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旅とは、バカコミュの熱中症は恐い

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「母島の乳房山の山頂に凄い木があるぞ」と聞いてお盆休みに母島へ。
4×5ビユーカメラと6×9を背負い、いざ登山道へ。

熱いよ、夏だもの。
樹木に覆われていて、直射日光は浴びないものの、じっとりと纏わり付く湿気。
「俺、体力には自身あるもの。楽勝でしょう、オッパイだもの」
しかーし、乳房山はロケットおっぱいだった。

体は動く、グイグイ登る。
異様に出る汗が気持悪い。
もうちょっと水分必要だったかなーと思う時には、3本持って来た500mlペットの2本目を飲み干していた。

「やあ、ついたぜ、頂上まで楽勝だったね」と弁当を食らうと、視界がぐるりと回った。
「このハイペースでは、さすがの俺も疲れるぜ。」飲み干した最後の水分。
この間、会ったひとゼロ。
おそらく今日は誰も登ってないな、この山。

念願の樹木に対面す。
テリハハマボウの老木。
急風吹きすさぶ山頂に、他の植物を守るドームのように、大きな体を平伏している。
ハイビスカスの親戚で、5へんの耳程の黄色い花を咲かせ、その花は夜には赤く染まる。
シュスラン、タマシダ、タコツズ等様々な植物が、大きな体に着接し、共に生きている。
山頂にどっしりと根付く、この樹は乳房山のじいちゃんだね。

写真を撮り、下山す。
なんだか、脳みそがくんくんしてる。
きもちわるいかも、いやそんな事はない。
なんだか足が異常にはやく出て、これではばてるぞと言い聞かすも。
いやな汗が全開で流れ出ている。
とにかく下りだから、惰性でおりればいいじゃん。
いやだめだお前、先は長いぞ。
次のパーゴラで休む止まるぞ。そうあそこで。
おお、速すぎ、足が止まらない。
根性で止まるも、その瞬間、世界歪み、棒倒し。
無防備に倒れました。
肩に背負っていた、三脚付きの6×9がまんま倒れた。
カメラを見たおれは咆哮した。
なんと倒れた衝撃でカメラのレンズがカメラ本体にめり込んでいた。

カメラを失い、次には自らの命か。
いやだー、死にたくない。
それからは、転げるように山道を降りた。
とにかく視界が回るのがきつい。
気持悪い。寒気がして震える。
鼻の穴には酸っぱいものがつまっているし。
だんだん暗くなって来た。
山道で防災無線から流れる、5時を告げる「ヤシの実」のメロディーを聞いた時は、絶望した。
ああ、夜が来る、そして俺は死ぬるのか。

周りはすでに暗闇。
へたり落ちる体を鼓舞し、前に進む。
ああ、明かりが見える。
転げ落ちるように階段を下り、登山口のアスファルトに倒れた。

息を落ち着かせ、帰れた事に思いを馳せた。
よくあの重い三脚とカメラ持って帰って来たな。

ひと心地付くと、臭うな、「イヌのうんこの上に寝てたじゃんか、おー」
また咆哮す。








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