米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのあなたがたも。

あなたがたも。
コロサイ1:21-23。
＜あなたがたも、以前は悪い行いをして、神から離れ、心の中で神に敵対していたが＞（現代訳、1:21）。パウロは、キリストによる救いに「あなたがたも」あずかっているという事実に和解の真理を、コロサイの信徒たちに適用しています。彼らの暗い悲惨な過去と、祝福に満ちた現在とが対比されています。

私たちは、＜神の命から遠く離れ＞ていたため思いにおいても行いにおいても、神に敵対していたと注意を促して、そのような者を、神は御子を死に渡すことにより、御自分と和解くださったのです。＜彼らの心は真暗であり、神を知らないため、心はかたくなで、本当の命を持っていない＞（エペソ4:18）。

キリストは＜罪も汚れもない子羊＞として、私たちの罪が赦されるための犠牲となってくださったのです。キリストに結び付いて神との和解を得た者は、神の前に＜聖く、傷なく、非難されるところの無い者＞として受け入れられるのは、何と感謝なことではないでしょうか？＜過越の子羊によって表されている、罪も汚れも無いキリストの尊い血によったのである＞（1:22.1ペテロ1:19）。

しかし、救いの事実は忘れられやすいものです。そこで私たちは＜信仰に堅く立ち、そこに立ち続けて、すでに聞いた福音の望みであるキリストから離れないようにすべきでである。この福音は、世界中のあらゆる人々に宣べ伝えられているものであって、パウロはそれを宣べ伝える働き人とされたのである。＞（1:23）

＜あなたがたは、わざと自己卑下をしたり天使礼拝をする異端の教師たちにすきを与えはいけない。キリストこそ教会の頭であり、キリストを中心として、教会全体は指導者の助けによって、お互いにしっかりと結び合され、神が成長させてくださるのである＞（2:18）しっかりとした土台の上に堅く立たなければなければならないとパウロは述べています。

問題の異端は、割礼や祭などを主張するユダヤ教的要素と（2:11-16）禁欲主義要素と（2:20-23）思弁的要素が（2:8）混然一体となっているだけではなく、天使礼拝などの神秘主義的要素も（2:18）も持っておりました。初期のグノーシス主義の異端であったようです。コロサイのクリスチャンとパウロは、今や立場の違いを越え、福音によって一つに結ばれました。

ユダヤの民衆が、イエスに対して期待した救いは、外国の支配や貧しさからの政治的、経済的な開放でした。私たちも病気や貧しさ、家庭のいざこざなど、さまざまの生活上の問題からの解放を求めて、教会に近ずくのではないでしょうか。これに対する今日の反響は、私たち一人一人に期待されているのです。　　　　　アーメン。