アニメ・特撮カラオケを平日に！コミュの燃えるジョウ兄さんとあそぼう！♯10　オフレポ

日時：2006/10/17　PM1：00〜PM7：00
参加者：ジョウ兄さん、光る回るたけさま、マジカル舞狐さま
怪しい貴公子まさきさまさま、ナベ中将さま、 2世(inKB)さま
凜さま、野獣風魚さま、勇者AKIRAさま、ISAさま
ともろさま、Nano姫さま、銀のペルソナきつねうどんさま
うさぎ番長さま、ホイルジャックりゅーちゃんさま
シルミカさま、てんてんさま、巴さま
主催者ストロング混合、計19名！！
場所：【聖地】池袋パセラ本店

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ジョウ戦記　　−最終章−




困難な戦いだった、拠点である池袋西口地域を完全包囲されて既に３日
頼みの救援部隊からの連絡は一切なく、最早万策尽きた感だ。

我々ジョウ軍に残された最後の武器、それは「神の絶叫」
と呼ばれる特殊部隊の歌声のみ。
彼らの声にはそれぞれの能力に応じた破壊力があり
歌うことによってその力を倍加させるが、武器として使えるほど
ではなかった、しかし３ヶ月ほど前パセラ研究所において
ある特定の種類の歌を歌うことによって破壊力が数十倍
曲によっては数百倍、更にパート別に数名で歌うことによって
その破壊力は計測不能なほどであることが判明。

その能力が認められ、今回初の任務となったのである。
本来は簡単な掃討任務だった、しかし思わぬ敵の増援部隊及び
新兵器によって部隊の３分の２は壊滅、拠点である西口地区に
撤退したものの戦力差は圧倒的に不利、頼みの新部隊「神の絶叫」も
その力を発揮できぬままであった。

状況打破のために残った部隊全員、通信・記録要因のストロング混合曹長を
西口入り口の集合場所に残し偵察に出ていた。
集合の時間は1150時、あと5分ほどで集合時間という時激しい銃声が辺りにこだました
それを合図とするようにあちこちで銃声と怒号が飛び交った
敵の待ち伏せだ！

暫く銃声が続いていたがやがて静かになった、味方がやられたのか敵が撤退したのか
いずれにしても再び辺りに静寂が戻った、ずいぶんと時間が経ったように思えたが
実際は5分ほどしか経っておらず、今が集合時間だった。

しかし誰も帰ってくる様子がない、混合が全滅の可能性を考え始めた頃
1人また1人と集まってきた、集合時間を10分過ぎまで待ったが全員で19名、既に壊滅と言っていい状態だ。

一時的に敵の攻撃は止んでいるが発見されれば即無差別攻撃が
再開されるだろう、ひとまずは残された我々だけでもどこか
もっと防御と攻撃に有利な場所へ移動しなければ、この崩れた
池袋駅西口ではやられるがまま１分ともたない。

ジョウ少佐・・部下からは親しみを込めて「ジョウ兄さん」と
呼ばれる中隊長（既に分隊規模だが）の命令で周辺の情報が
集められる。
体内に各種レーダーを装備しているホイルジャックりゅーちゃん
に情報を集め、情報を細分化最適化し、正確なものになっていく。

結果ここよりほぼ北約２００メートルの場所に９階建てのビルが
何故かほぼ原型を留め健在であることが判明、拠点としても
申し分ない、とにかく急いで態勢を整えるべく１９人は
注意しながら移動した。

辿りついたビルは平和だった頃何に使われていたのか、小部屋が多く
それぞれの小部屋が厚い壁と防音ドアのようなもので遮られている
しかも一部壁の崩れたところから覗いている金属製の壁は・・
ガンダリウムと超合金ニューＺ との複合材・・・・。
なるほど、このビルが何故健在なのかわかった。
調べてみるとビル全体がこの超強力複合材でできていた
一体このビルは何に使われていたのだろう・・・。

更に調べて行く。
1階は受付ロビーのようになっている広いホール
地下と２、３、４階はかつて食堂だったようで仕切りの無い
広い空間になっている、９階は事務所のようだ。
小部屋に仕切られ強固に防御されているのは５、６、７、８階
その小部屋も大小あり５〜６人でいっぱいになってしまいそうな
部屋もあれば３０人くらい平気で入れそうな部屋もある。

ジョウ兄さんの指示で３０人部屋に集まる
従来の戦法ではありえないが、集団でいる方が我々にとって
攻撃力の点において有利なのだ。
敵の侵入を防ぐバリケードはホイルジャックりゅーちゃん
野獣風魚、ナベ中将が何故か補修用に大量に用意されていた複合材を
使って強固なものを作った、これで外部からの進入は考えず
この部屋のみの攻撃と防御に集中できる。

ところでこの部屋には不思議な機械が壁の中央に据え付けられている
他の部屋にも大きさに差こそあるが同じ機械があった。
大きなモニタと何かのアンプ、リモコン、大型の赤外線通信機
そして無線マイク２本がフル充電で置いてある。
録音スタジオ？にしては録音機器がない、アンプとモニタには
外部入力端子があり、電源が入ればジョウ兄さんの
「神の絶叫専用攻撃用音源及び戦術戦略ＰＣ」通称
「あやしいきかい」と接続も可能なようだったが電源が入らない

自家発電の設備があったので先ほど間違いなく起動してきた
その証拠に天井の電球は煌々と点いている。
ジョウ兄さんがあちこち弄繰り回していると何に触れたのか
どこかがバチッとショートした、瞬間各種機械に光が灯り
モニタがゆっくりと明るくなった。
何はともあれよかった、早速「あやしいきかい」と接続をする
すると勇者AIKRAが「あ！」と声を上げた、指差す方を見ると
大型赤外線通信機のフェイスパネルにLEDで流れるようにメッセージが
現れている

『ジョウ少佐、一方的にこのメッセージを送る　願わくば君が
この場所を見つけ受け取ってくれることを願う』

これは！？
メッセージは続く

『この機械は歌声の力を限界まで高めるものだ　その為の曲も
用意してあったが本部への敵の攻撃で失われた　だが幸いにも
ジョウ少佐のPCにダウンロードしてある　この機械と接続すれば
ロックが解除され使えるようになるだろう』

本部が攻撃された！？しかもこの内容は既に本部が壊滅したことを
意味している、誰かが最後の望みとしてメッセージを送ったのだ。
メッセージの通り「あやしいきかい」が起動、システムを自動的に
ダウンロードし始めた。

『しかし最強の楽曲にはパスワード設定した　このビルのどこかに
わかりやすく置いてある　探して使ってくれ　』

数名が部屋から飛び出し捜索に走る。

『ここは何のための場所か疑問だろう　この場所はかつて「カラオケ　パセラ」と言う名でカモフラージュされた養成施設だったのだ
この機械は実戦で充分使えるものだ　もし生き残っているなら
こ・・・・・・・・・リクエスト・注文をしてください・・』

ズン！と急激に振動が、砲撃だ！敵にこの場所を発見されたらしい

何故だ！
外部モニタで確認すると敵がこのビルを何重にも取り囲んでいる
別の角度からのモニタで確認すると
「おいしんぼ・カラオケPasela」と煌々と看板に明かりが灯っていた・・・
アホかーーーーーーーーーーーーー！！！

思う間も無く敵の集中砲火でビルが揺れる！
ジョウ兄さんが全ての接続を完了、ダウンロードしたプログラムを
ドライブ！とにかく攻撃だ、いくら強力な装甲とはいっても
このままではもたない。
できるかどうかはわからないが目の前の壁を破壊しなくては
炎系の攻撃力を持つ勇者AKIRA、光る回るたけ、うさぎ番長の
「炎神の絶叫」３連続攻撃でこの世で最も強力と言われる
ガンダリウムと超合金ニューＺの複合材は飴のように融け落ちた
・・・確かにここのシステムはすごい・・・。

しかしこちらが攻撃できるようになったが敵にも明確な目標を
与えてしまったことにもなる、目ざとく敵はこの場所に一点集中
攻撃を加えてきた

防御能力を持つ凛、巴、てんてんの「女神の防壁」ですかさずバリアを張る

そこへ物理攻撃のできる2世(inKB)、ISAの「嵐の銃弾」で牽制
音波が錬金術のように鉛の弾となり敵に降り注ぐ！
敵の布陣が一瞬乱れる！
間髪いれず主力の怪しい貴公子まさき、シルミカ、ナベ中将、
野獣風魚の音圧攻撃、部隊の名前ともなった「神の絶叫」！

敵の大半が音圧に耐え切れずバタバタと倒れていくヘタな装甲など
ダンボールのようにメリメリと引きちぎれていく。

残る敵をともろ、銀のペルソナきつねうどん、Nano姫、ホイルジャックりゅーちゃん
の亜光速攻撃「光神の剣」音波を音速以上に高め最終的には
亜光速まで加速、その衝撃派は半径３キロを灰燼にしてしまう

これにより敵はほぼ壊滅、皆の顔に安堵が浮かび笑みがこぼれる




が、遠くから低い唸り声のような轟音が段々こちらに近づいてくる
それに気がついた全員の顔から笑顔が消えた
敵の新兵器「館の鉄人シダックＳ」が増援に来たのだ
対消滅エンジンを持ち、無限のエネルギーとここと同じ
ガンダリウム超合金ニューＺ複合材に
「こんなこともあろうかと空間磁力メッキ」でコーティングされ、
主装備にメガ粒子砲、ショックカノン
フィニッシュウエポンとしてグラビティブラストを持つ
実質的にも比喩的にも無敵の機動要塞だ。

その禍々しい姿が開いた部屋の穴の上部からゆっくりと見えてくる
・・・巨大、大中小の東京ドームを重ねたような鏡餅のような
黄土色のその姿はまるで巨大な・・・。
まあよい。

とにかく先制攻撃だ！
「女神の防壁」でバリアを張りつつ「炎神の絶叫」「嵐の銃弾」
による波状攻撃！・・・しかし効果が無い、
次いで「光神の剣」と「神の絶叫」の問答無用超強力攻撃！
ところがどの攻撃も簡単に弾かれ傷一つつけられない

こちらの攻撃が一通り繰り出されるのを待つかのように
「館の鉄人シダックＳ」の装甲の一部が開き・・・・・

「グラビティブラストだ！みんな伏せろ！」
ジョウ兄さんが言うが早いかビルがガクガクと大きく揺れる
複合材にヒビが入りみしみしと音を立てる。
一撃でビルの「女神の防壁」でカバーされていないところは
砕け散っていた。

もはや打つ手は無い、そう思ったところへ敵が通信を送ってきた

「どうだ、わかっただろう、宇宙のすべては我が意志のままにある！
私が宇宙の法だ、宇宙の秩序なのだ、宇宙の絶対者はこの全能なる私なのだ！
生命あるものはその血の一滴までこの私のものだ！」

うわー、これ以上ないくらいの我侭な独裁者っぷり


「違う！断じてちがーーーーう！」
叫びながらドアを蹴破って入ってきたのはキーワードを探しに
出て行ったっきり帰ってこなかったマジカル舞狐！
手には判決結果を知らせる紙よろしく筆文字で何か書いてある
半紙を両手で掲げている

「パスワードは・・・」

パスワードを発見してきたのだ！
そうだ！我々にはまだヤマｔ・・・ではなく「最強の楽曲」が
残されていたのだ！しかもこの局面になって出てくるなんて
なんてご都合主義なんだ！

早速ジョウ兄さんが打ち込む！

「パスワード！J　A　M　P　R　O　J　E　C　T　」


モニタに「VICTORY」の文字、音楽が始まる

画面下部に歌詞が現れる


コスモリングに 狼煙を上げろ Come on!!<全員>(Come on!!)
手強い奴が Call me<全員>(Gan Gan Gan Gan!!)
胸の鼓動が 爆発するぜ Get on!!<全員>(Get on!!)
準備はOK ゴングを鳴らせ!!・・・・・・・・


最早説明不要の熱い曲、これをそれぞれの能力を持った者が
パートに別れ、コーラスは全員！
３筋の光となりそれらが螺旋状に絡まりあって敵の機動要塞
「館の鉄人シダックＳ」を貫く！

５分３６秒後、勝敗は決していた。
「館の鉄人シダックＳ」は既にその姿ではなく、金属の塊となっていた。

全戦闘時間７時間、長いようで短い闘いだった

この後残っていたレーションで祝杯を上げた
ささやかなお祝いだった。


この戦い終了後「館の鉄人シダックＳ」を失った敵軍はもろく
本部を失った味方軍でも容易に圧倒することができ、ほどなく戦争は終った。



ジョウ兄さんことジョウ少佐はこの戦闘での犠牲者の多さから
勲章を受けることを良しとせず、戦争終了後何処へともなく
旅立っていった、その後彼の姿を見たものはいない。

「神の絶叫」のメンバーは戦争後それぞれの国へ帰っていったが
火曜日を中心にちょくちょく池袋に集まっては歌会を開いているらしい。




『ジョウ戦記』最終章
おしまい。