米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの神の恵みに感謝。

神の恵みに感謝。
ルカ1:31-56.

マリヤは聖霊によって、ダビデの王座を受け継ぐようなお方を宿すという啓示を受け、その大役をお受けしたばかりでした。その後、マリヤはエリサベツに会いに行き、神の恵みを感謝しました。

＜聖霊があなたに望み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生まれ出る子は聖なるものであり、神の子と、なえられるでしょう＞（口語訳1:35）。エリサベツは聖霊に満たされ、声高く叫んで言った、＜あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています＞.(1:41-42).

マリヤの歌には「あわれみ」が三度出てきます。（50,54,55節）。「あわれみ」には、大きく二つの意味があります。第一は、かわいそうに思う気持です。イエスさまは、しばしばこの思いを表しておられます。例えば、＜群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをご覧になって、彼らを深くあわれまれた＞。（マタイ9:36）

イエスさまは、人としての本来のあり方をもって生きていない人をご覧になると<かわいそう>に思われるのです。姦淫の罪を犯した女性（ヨハネ8章）やザアカイ（ルカ19章）に対しても同じでした。
今、「いじめ」の低年齢化が社会問題となっています。

家庭の問題や友だちとの関係が育ちにくい環境などが原因でしょうか。能率主義社会から成功者、落伍者に分けられることも問題です。＜あわれみ＞を忘れた社会になりつつある感じがします。

あわれみの第二の意味は、約束したことを誠実に果たす態度です。50節に＜そのあわれみは、代々限りなく,また 55節には＜父祖アブラハムとその子孫とをとこしえにあわれむと約束なさった＞とあります。 55節は、神さまが救い主をお与えくださるという約束です。

この約束は、イエスさまのご降誕の2000年前に与えられ、人々に受け継がれ、イエスさまのお誕生によって実現されたのです。イエスさまは、このような世界においでになり、あわれみを実践してくださいました。救い主が、だれの子孫として、どのような場所に誕生するのか。どのような生涯を過ごし、どのような死に方をされるかなどということを預言者たちに告げることで、約束を実行する準備をして下さいました。

＜神に近ずきなさい。そすれば、神もあなたがたに近ずいてくださるのです＞（ヤコブ4:8）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アーメン。