米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのイスラエルも救われる。

イスラエルも救われる。
ローマ11:1-12。

ローマの信徒への手紙は、主イエスが十字架につけられたのち、イエス、キリストの福音をユダヤ人の枠をこえ世界のすべての人々に宣べ伝えるために大きな働きをしたパウロが、まだ訪れたことのない首都ローマの教会にたいして、キリスト教の信仰と生活の手引きとして書き送ったものです。

新約聖書27巻のうち21巻は手紙で、そのうちパウロによって書かれたとされているものが、ローマの信徒への手紙をはじめとして13通あります。これらの手紙をとおして、イエス、キリストのご降誕によって神から与えられた大きな喜びの知らせ（福音）が、今日の私たちにも、もたされたからです。

ローマの信徒への手紙には、イエス、キリストの内容が、パウロは抽象的な教理を論文のように系統だてて述べているのではなく、ユダヤ教の指導者として、キリストに敵対していた彼自身の生き方を180度変えさせた福音の力を、感謝と喜びをもって証ししているのです。

この手紙は読む者の生き方を新しく変えさせる力をもっています。昔はアウグストテイヌス、ルター、ウエスレ－をはじめととして、数多くの信仰の先人たちがこの手紙によって回心を経験し、信仰に導かれました。

ユダヤ人がキリストにつまずいた結果、キリストの福音が、一民族の枠をこえて異邦人に宣べ伝えられ、今まで救いには無縁と思われていた彼らが、ユダヤ人よりも先に救いに入られるようになったことは、異邦人の使徒として召されたパウロ自身が目の当たりにした歴史的事実です。

ユダヤ人がキリストにつまずき、異邦人に福音が伝えられたのは、神の民であることを自負していたユダヤ人に今まで軽蔑していた異邦人のほうが先に救われるのを見て、自分たちも負けずに救いにあずかりたいという気持を起させるためであったとパウロは言うのです。

異邦人に福音を宣べ伝えることを使命としているパウロは、異邦人だけでなく、同胞のユダヤ人にも何とかして救いに導きたいと切に願っているのです。（11:14）アーメン。