米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの本当の幸い。

本当の幸い。
マタイ5:1-16。

人生は誰でも幸福な人生を送りたいと考えています。どうしたら本当に幸福な人生を送ることができるのでしょうか。人々は幸福になるために富や名誉や地位を得ようと努力します。あるいは、学問や才能や美貌が幸福な道であると考えたりします。しかし、これらのものが人間を真に幸福にしてくれるかどうかは疑問です。幸福への道は常にあこがれにしか過ぎないのでしょうか。

イエスの名声は今ガリラヤだけでなく、エルサレム、ユダヤ、ヨルダン川の向う岸にまで及んでいました。一目でも彼の姿を見、その教えを聞きたいと大勢の群衆が集まって来ました。その大部分はローマの圧政に苦しめられ、重税に泣く民衆たちで、-------ローマに占領されその支配下に置かれていますので、夢も希望もなかったのです。幸福への夢があったとしても、現実はあきらめの連続のような毎日でした。イエスは山に登り、幸福への道を語り始めました。

イエスはまず、彼に従う者の特性から＜お座りになって＞教え始めました。ユダヤのラビにも正式に教える時には座って教えました。イエスが初めに＜幸いです＞と言った時、人々は思わず身を乗り出してイエスさまの言葉に耳を傾けました。彼らは身分の高下を問わず、彼らは幸福を求めていたからです。そして、神はすべての人が幸福になることを望んでおられたからです。

ところが次に、イエスは不思議なことを語られました。＜心の貧しい者＞が幸いだと言うのです。常識で言えば富んでいる者の方が貧しい者よりはるかに幸福なはずです。私たちは自尊心を持っています。＜いまさら神に頼らなくても、自分は自力で生きておける＞と考えています。イエスは、＜人間の力には限界がある。それを認めて、全能の神に頼るのが、心の乞食なのだと＞と言っておられるのではないでしょうか。

アダムとエバは蛇の誘惑に負けて、神の命令に背いて罪を犯しました。この罪のためにアダムとエバはエデンの園から追放されて、真の幸福を失い、人間は苦しんで生活し、死ぬべき存在とされたのです。（現代訳、創3:17-19）この時以来人間は、何とかして失った幸福を回復しようと努力して現在に至っています。しかし、真の幸福は神を離れては見出すことができないのです。

唯一の方法は、私たちが罪を悔い改め、もう一度神のもとに立ち返り、神を信じてその支配に服従し、神に頼って生きることです。イエスは＜悔い改めよ。天国はすぐそこに来ている。＞（4:17）アメーン。