米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの救いの神を覚える日。

救いの神を覚える日。
ルカ6:1-11.

ユダヤの人々は、今から三千数百年ほど前、パロの頃、四百年もの間、エジプトで奴隷になっていました。お祈りすることも忘れるほど、過酷な生活を強いられている中でも、神に祈っていた人々がいました。あるとき、神はモーセを立て、エジプトと対決させ、イスラエルの人たちをエジプトから救出なさいました。

なぜ安息日を守るかというと、＜あなたがたを導き出された＞とあるように、神によって救い出されたこと、導き出されたことを覚えるためです。（申命記5:15）クリスチャンにとっての安息日は、我々を救ってくださった神を覚え、礼拝することだと、この15節は言っています。神がお救いになったのは、ユダヤ人だけではありません。

イエスは、人間の罪をすべて負われ、十字架におつきになり、イエスについて行こうとする人たちを、エジプトを脱出するがこが、この罪の世から天の国へと導き入れてくださいました。これが私たちの出エジブトです。エジプトの脱出は、イエスさまのおいでになった新約聖書で成就するのです。

この世は罪でいっぱいです。傷つけられたり、つまずいたりして、誰かが「あなたには何も悪いところがない」と言ってくれたからといって、平安を得られるでしょうか。イエスが「おまえの罪を赦す」と言ってくださるときに、私たちは、心の安らぎを得られるのです。それが新約聖書が教えているイエスの救いです。それは　ユダヤ人の言葉で言えば、エジプト脱出であり、神の国に入れていただくことです。

このことを経験しますと、年をとっていても、幼くても、その人の生き方や、顔までも変わってくるのです。何時でも変わらずにいられると言う意味ではありません。曇ることもあるでしょう。それでも、輝きを持つ人に変えられていくのです。

エンジンが付いている船は、エンジンをかければ、流れに逆らっても上流へとのぼって行かれます。しかし、エンジンも櫂（かい）もない船ですと、流されていくだけです。私たちの内には、エンジンはありません。しかし、神によって救われると、時には、流れに逆らってのぼって行くことができるようになるのです。

神はイスラエルの人たちに、＜あなたがたは救われたのです。そのことを覚えなさい＞とおっしゃいました。人間というのは忘れやすいものです。ですから、七日に一回ずつ神さまを礼拝し、思いだしなさいと言われているのです。　アーメン。　　　