米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの福音を宣べ伝える任務。

福音を宣べ伝える任務。
ローマ8:18-30。

多くの人は人生における様々の苦しみや、心の悩みが取り去られることを期待して宗教に救いを求めます。しかし、神を信仰したからと言って、苦しみや悩みがなくなるわけではありません。＜キリスト、イエスを信じた者に新しい命を与えてくださる御霊が、罪と死から解放してくださったからである＞（現代訳、8:2）パウロは、この恵みのもとに生かされている私たちが、現在もお受けている苦しみに再び目を向けるのです。

ここでパウロは、現在苦しみの中におかれているのは私たち人間だけではなく、神によって創造された自然界全体が、私たちと共にうめき苦しんでいるという事実を指摘しています。＜被造物が今むなしさの中にあるのは、自分の意志によるのではなく、神の御心によるものであって＞（8:20）私たちを含めて、すべての生命あるもの、形のあるものはいつか必ず滅びるのは自明のことです。

しかしそれは自分の意志によるものでも、自然の定めでもなく、神の意志によって定められたことであるとパウロは述べています。神の意志に背いて禁断の木の実を食べたアダムにたいして。主なる神は＜妻に聞き従い、その木から取って食べたので、土地はあなたのために呪われ、あなたは一生涯、労働の苦しみを味わうようになる。＞（創世記3:17）と言われました。神に創られた世界が虚無に服し、呪われるものとなったのは、このように人間の犯した罪に対応する神の意志によることです。

人間の罪によって自然も人間も共に滅びに定められ、うめき苦しんでいるのです。自然と人間とはお互いに切り離すことのできない運命共同体です。人間が罪を犯すことによって自然界も共に滅び、人間が救われることによって、自然界も救われるのです。＜最も大切なことは、自分の使命、すなわち主イエスが私にお与えになった働きを全うすることです＞（使徒20:24）。

私たちは使命の為に造られました。神はこの世界に働いておられます。そして、私たちにもその働きに加わってほしいと願っておられます。聖書は、＜私たちはキリストの使節として遣わされました＞（マタイ28:19）と教えています。私たちは、この世界に対して神の愛と目的を宣べ伝えるメッセンジャーなのです。アメーン。