米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの使徒の働き。

使徒の働き。

「使徒の働き」と呼ばれる文書は、今日存在している書物の中でも、最も重要な内容と影響力を持つ記録文書であると言われています。本書は、主イエス、キリストの公生涯における言行を記録した文書としての福音書と、主イエスの昇天後のキリスト教会にあてられた手紙との間に存在する歴史的なギャップを埋め合わせる機能を果たしています。

また、初代キリスト教会及び弟子たちによる活発な宣教の記録が本書の内容の大部分を占めているので、初代教会の神学が本書の至る所に提示されています。主イエスが昇天される前に弟子たちに対し、「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、私の証人になります」と約束されたおことばの実際的、時間的な展開こそ、本書の主題となっています。

さらに、福音を全世界に語り伝え、そこにキリスト教会を建てるという事業は、単に人間の意志と活動に依存していたものではなく、何よりも神ご自身の生きて働かれたみわざでありました。その事実をルカは本書で論証しょうといています。本書全体に流れている動きは、「聖霊」なる神の歴史における御力とみわざであり、本書が「聖霊の働き」と見られるのです。
＜イエスは十字架に掛かって死なれ、復活されてから40間の間、ご自分が復活されたことを、使徒たちに現れて示され、神の国のことを語られた。（1-3）＞