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タイに行き隊コミュのバンコクで治安情勢が悪化・・・

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バンコクで治安情勢が悪化、反対派支持者による主要道路の封鎖が続く

首都バンコク(Bangkok)北部のDin Deang 地区で4月13日朝、治安部隊が反対派団体・反独裁民主戦線(United Front for Democracy against Dictatorship−UDD)の支持者を排除するため、威嚇射撃を行い、催涙ガスを使用しました。これにより少なくとも70人が負傷しました。Din Deang 交差点をバスで封鎖した約300人の抗議者に対し、治安部隊が解散を求めたものの無視されたことから、今回の事件が発生しました。その後、約50人の UDD 支持者は現場に戻り、Din Deang と Victory Monument 間の道路を封鎖しました。デモ隊が居住地区に向かってタンクローリー2台で突っ込んだため、自宅から避難した住民もいます。

さらに、4月13日、憲法裁判所が入っているビルを狙って手りゅう弾による攻撃が行われ、軽微な被害が生じました。UDD 活動家は仮のバリケードを設置し、多数の通りを横切るようにバスやトラックを配置したため、深刻な交通の混乱が発生しました。厳戒態勢が敷かれている首相府(Government House)と ロイヤルプラザ(Royal Plaza)周辺ではいくつかの通りが依然として封鎖されています。一方、スワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport−BKK)とドンムアン国際空港(Don Muang International Airport−DMK)の業務は平常通り行われています。30人の治安部隊から成る分遣隊が、封鎖を阻止するため、BKK につながる道路に配置されています。

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今回の衝突は、4月12日に首都バンコクおよびノンタブリー県(Nonthaburi)、サムットプラーカーン県(Samut Prakan)、パトゥムターニー県(Pathum Thani)、ナコーンパトム県(Nakhon Pathom)、アユタヤ県(Ayutthaya)の一部地区に非常事態宣言が発令されたことを受けて発生したものです。情勢が安定するまで、首都や上記の地域では多数の治安要員の配置と道路封鎖が見込まれます。現在までのところ軍は自制しているとみられるものの、抗議行動を阻止するために配置されている現在の軍の動員レベルを考えると、暴力的な衝突や流血事件が発生する可能性が高いと言えます。これにより、出張者や駐在員が巻き込まれるリスクがあります。さらに、UDD 活動家と対立する民主市民連合(People's Alliance for Democracy−PAD)の支持者との間で衝突が発生するリスクが続いています。PAD が対抗する集会を実施したり、さらなる社会不安を煽るために UDD のデモに潜入しようとしたりする可能性があります。渡航者の皆様は、バンコクでの抗議行動の周辺ではさらなる交通の混乱が発生するおそれがあることを見込んでおいてください。

警察は4月12日、チョンブリー(Chonburi)県パタヤ(Pattaya)で予定されていた東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian Nations−ASEAN)の第14回首脳会議を混乱させた容疑で、有名な UDD のメンバーを逮捕しました。同日、非常事態宣言が発令された後、3万人のデモ隊が首相府を含めバンコク全域で配置に就き、軍および警察車両が攻撃を受けました。また、反対派の活動家がバンコク市内の10カ所余りの交差点でバリケードを設置したため、深刻な交通の混乱を招きました。多数の抗議者が Phisanulok Road に位置する首相府に集結し、この地域にバリケードを設置しました。また、数十人のデモ参加者が Atsadang Road にある内務省へ突入しました。この時、建物内にアビシット・ウェチャチワ首相(Prime Minister Abhisit Vejjajiva)が居合わせましたが、無傷で逃れたと伝えられています。また、2 Uthong Nai Road に位置する議会建物や Rama I Road にある Siam Paragon や Central World ショッピングセンターでも抗議が行われました。

多数の治安関係者が Sri Ayudhya Road にある外務省、首相府、議会、Rama V Road に位置するプミポン・アドゥンヤデート国王(King Bhumibol Adulyadej)の住居である Chitralda Palace、バス停および鉄道駅など、市内全域の戦略上重要な場所に配備されました。アビシット首相は、当局がデモの指導者の逮捕状を準備していると発表しました。市内には部隊が配備され、戦車が Pratunam 地区などいくつかの重要な交差点に駐車されていると報じられました。今後数日間、枢密院の重要人物や軍幹部指導者の確固たる支持を得て、抗議行動を鎮圧するため、UDD 抗議者や運動の指導者に対する大規模な軍事行動が続く予定です。

バンコクの米国大使館は4月12日、米国市民に抗議が行われている地域を避け、市内全域で警戒を維持するよう促す危険通知を発出しました。オーストラリア外務省(Department of Foreign Affairs and Trade−DFAT)は自国民に向け、バンコクおよびその周辺のノンタブリー県、サムットプラーカーン県、パトゥムターニー県、ナコーンパトム県、アユタヤ県県への渡航の必要性を「熟考」するよう勧告を出しました。英国外務省(British Foreign & Commonwealth Office−FCO)は自国民に対し、バンコクへの渡航計画を「早急に見直す」よう勧告しました。

2006年のクーデターの指導者は2008年の年初、タイをタクシン氏の支持者が率いる民主政治に戻しました。タクシン派寄りの政府、国民の力党(People's Power Party−PPP)は PAD 支持者による容赦ない抗議行動に直面しました。2008年9月の裁判の判決によって PPP のサマック・スントラウェート首相(Samak Sundaravej)は辞任に追い込まれ、新たな PPP 内閣が誕生しました。激しい PAD の抗議が続き、2008年12月の裁判所の命令によって PPP は解党、ソムチャイ・ウォンサワット首相(Somchai Wongsawat)は5年間政治活動を禁止されました。アビシット首相は議会選によって政権の座に就きました。タクシン氏は4月12日、支持者に革命を起こすよう呼びかけ、兵士らに反政府デモに参加するよう促しました。しかし、抗議行動と UDD の扇動が今週以降も続くとは思われませんし、非常事態が長期間におよぶほど全面的な軍事掌握が続くとは考えられません。

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