米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの死者の中から復活させた方。

死者の中から復活させた方。
ローマ4:17-25。

私たちの社会生活は、お互いに約束を守るという信頼関係のうえに成り立っています。旧約聖書、新約聖書は、私たちに対する神の救いの約束について記されている書物です。神が私たちの罪を赦し受け入れて下さっているということは、目で確かめることのできるような事柄ではなく、約束として与えられているだけです。

神の御計画の下に、私たちに対する救いの約束を、信じて生きる時、私たちは希望を失うことなく確信をもって強く生きることができるのではないでしょうか。人生は偶然や、逆らうことのできない運命に導かれているのではなく、救いの約束の実現に向けて働く神によって導かれているのです。

アブラハムが生涯をかけて信頼した神は、不可能を可能にし、＜存在していないものを呼び出して存在させる神＞です（4:17）。死者に命を与え、百歳のアブラハムに世継ぎを与え、主イエスを死者の中から復活させた方です。私たちが救われる唯一の希望は、主イエス、キリストによって私たちのためになされたこの恵みの業に信頼して、全てを委ねて生きる信仰だけです。

主イエスは兄弟ラザロの死を悲しむマルタにたいして、＜私は復活であり、命である。私を信じる者は、死んでも生きる＞と約束されました（ヨハネ11:25）。死に臨んで人生におけるすべての希望が失われ、すべての人間的な誇りの空しさを思い知らされたときに、私たちは、死者に命を与えることを約束された神を信頼して、全てを委ねるほかに、希望を見出すことができるのでしょうか。

聖書は、＜私たちを救い、その聖なる働きのために私たちを選んでくださった方は神です。それは、私たちにそれだけの価値があったからではなく、それが神のご計画であったからに他なりません＞と教えています。神は私たちを罪から救ってくださいました。私たちが、奉仕したから救われたのではなく、奉仕するために救われたのです。

神の国において、私たちは、場所と、目的と、果たすべき役割が与えられています。この事実は、私たちの人生に大きな意味と価値を与えられるものです。信仰こそ生きているときにも死ぬときにも、私たちに残されている唯一の希望です。アメーン。