米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのアナニヤとサッピラの罪。

アナニヤとサッピラの罪。
使徒の働き。5:1-11。

四章には、初代教会が美しい愛の共同体を形成していたかが描かれています中でも、バルナバのように財産を売り払って全く神にささげる人々が続出するほどでした。＜ところが＞そのような美しい愛の共同体の中にも、悪魔が忍び寄って来ました。

誕生して間もないエルサレムの教会は、聖霊に満たされ、祝福に溢れて前進し続けていました。しかし、全然問題がなかったわけではなかったのです。彼らはバルナバたちの行為に刺激されてか、自分たちの持物を売り払いました。ここにアナニヤとサッピラと言う夫婦は自分たちの＜持物を売り、共謀してその代金の一部をよけておき、残りを持って来て、それを全部だと偽った。＞（現代訳、5:1-2）

問題は売却金を一部分持って来たことにあるのではなく。後で、ペテロがサッピラに＜あなたがたは土地をこの値段で売ったのですか＞と尋ねた時、彼女はぬけぬけと＜ハイ。その値段です＞と偽り、いかにも全部であるかのように見せかけたことが問題でした。（5:8）人々は自発的な愛によって金銭をささげたのであって、誰にも強制されるような性質のものではなかったからです。

ペテロも、＜そのままにしておくことも自由であったし、売ってからもどうしょうと自由だったのではないか。どうしてこんなことを二人してたくらんだのか。人を欺いたと思っているかもしれないが、その実、神を欺いているのだぞ。＞とそのあさましさを嘆いています。（現代訳、5:4）

キリスト教的な愛の精神からすれば、もう少し反省の機会を与えて赦すべきではないのかという反論も予想されます。しかし、これは聖霊を欺いた罪でした。アナニヤが＜土地の代金の一部を自分のために残しておいた＞行為を、ペテロは＜サタンに心を奪われ、聖霊を欺いた＞行為だと言っています。（5:3）

今日、聖会や宣教大会などで、登録した献金の予約が何パーセントかいつも未納のままいることを知るとうっかり忘れたというケースが大半だとは思います。天国での清算はどうなるのだろうかと思ったりします。アナニヤとサッピラのように即座に息が絶えるようなことはなくても、何らかの形で祝福を失っているのでは、ないでしょうか？

＜あなたがたの中には、神の御霊が宿っておられることを知らないのか。神の住まいを壊す人がいたら、神の罰を受けないではおかない。神の住まいは神聖なものであり、実に教会は神の住まいである。＞（1コリント3:16-17）私たちは、どれだけ教会を＜聖なるもの＞と自覚して生活しているでしょうか。