米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの創世記について。

創世記について。

聖書は人類のコンサイスです。あらゆる問題の知恵と解答が記されています。聖書全体を理解するためには、必ず創世記を学ぶことが基本だと思います。日本語の聖書では、旧約聖書は、四つに区分されています。

律法（創世記―申命記）、歴史書（ヨシュア記―エステル記）、詩書（ヨブ記―雅歌「愛の歌」）預言書（イザヤ書―マラキ書）です。ユダヤの学者たちは、これを「律法の五部分の五」と呼びギリシャの学者たちは、｢五書｣と呼んでいます。聖書の他の箇所では、「律法」または「モーセの律法」と呼ばれています。

律法は（五書）は全聖書の最初に記されています。聖書全体の基礎であり、創世記は律法の一部でもあります。ユダヤ人は古来「モーセの五書」を律法として、扱ってきました。キリスト教は旧約の正典をそのままユダヤ教会から受けつぎました。

ヘブル語の聖書では、創世記のことを、聖書の最初の言葉である「初めに」アメリカでは「beginning」と呼び、ギリシャ語の70人訳では「起源」と名ずけています。ドイツ語のマルチン、ルター訳では「モーセの第一書」と呼んでいます。

創世記は、モーセ以前の歴史がヨセフの死にいたるまでしるされています。また天地の創造から族長以前までの歴史（1:1-11.32.）、アブラハム(12:1-25.11)とイサクの子供たち(25:12-36.32)とヨセフ(37:1-50:26)に関する歴史などが記されています。

新旧約聖書は、神がどのようにして人類を罪から救われるかということについてしるされている神の啓示であります。神は全人類を救われるに当り、まずアブラハムを選び、彼から始まるイスラエル民族を通して、全人類を救われるという計画をもっておられました。

この選民（イスラエル）には大きな責任と使命とが与えられ、生けるまことの神をあかしすること、こののちの子孫から現れる救い主によって、全人類のためのあがないの御業が用意されることになっていました。ところがイスラエルの民は自分自身の使命を忘れ、異邦人たちのように堕落してしまったのです。

イスラエル民族は、救い主をしりぞけるというとんでもないことを犯してしまいました。それにもかかわらず、神は約束どおりあがないによる救いを成就され、この救いの福音は異邦人に及び、全世界の全人類に及ぶことになり、今日にいたったのです。アメーン。