米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの主の道を用意せよ。

主の道を用意せよ。
マルコ1:9-13。

私によい知らせをもたらすためにイエス、キリストがおいでになったことは、約２千年前におこった偶然のできごとではなく、以前から長いあいだイスラエルの人々が神のお約束として待ち望んで来たことです。歴史を支配される神のご計画によって、あらかじめ定められていたことなのです。旧約聖書はそのことを私たちに教えています。

旧約聖書を抜きにして、私たちは新約聖書を正しく理解できませんし、イスラエルの歴史を抜きにして、イエス、キリストについて語ることはできません。イエス、キリストについて述べるのに先立って、イザヤ書に預言されている＜荒野に叫ぶ者の声がする。主の道を用意せよ。＞（イザヤ40:3）として現れた、パブテスマのヨハネについて述べています。

ヨハネは祭司の家に生まれましたが（ルカ1:5）長い間エルサレムと死海との間に広がる荒野で、ラクダの毛ごろもを身にまとい、皮の帯をしめ、イナゴと野蜜とを食べて厳しい禁欲的な生活をおくっていました、しかしイエスが活動をお始めになる時が近ずいたことを知った彼は、人々にイエスをお迎えする心の用意をさせるために、厳しい言葉で罪の悔い改めをうながし、ヨルダン川のほとりでバプテスマ（洗礼）をさずけました。

それでもユダヤ人以外の異邦人がユダヤ教に改宗するときには、洗礼を受けなければなりませんでしたが、ヨハネはイエス、キリストをお迎えするために、ユダヤ人を含めてすべての人が罪を悔い改めて、洗礼を受けなければならないと教えたのです。人々は長い間聞いたことのない、昔の預言者たちのように厳しい、ヨハネの言葉に心を打たれて、続々と彼のもとにあつまって、洗礼を受けました。

ヨハネは神に赦されなければ生きることのできない、私たちの罪にけがれた心を、鋭く指摘することによって、イエスを喜んでお迎えする用意をさせたのです。私たちも、聖書をただ知識として学ぶだけではなく、イエス、キリストを一人びとりの生活のなかにお迎えすることができるように心の準備を整えて学びたいと思います。