で、地方の学生にも二高や一女といった県随一の進学校の選択ができるわけですが、実際このようなことをする学生は低いと思います。例えば石巻から仙台まで、これにも大変な労力&時間がかかりますよね?これをやっていく時間&労力があるのなら、むしろ地元の進学校で勉強に励むほうが身になる。そぅ賢い生徒なら考えるのではないでしょうか?


2つ目に共学化の影響です。
これは石巻高校にjustmeetというか、石巻狙い撃ちですが、石巻高校は男子校ですね?ということは今まではいくら優秀な女子生徒でも、女子というだけで入れなかった。しかし共学化になることで女子優秀層が入ってくる可能性は高まる。そうなれば、これまでは入れた学力中堅層の男子生徒は押し出されるわけで、結果的に選りすぐりの生徒の入学が見込めるんではないですか?

お金がある家だけがいい高校に通える
      ≠
地方進学校のレベルが下がる。

だと僕は考えます。
お金がない家でも頭のいい子は育ちます。
そういった子が地元の高校に残ればレベルは保たれるんではないでしょうか?
また、自分はそぅいった格差は大いに結構なことと思います。
格差があるからこそ、智恵や工夫が生まれる。
そぅ自分は考えます。
>よーペー
確かに、合理的に考えればそうなのかもしれません。しかし、人間は必ずしも合理的な思考に基づいてのみ行動するものではありませんね。

まず1点目の見解ですが、現在においても特に石巻地区などからは、仙石線という仙台への通学手段があるために、特に優秀な学生は3パーセント枠を利用して仙台のナンバースクールに通っているという事実があります。本人だけではなく、その親もまた仙台の高校へ通うことを望むのです。その理由は一概には言えないかもしれませんが、おおむね共通しているのは、地元の高校と比べ、仙台の高校は難関国公立大への合格者が非常に多いことがあげられます。やはり、親としては数字のいいところに入れたがるのが心情のようです。東京における私立校全盛の要因もそれが主たる原因であると思われます。

また、石巻地区以外からも、直接仙台へ引っ越して、子供を仙台の高校へと通わせる親は後を絶ちません。批判は控えますが、それが3パーセントという例外扱いの枠をはずされ、大々的に認められるようなことになれば、何らかの悪影響が出ることは必至であると思います。

2点目ですが、実際に石高は今年から共学化され、石巻学区の優秀な層が集まってきたはずですが(確かに、わが校は今年の推薦入試倍率が2倍、一般入試も約1.3倍と、仙台圏並の倍率でした)、実際に模試等で学校偏差値を比べた場合、例年とほとんど変化はないそうです。僕も勉強を教えていて感じますが、今のところはさして学力が上がったという感触はないです。

もっとも、石巻地区は例外で、石巻の女子は、高校に入って勉強をしないことで有名です(^^;)。部活のみに励むんですね、変な伝統ですwww。古川高校も1年早く共学化されましたが、あちらはご指摘のとおり学力が上がったとのことです。

ただ、石高に関して言えば、最初はみんな頭が悪いけども、みんなが一緒に頑張りあって、最後には合格を勝ち取るというのが伝統なのです。ただ学力の底上げのためだけに共学化をするというのは、それまでの県教委の失策を棚上げするに等しいことで、そもそも運営主体である県側の運営責任を問いただすことが先決であると思うのです。一時的に学力が特定の高校で上がっても、それは県全体での優秀層の増大にはつながっていません(バラバラにいたものが、ただ寄せ集められただけ)。もっと教育振興費の予算措置を増やすとか、抜本的な改革が必要です。学区撤廃は学力向上にとって必要条件ではないのです。また、男女共同参画社会の形成にとって必要と県教委が主張する、共学化の問題についてもです。女子大の例を考えれば一目瞭然でしょう。


9月15日付けの河北新報に、学区撤廃に反対する石巻教育委員会の記事が掲載されています。参考にご覧ください(^^)。

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