米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのあなたの罪は赦されました。

あなたの罪は赦されました。
ルカ5:17-26。

イエスは彼らの信仰を見て＜あなたの罪は赦されました。＞（5:20）これは、単にこの物語の中心であるだけでは、ルカによる福音書の中でも、重要な位置を占めています。ルカと言う人は元々医者であり、パウロの伝道旅行に同行したり、パウロが投獄されていた時には一緒にいたので、すでに福音書は書かれていたにもかかわらず（マタイやマルコ）、さらに多くの資料を使って、ユダヤ人以外の人々に福音を知らせようとして、この福音を書きました。

ルカはとくに、貧しい人や他の人から見捨てられた人たちに対して深い関心を持っていたようで、人間性の豊かなあわれみ深い救い主の姿を描いています。彼自身ギリシャ人でしたから、ギリシャ人の考え方に応じて書いたものと思われます。ルカは、他の福音書にも記されている出来事の中で、イエス、キリストがよく祈っておられる姿を描いております。イエスさまは洗礼をお受けになった直後、荒野で40日の断食をし、様様なサタンの誘惑をお受けになりました。

その後すぐに伝道を始められ、神の国が来る、いやもうすでに来はじめている、神さまのご支配する国が来るとお話しされました。人々はそれに非常に強い関心をもちました。ユダヤ人にとって神の国というものが、非常に大きな関心事であったからでもあります。メシヤの時代が来る、という意味です。いち早くやって参りましたのは、病気の人を連れた人や、病気の人自身でした。イエスさまは、かわいそうだとお思いになり、一人一人の求めにお応えになりました。

人々はイエスさまを、病気を治してくれるメシヤ、治し屋のような印象をもったようです。イエスは朝まだ暗いうちに起きて、寂しい所へ行き、そこで一人、祈っておられた。シモンとその仲間がイエスを見つけて、＜みんながあなたを捜しています＞と言うと、そのことは触れずに、「ほかの、附近の町々にみんなで行ってそこでも教えを宣べ伝えよう」とおしゃっています。）（マルコ35章以下）

カペナウムにとどまって次々と病気を治してあげるのもいいかもしれないが、それは、イエスさまがこの地上、この世界においでになった主な目的ではないということです。この世においでになった目的は、神の国の福音を伝えるというこでした。福音とは、罪の赦しです。そこでイエスさまは中風の人の癒しを通して、福音とは何かということをあらわされました。ここのところで「人よ、あなたの罪は赦された」とおっしゃったのです。アメーン。