米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの使徒たちの驚くべき奇蹟。

使徒たちの驚くべき奇蹟。
使徒の働き。5:12-16。

ルカは、ところどころで当時の教会の活動内容を要約して紹介しています。ここに見られる教会の特徴は、第一は、教会外の人々は＜この交わりに加わろうとしなかったが＞、使徒たちを＜尊敬していた＞という点です。第二は、尊敬するという人々だけでなく、実際に主体的な決断をする人も多くおりました。

＜主を信じる人々は男女ともどんどん増えていった。＞（現代訳、5:14）とあるとおりです。では、どうしてこのような尊敬と信徒の増加がもたらされたのか。聖書はその理由も二つあげています。その一つは、そのころ＜使徒たちは多くの驚くべき奇蹟を行った。＞（5:12）からです。

四章で、べテロとヨハネが釈放されて帰って来た時、教会は＜心を一つにして＞祈った。そしてその中で彼らは＜御手を伸ばして癒しを行なわせ、あなたの聖なるしもべイエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行なわせてください＞と祈り求めました。（4:30）この祈りは聞かれ、＜エルサレムの付近の町々から、大勢の人が、病人や、汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部が癒された＞のです。（5:16）

このような＜しるしと不思議なわざ＞は、教会の祈りの答として行われて行ったのです。そしてこの奇蹟が単なる医療救済で終わったのではない証拠に、＜主を信じる者＞が多く起されるに至りました。もう一つは、使徒たちをはじめ聖徒たちが＜一つ心になって＞ソロモンの廊にいたからです。（3:11）＜心と思いを一つにして＞（4:32）いた聖徒たちの結束も、一時はアナニヤとサッピラの不真実によって崩れそうになりましたが、彼らが除かれることによって改めて＜一つ心＞は確認されました。

ソロモンの廊と言うのは神殿の庭の一部に造られた柱廊で、生れつき足のきかない男が癒されたのがそのあたりであったために、大勢の人々が集まり、ベテロが説教をしたあの場所のことです。（3:11）そこに数千人にも及ぶ聖徒たちが＜一つ心になって＞集まって、主を賛美したり、祈りをささげたり、証し合っていたのです。そのこと自体がしるしであり不思議なわざとも言うべき、一大デモンストレーションではないでしょうか。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アメーン。　　　　　　　　　