米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのマラの苦い水を苦くなくする奇蹟。

マラの苦い水を苦くなくする奇蹟。
出エジプト記　15:22-27。
イスラエルの人々はエジプトと紅海を後にし、いよいよ荒野に向かって旅立ました。出発した時の彼らの心は、喜びと賛美と感謝に満ち、エジブトでの奴隷の束縛から解き放され、自由になった解放感にひたっていました。新約聖書によると、エジプトを後にしカナンの地に向かう行程は、罪の世界から救われ、天国に向かう信仰者の歩みを示しています。（1コリント10:1-11, ）　
荒野におけるイスラエル人の歩みの中で、この時ほど彼らの心が賛美と感謝に満たされていたことはなかったと思います。多くのクリスチャンの歩みは、このイスラエル人の歩みに似ています。すなわち、キリストによって讀われ、バプテスマを受けた直後は、喜びと感謝に満たされていますが、試練と共にその感謝はどこかに消えうせてしまうのです。
信仰生活は、決して苦しみのない道ではなく、神が訓練し、懲らしながらご自分のきよさに近付けようとされる行程なのです。神が私たちを救ってくださったのは、私たちをご自身に似た者とするためであり、そのためには当然訓練が必要なのです。
紅海を後にし、シュルの荒野を歩み始めたイスラエルに、早速第一の試練がやって来ました。荒野では、水が最も貴重なものであり、その一滴さえも無駄にすることは許されません。しかし、三日間荒野を歩いたのに、水が見付からなかったのです。彼らはマラに到着し、そこでようやく水を発見しました。しかし、喜んだのもつかの間、その水は苦くて飲むことができなかったのです。（15:23）
そしてわずか数日前のあの大いなる感謝は、たちまちモーセに対するつぶやきに変わってしまいました（15:24）。彼らは＜主よ。この山こそあなたがご自分の住まいとして、御自ら造られた所。主よ。この聖所こそ、あなたが御手によって立てられた所。＞（15:17）と、神の導きの確かさを告白したばかりだった。
それ故彼らは、再び神に祈るべきでした。紅海を分け、エジブト軍を壊滅させた主を信頼することでしたが、彼らは、早くも祈ることを忘れてしまい、モーセに対して不平をぶつけたのです。しかしモーセは、ここでも、祈りの中で主に向かって叫びました。それがモーセと民との違いでした。
すると主は、彼に一本の木を示され、モーセがそれを水に投げ入れると、水は甘くなり、人々は、甘くなった水を飲むことができたのです。アーメン。