米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのサムエルの誕生。

サムエルの誕生。　
1,サムエルについて。

サムエル記1,2は元來、1冊の書物であったが、旧約聖書がギリシヤ語に訳された段階（前3世紀頃）で2巻に分けられました。これらの2つの書物は、士師時代の末期から、ソロモンが即位するまでのイスラエル史を扱っています。この書物が＜サムエル＞という名で呼ばれるのは、サムエルが著者という、意味ではなく、本書に登場する最初の重要人物だからです。

1サムエルは、サムエルの誕生からサウル王の騒然たる時代を経て、タビデの油注ぎ、そしてサウル王の死までのイスラエル史を伝えています。（3:19,9:27,15:11,）サムエルの幼少時代と彼が預言者として活躍したことが記されております。本書が、神の啓示について最も豊かな内容を持つ教科書であることは、第一に、神の言葉を表す豊富な語句から知られています。　（3:19,9:27,15:11,）

サムエルは母ハンナの熱心な祈りによって生れ、祭司エリカの家で育てられました。（1,2-3章）エリ家の息子たちの背信と共に、イスラエルはペリシテの圧迫を受けますがサムエルは、最後のさばきつかさとして民をペリシテから解放させました。（4-6,7章）サムエルは住居をラマに置き、毎年ベテル、ギルガル、ミツバ等を巡回して、イスラエルを統治しました。

彼はまた、最初の預言者で、預言者学校を開設し、後継者を育てました。（10:5,19:20）サムエルはまた、王制の創設者でもあったのです。初め、神はイスラエルが王を持つことを望まれなかったようです。なぜなら、神ご自身がイスラエルの王だからです。しかし、民は近隣諸国のように国が強くなることを願い、王をを求めているを求めていました。

神は結局、民に譲歩され、その願いを聞かれました。（8章）ここで民と神との間にあってとりなしの働きをしたのがサムエルでした。サムエルはまた、祈りの人で、彼自身が祈りの中で誕生しました。（1:20）敵軍を破り、イスラエルに勝利をもたらすことができたのは、祈りの力だったのです。（7:5-10）

民が神の御旨にかなわないことを要求した時にも、民のためにとりなしをしています。（8:6）サムエルは、民への説教の中でも＜私は、あなたがたの為に祈るのをやめて主に罪を犯すことなど、できはしない。＞（12:23）と語っています。この告白こそ、サムエルの生涯の基調でした。アメーン。