米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのイスラエルの罪の深さ。

イスラエルの罪の深さ。
イザヤ1:2—20。

旧約聖書各書の中で、イザヤ書は詩編と並んで最も広く読まれている書だと言われています。新約聖書記者が、旧約聖書の中で最も多くこの書から引用している事実は、神の救いのご計画に関してイザヤ書を重要な書と考えていたことを示すものと言えます。

分裂王国時代、南のユダ王国のウジヤ王とヨタム王とアハズ王とヒゼキヤ王の時に、ユダの都エルサレムで活躍した預言者イザヤがおりました。当時イザヤが活躍したユダ王国は弱小国で、その周囲には強大なアッシリヤ帝国やエジプト帝国などが虎視眈々としておりました。

ウジヤ王は最初は信仰の王として良い政策をとり、ユダ王国は繁栄しましたが、最後は高ぶって、神に打たれ、重い皮膚病になってしまい、当時のユダ王国の人々も見せかけの繁栄に酔い、神から離れ、社会には不義不正が満ちていました。そうした時に神から召されて預言者となったイザヤは、神からのメッセージを語りました。
ヒゼキヤ王の時代、攻めて来たアッシリヤ軍に対して少しも恐れず、神に寄り頼み、中立政策を説き、それを実際の政治に反映させました。彼の語った預言の中で、とくに有名なのは＜彼は、私たちの背きの罪の為に殺され、私たちの不義のために血を流されたのだ。彼が打たれた傷によって、私たちは癒されたのだ＞（現代訳、53:5）。
イザヤの働きは約60年間で、改革者ヒゼギヤを含む四代の王にわたりました。彼は、主としてユダに遣わされた預言者でしたが、北王国イスラエルに対しても語りました。彼はまた、イスラエルとユダの、内乱の恐ろしい時代に生き、紀元前722年のアッシリヤによる北王国滅亡を、目のあたりにしました。
その滅亡から得た身の引きしまる教訓を忘れず、ヒゼギヤに、エジプトとの軍事同盟をやめて、神だけに頼るよう絶えず勧めました。神は伝染病を送って、強力なアッシリヤ軍からユダを救いました。また、イザヤは自分の時代を超えて、将来、ユダが奴隷になることや、神が用意なさる解放についても預言しています。アメーン。