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80's MANIACS (Gay Only)コミュのチャート誌による傾向の違い by 藤

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 80'sの全米チャート誌:ビルボード(略称をBBとします)、キャッシュボックス(同CB)、ラジオ&レコーズ(RR)、レコード・ワールド(RW)4誌のチャートの比較や、傾向の違いなどを話題にします。by 藤うまい!

コメント(15)

 このトピックは、別トピ「全米トップ40 1983年」の4ページ目: http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=120742&page=4&id=77616379 の[172]番に頂いた、会員のトークさんのコメントに答える形で立ち上げました。その書き込みで
 「全体的な傾向は、ビルボード(BB)…エアプレイ>セールス、キャッシュボックス(CB)…セールス>エアプレイ、ラジオ&レコーズ(RR)…ロック強し+完全エアプレイ という感じでしょうか?」という質問を頂きました。私も自分なりに、上記チャート誌の傾向の違いについて考えてみました。

 まず1985年の、BBとCBの年間シングルチャートでの、ワム!フィーチャリング・ジョージ・マイケル「♪ケアレス・ウィスパー」〈左〉と、USAフォー・アフリカ「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」〈右〉の順位の違いを見てみます。情報元はこちら:
BB→https://en.wikipedia.org/wiki/Billboard_Year-End_Hot_100_singles_of_1985
CB→http://yougaku-data.com/rank/year-rank.php?SY=1985&CH=CY

 前者BBでは、「♪ケアレス・ウィスパー」が年間1位、「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」が同20位。後者CBでは、「♪ウィ・アー…」が年間1位、「♪ケアレス…」が同5位。まず目を引くのは、CBでは年間1位の「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」が、BBでは年間20位に甘んじている事です。

 「♪ウィ・アー…」のWikiページによると、同曲は'85年3月8日の発売後、たった3日で80万枚が売れ、同年末までに400万枚を売り上げたそう。断トツで'85年最大の売り上げ曲になりました。一方「♪ケアレス・ウィスパー」の全米での売り上げは、手元のチャート本によるとゴールドレコード認定(50万枚以上)、同様に同曲のWikiページによると100万枚と出ています。

 結論を言うと、セールスを重視すれば「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」が1位になる筈です。では何故BBで年間1位でなく20位止まりだったのか?BBはセールス以外のチャート決定要素である、ラジオでのエアプレイポイントを重視する傾向にあると考えられます。

 ワム!のBB誌でのチャート成績アーカイヴページ:
http://www.billboard.com/artist/431295/wham/chart
 によると、BB誌ホット100における「♪ケアレス…」のチャート滞在週数は22週。「♪ウィ・アー…」の同様ページ:
http://www.billboard.com/artist/277586/usa-africa/chart
 によると、こちらの滞在週数は18週で、前者のほうが4週長くランクインしました。

 筆者が考えるに、この4週長い滞在期間22週での前者のエアプレイポイントが、後者のそれを上回った…平たく書けば、「♪ケアレス…」のほうが「♪ウィ・アー…」よりも、年間を通して長く(放送回数は不明なので「多く」に非ず)ラジオでオンエアされ、レコード売り上げでは負けていた後者よりBB年間チャートで上位にランクされた、と考えます。

 この例だけ見れば、上記のトークさんが指摘したように
ビルボード(BB)…エアプレイ>セールス
キャッシュボックス(CB)…セールス>エアプレイ
 という傾向の違いが窺われます。長々と失礼しました。次回はBBとRRの傾向の違いを見てみます。by 藤うまい!
>>[1]

興味深いトピックを立ち上げていただきありがとうございました。
楽しく拝見させて頂きました!
ところで年間チャートの順位って、トップ100やトップ40、トップ10などに入っていた週数に1位のボーナス点が加えられてポイントを出していると聞いたことがあります。
ウィ・アー・ザ・ワールドが年間20位になった理由として、チャートに入っていた週数が少なかった(トップ100が18週でトップ40が12週)からだと当時のアメリカントップ40で言っていたような?
曖昧ですみません。
このシリーズ、楽しみにしています!
>>[2]トーク.さんコメントどうも!このトピではチャート誌ごとの特徴や、各誌で順位が高くなるアクト・ジャンルの傾向の違いなどを考察します、目を通して貰えると嬉しいです。

 >>[1]で例に出した2曲:「♪ケアレス・ウィスパー」と「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」の、チャート上位にランクインした週数は、'85年のホット100全週分を掲載しているサイト:
https://weeklytop40.wordpress.com/1985-all-charts/ で調べますと、
 1位週数・トップ10在位週数・トップ40同・ホット100同の順に
「♪ケアレス・ウィスパー」→3週 9週 14週 22週
「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」→4週 8週 12週 18週
 …と1位週数以外は、前者のほうが長くなっています。

 ビルボード誌が上記のような在位週数ごとに、ボーナス・ポイントを加え順位を決めているという話は自分も聞きました。「♪ケアレス…」のほうが「♪ウィ・アー…」より、トップ10・トップ40・ホット100に居た週数が長くなっているので、相応のボーナス点が加えられて前者の年間順位が後者を上回ったと考えられますね。

 いま、'83年全米年間シングルチャートの書き込みの続きも書いているので、いつ更新できるか分かりませんが、ビルボードとラジオ&レコーズの違いや傾向についても考察する積りです、駄文ですが読んでみて下さいね。by 藤うまい!
>>[4]

これは紛らわしいですが、25位の方は12インチ盤、64位の方は7インチ盤で、別々の盤としてカウントしているため、2枚とも入ることになりました。
週間チャートでは12インチが2位まで上がっているようです。
>>[4]Superひトし君さん、オリコンの'85年シングル年間チャートのリンクどうも!上のトーク.さんが説明してくれました、得心が行ったでしょうか。
>>[5]トーク.さん、情報ありがとうございます。

 曲目情報は、「♪ウィ・アー・ザ・ワールド」7"シングル盤〈左〉が
https://www.discogs.com/ja/USA-For-Africa-We-Are-The-World/release/3433007
 同12"シングル盤〈右〉が
https://www.discogs.com/ja/USA-For-Africa-We-Are-The-World/release/1872792
 に載っています。後者はスペシャル・ロング・バージョンなんですね。

 オリコンの洋楽チャートもいつか話題にしたいです。お二人ともコメント有難うございます!by 藤うまい!
オリコンはビルボードとは異なり、セールスチャートなので曲単位でなく盤ごとにチャートに入ってきますね。80年代の中ごろには、ウィ・アー・ザ・ワールドのように通常の7インチ盤のほかに12インチ盤も同時にチャートに入ることが多かったです。
デッド・オア・アライヴのユー・スピン・ミー・ラウンドは通常盤、12インチ盤、そしてパフォーマンス・ミックス盤?の3枚がチャートに入っていました。
>>[8]トーク.さんコメントどうも!オリコンはレコード・CDの売り上げのチャートで、ビルボードのように7インチ盤と12インチ盤の売り上げを足して1曲にカウントしないんですね。おっしゃる通り、80'には7"盤と12"盤が別々にランクインする例が有りましたね。

 言及してくれたデッド・オア・アライヴ「♪ユー・スピン・ミー・ラウンド」のジャケを探しました。〈左〉が7"シングル盤、〈中〉が12"盤の(マーダー・ミックス)、〈右〉が続いて出た12"盤の(パフォーマンス・ミックス)です。両ミックスの違いが分かりません(笑)。

 '87年に米ホット100で2週1位になったクラブ・ヌーヴォー「♪リーン・オン・ミー」(ビル・ウィザースのカバー)は、7"が60万枚、12"が40万枚売れたそうです。ビルボードでは1曲にカウントされ見事No.1になりましたね。コメント有難うございました! by 藤うまい!
ビルボードとキャッシュボックスって昔は順位がかなり違ったこともあったんですね。
ビートルズのアイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼアがキャッシュボックスではギリギリ100位だなんてちょっと信じられません!
http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-490.html
>>[10]トーク.さん、リンクしてくれた頁の「Billboard(BB)とCashbox(CB)で大きく順位が異なったシングル」読みました。

 ビートルズ「♪アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」('64年BBホット100で14位、CBで100位)は、USでは彼らの全米デビュー大ヒット"I Want Hold Your Hand"「♪抱きしめたい」(同BB7週1位)〈左はUSシングル盤〉のB面だったんですね。〈中〉は「♪フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面だった日本シングル盤です。

 この曲がBBで14位に対し、CBでは余りに低い100位…。60'sにも先日書いた各チャート誌の傾向:BBがエアプレイ重視でCBがセールス重視という傾向の違いが有ったとして、このチャート結果に当てはめると、「♪アイ・ソー…」は「♪抱きしめたい」のB面としてラジオ局でよく掛かったのでBBでは14位まで行ったが、CBではセールスでのポイントを全て、A面の「♪抱きしめたい」に加算し、B面の「♪アイ・ソー…」には加えなかったので100位までしか行かなかったと考えられます。「♪抱きしめたい」はCBではBBより1週多い8週連続の1位になってました。http://98.130.35.56/archives/60s_files/1964.html

 ただ現実的には、こういう分析は憶測に過ぎない気もします。ビートルズのWikipediaでのシングル盤ディスコグラフィー→https://en.wikipedia.org/wiki/The_Beatles_discography#Singles を見ると、彼らのチャック・ベリー(先日2017年3月18日に亡くなりましたね)のカバー「♪ロール・オーバー・ベートーベン」は逆に、BBで68位に対しCBで30位と、キャッシュボックスでのほうが高順位でした。

 チャート誌の各チャートには専任の担当者が居て、どの曲をそのチャートにランクインさせるかはその担当者の裁量が大きいです。「♪アイ・ソー…」がCBチャートに100位で登場した'64年2/8付けの時点でビートルズは、前年'63年に自国イギリスでブレイク済みで、「♪抱きしめたい」が米チャート急上昇中でした。BBの担当者はビートルズのエントリー曲を1曲でも多くする形、CBの担当者は「♪抱きしめたい」をより大きなヒットに集中する形と、違う形で「ビートルズ現象」を強く演出したかったのでこの違いが起きた、と想像したほうが現実的かも知れません。

 一応80'sのコミュなので、ティファニーによる同曲のカバー('88年ホット100で7位)のジャケを〈右〉に載せますね。コメント有難うございました。by 藤うまい!
>>[11]

詳細な解説ありがとうございました!
レコードワールドはどうだろうと調べてみましたところ、アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼアは29位、ロール・オーバー・ベートーベンは35位でした。
やはりチャート誌ごとで集計方法や基準が変わっているんですね。


80'sのコミュというを忘れていました。すみません。
80'sの話題ですと、ハービー・ハンコックの「ロック・イット」はミリオンセラーになったのにビルボードでは71位と振るいませんでした。キャッシュボックスはどうだろうと調べたら64位とほぼ同じような順位でした。
これからするとビルボードもキャッシュボックスもあまりセールスポイントに重きを置いていなかったのかな、という感じがしますね?
>>[12]トーク.さんレスどうも!ビートルズの上記曲の、レコードワールドでの順位を調べて下さったんですね。

 お書きのハービー・ハンコック「♪ロックイット」〈左〉に付いては、収録LP「フューチュア・ショック」のWikipedia英語頁によると、アルバムはミリオンセラーになりましたが、シングル「♪ロックイット」のほうが売上100万枚まで行ったかどうかの記述が無く未確認です。かなり売れた事は間違いないですが。

 ALLMUSICでの同曲の英文レビュー頁 http://www.allmusic.com/song/rockit-mt0007362500 の最後に、「アメリカのチャートではヒットし損ねたが、NYを中心に大きなアンダーグラウンド・ヒットになった」という旨の記述が有ります。BBやCBがセールスポイント対象とするような大きなレコード店では売れず、DJ用のレコードを売るアングラな小規模の店で売れ続けた…というイメージでしょうか(あくまでも想像です)。

 トーク.さんが教えて下さったMS-DATABASE別館のサイトに「ミリオン・ヒッツ特集」の記事:http://msdb.blog75.fc2.com/blog-entry-508.html が有り、中段の「最高位別ミリオン・ヒッツの分布」によると、カーティス・ブロウの"The Breaks"邦題「♪おしゃべりカーティス」〈中〉が、ミリオンヒットにも関わらず'80年ホット100でピーク87位だったそうです。

 シュガーヒル・ギャングの「♪ラッパーズ・ディライト」〈右〉は同様にWiki頁によると、売上200万枚のダイアモンド・ディスクながら、'80年36位までしか行きませんでした。「♪ロックイット」を含めこうしたヒップホップ物のレコードは、80's前半はまだ全国知名度が得られず、米国全体のレコード店に行き渡ってラジオで掛かることは余り無かったが、一部のアングラな店で売れ続けて100万枚以上も売れた…という印象ですね(これも飽くまでも想像です、笑)。コメント有難うございました。by 藤うまい!
>>[13]

いろいろと詳しく調べて頂きありがとうございました!
ヒップホップものは、売上とチャートの順位が比例しないことが多いですね。
ジョエル・ホットバーンのチャート本で調べると黒人系のアーティストでミリオンセラーなのに順位が低いのが結構ありました。10位台や20位台ではかなりありますが、MS-DATABASE別館のサイト以外の曲で目立ったものは
スーパーボウルシャッフル/シカゴ・ベアーズ・シャッフル・クルー 1986年41位
アイ・ワンダー・イフ・テイク・ユア・タイム/リサリサ&カルトジャム 1985年34位
イット・テイクス・トゥー/ロブ・ベース 1988年36位
です。
黒人系/ヒップホップ系がほとんどの中、MS-DATABASE別館にもある
スインギン/ジョン・アンダーソンは思いっきりカントリーなので違和感があります
>>[14]トーク.さんレス遅れました。ミリオンセラーを記録しながら、ビルボードのホット100で30位台以下だった曲を挙げて下さりどうも!

 Chicago Bears Shufflin' Crewがパフォーマンスした"Super Bowl Shuffle"はミリオンヒットだったんですね。米フットボール・チーム:シカゴ・ベアーズの選手たちによるラップ曲ですが、これは地方ヒットの例で、シカゴ州では極所的・爆発的に売れたけど、全国的には売れなかったのでシカゴ以外のラジオ局では掛からず41位止まりだったんでしょうね。

 リサ・リサ&カルト・ジャムwithフル・フォース"I Wonder If I Take You Home"「♪テイク・ユー・ホーム」〈左は収録CD〉は、日本では12"シングルのみ〈中〉での発売だったようです。自国のアメリカでも多分、都会のDJユースのレコード店では売れたけど全国的には…という感じだったんでしょうね(飽くまでもイメージ)。それで100万枚も売れたというのが、米国の規模の広さと深さを窺わせます。

 Rob Base & D.J. E-Z Rockの"It Takes Two"も80'sのヒップ・ホップの傑作とされてますね。書いて頂いたようにプラチナム・ディスク認定されたのに、'88年36位とトップ40下位に留まったのは残念です。

 カントリー歌手ジョン・アンダーソン(John Anderson、イエスのボーカルはJon Anderson)「♪スウィンギン」も、ミリオンヒットなのに'83年43位とトップ40入りを逃しましたね。〈右〉は"Swingin'"を収録した"Wild & Blue"海外LP盤です。

 ヒップ・ホップ・アクトにしてもカントリー歌手にしても、ヒット曲を中心に放送する、いわゆる「トップ40ステーション」と呼ばれるラジオ局で広範に掛からないと、エアプレイ・ポイントが得られなくて、トップ40に入れない事が有るんですね。そこがチャートの不思議さで面白い所でもあります。コメント有難うございました!by 藤うまい!

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