米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの栄光は神に。

.栄光は神に。
創世記、14:1-24.

14章の出来事は、族長の歴史が、一般の歴史と遊離したものではないことを明らかにしています。つまり、神はすべての歴史を支配しておられることを示しているのです。この戦いは、12年間ケドルラオメルに従っていたソドム、ゴモラの王たちが彼に背いたために、ケドルラオメルとその連合軍がソドムの王たちを再び配下に置こうとして始めた戦いです。

その時、ソドムに住んでいたアブラムの甥ロトも捕虜になり、彼の財産も奪われてしまいました。ソドムが略奪われ、ロトも捕虜とされて連れた行かれたことを聞いたアブラムは、戦いに参加することを決意して、よく訓練された家の若者たち318人を引き連れ、ダンまで追って行き、夜襲を掛け、彼らを打ち破りました。主は、主に従う少数者と共にいて、共に戦って下さったのです。

アブラムが戦いに勝って帰って来た時に、彼を迎えた二人がおりました。その一人はソドム王で、王の谷と呼ばれているシャベの谷に来て彼を出迎えました。その時、シャレムの王であり、聖い神の祭司でもあったメルキゼデクは、パンと葡萄酒を持って来て、アブラムを祝福しました。彼は＜平和の王＞にして＜正義の王＞と言われているのです。（へブル7:2）つまり、彼は王であると同時に祭司であってキリストの予表であると言えます。（詩編110:4）

アブラムはこのメルキゼデクから肉体的な必要と霊的祝福を受けたのです。これに対してアブラムはすべての物の十分の一をメルキゼデクに与えました。この出来事の中に霊的な意味を見出しています。（へブル7:4-10）アブラムは＜捕虜になった人は返していただきたいが、戦利品は全部お取りください＞（現代訳、14:21）というソドム王の提案は拒絶しました。どんなわずかなものでも。ソドム王とは何一つ共有しないとする態度。礼拝者のこの世における聖潔がもたらす識別力とも言えます。

私たちは神の絶え間ない臨在の生きる者として造られましたが、人間が罪に陥って以来、理想的な関係は崩れてしまいました。旧約時代においては、神との友情関係を持つ特権にあずかることができたのはほんの一握りの人たちでした。しかし、主イエスがその状況を一変させてくださいました。主が私たちの罪の代価を十字架上で支払ってくださった時、神と私との隔たりの象徴であった神殿の幕が上から下まで真二つにさけたのです。それは、私たちが神に直接近ずくことができるようになったということを示すものです。アーメン。