米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのあなたの罪は赦された。

あなたの罪は赦された。
ルカ5:17-26

イエスさまは彼らの信仰を見て＜あなたの罪は赦されました＞と言われました。（5:20）イエスさまは洗礼をお受けになった直後、荒野で四十日の断食をし、様々なサタンの誘惑をお受けになりました。その後すぐに伝道を始められ、神の国が来る、いやもうすでに来はじめている、神のご支配する国が来るとお話しされました。

人々はそれに非常に強い関心をもちました。と言いますのは、ユダヤ人に神の国というものが、非常に大きな関心事であったからでもあります。メシヤの時代が来る、という意味です。イエスさまに、いち早くやって参りましたのは、病気の人を連れた人や、病気の人自身でした。イエスさま、あなたがそのような神の国をもたらすお方であるならば、病気を治してくださいと、やって来たわけです。

イエスさまは、かわいそうだと思いになり、一人一人の求めにお応えになりました。人々はイエスさまを、病気を治してくれるメシヤ、治し屋のような印象をもったようです。シモンとその仲間がイエスを見つけて、「みんながあなたを捜しています」と言うと、そのことは触れずに「ほかの、附近の町々にみんなで行って、そこでも教えを宣べ伝えよう」とおっしゃっています。

カベナウムにとどまって次々と病気をを治してあげるのもいいかもしれないが、それは、イエスさまがこの地上、この世界においでになった主な目的ではないということです。この世においでになった目的は、神の国の福音を伝えるということでした。福音とは、罪の赦しです。治し屋みたいなことばかりをやっていると、イエスさまがこの地上においでになった、大きな目的が果たせなくなる。そこで、イエスさまは、中風の人のいやしを通して、福音とは何かということをあらわされました。

ですから、ここのところで、唐突に＜人よ、あなたの罪はゆるされた＞とおっしゃったのです。中風の人にしてみれば、病気を治してもらうために来たのですから、治してもらいたかったでしょう。ところが、イエスさまがおっしゃったことは＜人よ、あなたの罪はゆるされた＞でした。これが福音だ、これが赦しだということを、イエスさまは地上での三年間の働きで、初めておっしゃいました。アメーン。