米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの救いの道が示された。

救いの道が示された。
ローマ：3-21-31。

私たちが罪というものを犯罪や不道徳のような個人的なこととして、戦争や貧困、政治の腐敗などの社会悪が、この世の次元でとらえているかぎり、いくらでも言い逃れをすることができますし、また自分には無関係な他人事として無責任に批判することもできます。罪というものを自分自身の生死にかかわることとして深くとらえることはできません。

しかしパウロにとって、罪という言葉は的を外すという意味ですが、それは神に造られその恵みよって生かされているにもかかわらず、神を＜神としてあがめることも感謝することもぜず＞（1:31）神を侮る人間の、神にたいする正しい関係を外れた在り方生き方です。人類は20世紀に、二度の大戦を経験しています。

核の脅威、地球環境の破壊、飢餓、貧困など文明の存続にかかわる重大な問題に直面しています。私たちは今日の世界がかかえているこれらの諸悪の原因は、私たち自身をふくめてすべての人間の、神を侮り、物質的な利益や幸せを求めて生きる不信仰、貧欲、自己中心の罪にあることに気付かなければなりません。

＜罪の下にある＞とは自分の力では逃れることのできない罪に束縛されているという意味です。人間はみな平等であるということは、人類、民族、身分、性別などにかかわりなく平等の権利をもつということだけではなく、みな同じく罪の力に支配されているということです。そのことに気付いたときにはじめて、私たちは他人にたいするすべての優越感や差別偏見をすてて、謙遜な心で生きるようになるのではないでしょうか。