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浅井産婦人科(高知県)コミュのよければ読んで下さい【3】

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こうして娘の一言に救われた私。
その日の夜は明日の手術に対する不安をかき消すかのようにバカ騒ぎをし、ご飯を食べた後、兄夫婦とドライブへ出掛けた。

時間は9時過ぎ……娘は車のチャイルドシートでウトウト。
空港の方までドライブに行って引きかえした辺りから少しお腹に鈍痛を感じ始めた私。
『ん?お腹が痛い……ベルトをきつくしめすぎたかな?』始めはそう思ってベルトを緩めた…。が、その後も下腹部に鈍痛を感じ、その痛みが少しづつ増していくのも感じていた。【痛みはフト和らいだと思うとまたキューっと痛くなってまたフト痛みが消える……の繰り返しでした】

『おかしい…、おかしい…』そう思いながらも、皆に言うと心配すると思い1人で我慢をした。
空港から引き返し、兄夫婦を家に送り届けた所で旦那に『お腹が痛い…』と打ち明けた。

実は今日浅井で明日の手術の説明を受けた時、先生に『もし今日の夜お腹が痛くなったりしたら入院するコトもできますので電話して来て下さい。』と言われていた私。
『痛い』と打ち明けると旦那は驚いて『え?大丈夫なが?そうよね、ごめん。もっと早く切り上げるべきやったね。』と心配していた。

とりあえず家に帰ろう。帰りながらも痛みが増し、その痛さの感覚が狭まっていくのを感じた。【この先もっと痛くなるがやろうか…】そう思うと不安になり、浅井へ電話することにした。

『今日流産と診断されて明日手術の予定なんですけど、さっきからお腹が痛くて…』と言うと電話に出た助産師サンが『我慢できないくらいの痛さですか?』と…。
『まだ我慢できそうですけど、これ以上痛くなるもんでしょうか?』と聞くと『ん〜〜〜』と答えに困る助産師サン。
『今日先生に【お腹が痛くなったら入院も出来ます】って言われたんですけど…』と電話で話している間にも痛みはどんどん増してきて変な汗まで出て来た。(これはヤバイかも…)そう思い、助産師さんに『やっぱり……我慢できそうにないです。』というと、『じゃあ今から来て下さい。明日の手術の用意もしてきてね』と言われ、やっぱり一度家に帰らねば…。

家にたどり着いた頃にはお腹の痛さも限界に近くなっており、部屋へ荷物を取りに行っても、お腹が痛くなればうずくまって動けなくなり、フト痛みが消えた少しの瞬間に急いで用意をする。また痛くなってきたら、お腹を押さえて痛みがひくのをひたすら待つ……。
その繰り返しでようよう入院準備をして家を出た。
…が…、車に乗り込んでからは下腹部痛は骨盤が割れるような激痛に変わり、それまでは冷や汗をかきながら黙って痛みに堪えていた私が、その激痛に堪えれず、もがきながら『痛い!!痛い〜!!(>_<)』と叫びだしたからさぁ大変(笑)
旦那はパニックで赤信号を無視しまくり、ぶっ飛ばして浅井産婦人科へ到着(笑)

インターホンを押すと下りて来てくれた助産師さんに案内された先は2階の大部屋。
幸いその日は大部屋の入院患者は1人もおらず、私1人でした。

浅井へ到着した頃から痛みがフト消えたので、助産師さんに言われたとおり、パジャマに着替えてベッドに横になった。

『もう面会の時間は過ぎているので、旦那さんとお子さんにはすぐに帰ってもらうことになります。』そう説明を受けたトコロで、また痛みが襲って来た。
『痛〜〜い!!!!』今までで一番の痛みに汗だくになる。【この痛みなんとかして−−−!】ともがく私をよそに、なんと助産師サン【問診】を始めたではありませんか!!

『本籍は高知市内ですか?国保?社保?今までに大きな病気をしたことは?手術をしたことは?家族で大きな病気をした人がいますか?』などなど質問攻めにあう私。

それどころじゃないのにぃぃぃ!!(笑)
痛みはピークで足と手に力が入りベッドの上をで転げ回る私を前に、それはそれは助産師サンの冷静なコト冷静なコト(笑)
半ばキレ気味にすべての質問に返事をした後、助産師さんは『どう?我慢できそう?』と聞いて来た。
『無理です!!!』と自信満々に即答した私(笑)

これは陣痛なが?1人目を帝王切開で出産した私は、幸せなコトに陣痛の痛さを経験していなかった。
でもこの痛み、10分間隔から5分間隔、3分間隔と痛みの波が狭まってくるコトや、恥骨&骨盤が折れそうな痛み…人から聞く陣痛の症状に思えて仕方がなかった。【本当の陣痛はこんなものではないでしょうね(笑)陣痛を経験している方、こんな安易な考えですみません(笑)】ですが、これ以上の痛さが陣痛の痛さなら私は我慢できんかったに違いない(笑)


『無理です!』と即答した私に、助産師サンは『痛みを散らす薬があるにはあるがやけど、人によっては痛みが消えん人もおるがよ…。飲む?』と聞いて来た。
実はこの時点で最大の痛みが消え始めていた私。でもいつまたあの痛みが襲ってくるかわからん!!そしてさっき以上の痛みがきたら私は耐えれん!!と思い『飲みます!!』と答えた。

助産師サンが薬を取りに行ってくれている間に、付き添ってくれていた旦那が『もう帰るね』と…。旦那の腕の中で寝ぼけ眼の娘に『今日ママ病院にお泊りするきパパの言うことちゃんと聞かないかんでo(^-^)o』と声をかけると『うん……。ママおやすみ…。』と答えてくれた。
『何かあったらすぐ電話してきいよ!』そう言って旦那は娘を抱いて帰っていった。


薬を持ってきてくれた助産師サンに『この薬、飲んでどのくらいで効きます?』と質問すると、『だいたい30分くらいで効いてくるハズ!』と。
薬を飲むのを見届けると、助産師サンはナースステーションへと帰って行った。大部屋で1人になる私…。
30分……。薬が効き始める前にまたあの痛みがきたらどうしよう!!…そう思うとベッドの上で固まった。少しでも動くとまたあの痛みが始まりそうで…薬が効き始めるとされる30分間はベッドの上で寝返りすらせず、ただひたすら天井を見ながら固まっていました(笑)

結局さっきのピークを最後に、その後痛みが襲ってくるコトはありませんでした。
薬が効いたのか…それとも自然に痛みが治まったのかわからないままでしたが、痛みがもう治まったと確信した頃からは徐々にテレビをつけてみたり、入院用の荷物をロッカーに移したり…と調子付いた私は久しぶりの入院生活を楽しもうとさえしていました(笑)

そこへ助産師サン登場!
『お腹の痛さどう?薬は効いた?』と聞かれ『はい!もう大丈夫です♪』と答えた。
『そっか…(^。^)ヨカッタ♪出血の量はどう?もし夜中にでも出血の量が増えたり血の塊が出たりするようなら声をかけてね』と言って所産師サンは戻って行った。

10時を過ぎ、その日やっていたSMAP×SMAPを見ながらベッドで横になりくつろいでいた私。
11時になりSMAP×SMAPが終わったのをきっかけに『そろそろ寝ようかなぁ〜…その前にトイレへ行ってナプキンを変えておこうっと!』と思い、授乳室の前のトイレへ向かったのです。
この後、またまた人前で号泣することになるなんて知りもせず……。


2つあるトイレのうち洋式のトイレに入った私。
よいしょっと便座に座ろうと下着を下ろそうとした瞬間!!
ズル…ズルズルズル……!!
中腰になった私の体の中から、生理の血ではないドロドロの塊のような何かが脱ぎかけた下着の中へ出て来た。
『へ??』おそるおそるナプキンの中を見ると、腸のような血の塊と共に、【人差し指と親指で作る丸】サイズの半透明の丸い袋が…。
ひと目でそれが赤ちゃんだとわかりました。

力が抜け便座へ座り込む私。『なんで?……』涙がボロボロ流れた。
赤ちゃんが出てきた……どうして?なんで?
トイレの狭い個室の中で震えながら泣く私。
どうしていいかわからず、ただただ泣いた。
5分程泣いて、『いかん…助産師サンにゆわないかん!血の塊って赤ちゃんのコトながや……。』

震える手でそっとナプキンを下着からはずす。赤ちゃんを落とさんようにそっと…。
涙が止まらず、頭の中では【ごめんね…ごめんね】の言葉が回る。

私はナプキンをそっとたたみ、赤ちゃんをつぶさんようにトイレットペーパーでくるくる巻くと、トイレにあるごみ箱(汚物入れ)の中にそっと置いた。
捨てたという感覚ではなく、ただこの赤ちゃんの入ったナプキンをそのままトイレに放置したまま助産師サンを呼びにいって、その間に誰かがトイレに入ってそれを目にしたら大変なコトになるだろうし、かといってこのナプキンをもって詰め所まで行くわけにはいかんと思ったコトからそうしたんだと思う…。
今思えばトイレの中にナースコールがあったのに…それに気付かんくらい気が動転していました。
新しいナプキンをつけてトイレから出る。涙が止まらず前が見えん……。
もう夜中の11時過ぎ。他の患者サンに気付かれんように声を押し殺して泣きながら、壁をつたいつたいナースステーションまでたどりついた。

『コンコン…』詰め所の窓ガラスを叩く。中にいる助産師サンが顔をあげ私の泣き顔を見て驚いて急いで窓を開けてくれた。
『どうした?!』……『トイレで………血の塊が……出て……その中に……赤ちゃんみたいなものが……』
そこまでゆうと泣き崩れてしゃべれんなった私。
助産師サンは急いで部屋から出て私のトコロへ駆け寄ってきてくれた。

『トイレの中?流した?』と聞かれ『ナプキンの中…』と答えると、『見せてくれる?』と言われ一緒トイレヘ…。

汚物入れの中からさっき置いたナプキンを取り出し助産師サンに渡すと、しゃくり上げて泣いてしまった。

そこへ別の看護婦さんが駆け寄って来てくれて今にも座り込みそうな私の肩を抱いてくれた。
ナプキンの中を確認した助産師さんは『あ〜赤ちゃんやね……ちょっと先生にみせてくるき』と言ってナースステーションへ戻って行った。
残された私は看護婦さんに支えられながら大部屋へ戻った。
涙がとまらん…大部屋で1人でヨカッタ……。
看護婦さんはベッドで横になった私に布団をかけてくれた。
お礼をゆうのも忘れるくらい泣き続けた。

なんで赤ちゃんでてきたが?明日までは私のお腹におってくれるハズやった私の赤ちゃん……。こんなに早く、突然のお別れがくるなんて……。
流産と診断されて1人で悲しんで、それを紛らわすために少しキツメのジーンズをはいて夜バカ騒ぎをした自分に腹がたった……。
なんてコトをしたがやろう……確かにまだ赤ちゃんは私のお腹の中におったのに……何で最後まで大事にしちゃらんかったがやろう。

この4週間、あれほど大事に守ってきた赤ちゃんを、私は『流産』の一言で終わらそうとしちょったコトが恥ずかしかった。

こんな私が嫌になって赤ちゃんは出て来たが?

そう思いながらも明日の手術で一度も会う事なく終わるハズだった私の赤ちゃんが、自分から出て来てくれたコトで私は赤ちゃんに会えたがや…。
そう思うと、赤ちゃんが私にサヨナラを言いにきてくれたようにも思えた。勝手かもしれん…。
でもトイレで赤ちゃんを見た時、『ごめんね…』と同時に、何で私はこの子を育ててあげれんかったがやろう……抱っこしてあげたかった。産んであげれんかった自分が不甲斐なかった。

そして、そんなあたしに『忘れんといてね…』と言いに来たようにさえ思えた。
ごめんね……ありがとう…。

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