米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのイエスのバプテスマ

イエスのバプテスマ
マルコ1:9-11.

マルコの福音書は、バプテスマのヨハネの活動が序論で、イエスの公生涯が本論です。＜イエス、キリストについての＞福音と言ふ意味になります。したがって＜イエス、キリストの福音のはじめ＞とは、神がイエス、キリストの生涯＝その死と復活において人類の救いを完成されたことに関する告知の原点と言ふ意味です。

＜その頃、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けられた。＞（現代訳、1:9）ヨハネは罪の悔い改めのバプテスマを説いただけではなくメシヤの到来も宣べ伝えて言いました。＜私の後から来られる方は、私よりもはるかに偉大な方です。＞（1:7）ヨハネは、自らの立場と役割をわきまえ、人々の目をメシヤであるキリストに向けさせました。

ヨハネのバプテスマは＜罪が赦されるための悔い改めのバプテスマであり、罪が赦されると言うバプテスマにいよる新生＞の意味ではなかったのです。この思想は四福音書を通して現れています。（マタイ3:3.ルカ1:76,3:2-6.ヨハネ1:23）使徒たちの宣教においても同様なことが見られます。（使徒10:37.13:25）ヨハネの出現において、メシヤ時代は到来しようとしていたのです。
＜私は、あなた方に悔い改めたことを表すバプテスマを授けましたが、その方は、あなたがたに聖霊のバプテスマをお授けになります。＞（1:8）聖霊のバプテスマは信仰生活（第2人生に入ること）は、キリストによって実現されるのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨハネのバプテスマは異邦人も含めていました。人々は罪を認めて悔い改めただけでなく、同時に、自分の罪を告白しました。

その次は、イエスのバプテスマです。ヨハネとイエスの決定的違いは、ヨハネが＜水で＞バプテスマを授けたのに対し、イエスは＜聖霊のバプテスマ＞を授けるという点です。ヨハネはメシヤの先駆者でありましたが、イエスはメシヤ自身であったのです。旧約時代には、聖霊が注がれることは、メシヤ時代の到来を示すものでした。（イザヤ、44:3,エゼキエル36:25-27,ヨエル2:28）
イエスがバプテスマを受け水の中から上がって来られると天が開かれ、御霊が鳩のようにご自分の上に降って来られるを、ご覧になった。すると、天から声があり、＜あなたは私の愛する子である.私の心にかなった者である＞。（1:9-11）イエスのバプテスマは宣教のスタートであり、罪に悩む者と共に生き、メシヤであることを宣言したのです。アメーン。