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GIDコミュの性同一性障害のレポート

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「友人が書いてくださった、性同一性障害のレポート」
(第三者からの性同一性障害の方を見た視線でのものです)

性転換手術の失敗、全国モーターボート競走連合会の承認と日本の性同一性障害への対応と現状

 今年2002年2月に大阪で「性別再判定手術」、いわゆる性転換手術を受けた35歳の男性が死亡した。
この男性は性同一性障害の症状に悩み、国内の未認可の病院で男性から女性への性別再判定手術を受けたが、術後容態が急変し、死に至ったそうです。

 一方、3月には女子競艇選手の安藤千夏選手が「性同一性障害」をみとめられ、全国モーターボート競走連合会は選手登録を女子から男子に変更、氏名変更も受け入れ、「安藤大将」の名で男性として再スタートした。

 近年、「性同一性障害」と言う言葉がよく聞かれるようになり、ニューハーフと言う言葉も、かなり定着してきた感があります。しかしながら、すでにアメリカ等の多くの外国では性別再判定手術が数多く行われ、戸籍やパスポートでも、性別の変更が可能である。(もちろん外国でも国や地域によっては日本より厳しい所もある)のに対し、日本では性同一性障害におけるガイドラインや現実的な治療者数、病院の対応、更には戸籍の名前や性別の変更、一般社会への受け入れ等を見ても、まだまだ理解には程遠く多くの場合、差別や批判、いじめの対象となり、職場においてカムアウトすれば職を失うなど、ほぼ受け入れられていないのが現状だと言えるでしょう。

性自認や分類

 性同一性障害に関連する人たちの呼称として、女装者・オカマ・オナベ・同性愛者といった一般的な物から、トランスベスタイト、クロスドレッサー・トランスジェンダー・トランスセクシャル・MtF・FtM・ニューハーフ・シーメイルなど色々なものがあります。これらの呼称は昔からある俗語や揶揄した呼び方であったり、職業的な物、性的指向や状況の説明的な物と色々と混ざっており、性同一性障害の理解の妨げとなる事が多かった。また、単に男性から女性へなりたい、女性から男性へなりたい、という性自認だけではなく性的指向も絡まり、一般人には更に理解されにくくなっている。呼称や用語に関しては別紙用語集資料を見てもらうとして、一般的に多い誤解として、「性同一性障害」と、「ホモセクシャル」との違いに付いて述べておきたいと思います。

 一般的には「性同一性障害」と、「ホモセクシャル」は同じ物として認識されがちではありますが、「ホモセクシャル」とは「男性同性愛」の事で、『男性が男性として男性を好きになる。』事を指します。また、『女性が女性として女性を好きになる。』事を「レズビアン」と言い。ホモセクシャルと合わせて「ゲイ」(gay:(英)快活な・明るい・陽気な・きらびやかな等の意 ナイスガイ等のガイと同一単語)とよばれています。これら「ゲイ」「ホモ」「レズ」等の表現は自分の性が体の性と異なり『体は男性であるが女性として男性が好き』、『体は女性であるが男性として女性が好き』というような性同一性障害とは別物なのです。このような性に付いて考える時『体の性:心の性:性的指向』の三つが重要であるため、この三つを男性M,女性Fとして「体・心・指向」の順で並べ表記する。ノーマルな男性では「MMF」となり、ノーマルな女性では「FFM」となります。これがホモセクシャルでは「MMM」レズビアンでは「FFF」となります。性同一性障害とは、『体の性:心の性』が異なっている事を指し『性的指向』はまた別問題になります。このため「MFM」=『体は男性であるが女性として男性が好き』、「FMF」=『体は女性であるが男性として女性が好き』な人の他、「MFF」=『体が男性であるが女性として女性が好き』とか、その他『性別に左右されたく無い、男女どちらも好き<中性>』という人も居て、どこ迄を性同一性障害とみなすか、線引きが難しい面もあります。

 呼称に付いて少し付け加えると、女装者・オカマ・ホモと言う呼び方は差別的な意味合いが多く、ニューハーフと言う呼び方には水商売などの職種の意味合いが強いのでこれらの呼ばれ方を好まない人も少なくありません。未だ、性同一性障害の人に対し適当な呼称は定まっていませんが、安易にこれらの呼び方をすると、容易に相手を傷つけたり怒らせたりする事になる場合があるので気を付けて欲しいと思います。

一般的な受け入れ

 性同一性障害を持つ人にとって、大きな悩みの1つに仕事があります。私の知人は10代でニューハーフになる事を決意し、ニューハーフを転職としている人もいますが、こういった人は希で、実際にはどうしても戸籍や名前、外見等の問題で、水商売以外に職を求めるのが難しく、仕方無しに、夜のお仕事に就いている人も少なく無いようです。

 性同一性障害の人が水商売以外に職を探す場合、まず、本人の望む性で探すか、生来の性で探すかと言う問題が出てきます。本人の望む性で探す場合はまず、相手に説明をし、理解してもらうところから始めなければいけません。しかしながら、相手には予備知識も無く、対応マニュアルも無く、ほとんどの場合、条件反射的に拒否反応を起こし、無難に断られるか不等に低賃金で雇われるのが一般的でしょう。ですので、本人の望む性で就職したいが、しかたなく生来の性で職を求める人は多いようです。

 しかし、生来の性において探す場合でも、MtFであれば女性っぽかったり長髪である事が問題になり、FtMであれば、短髪や過剰にボーイッシュである事が問題になったりすることは想像に難くありません。しかし、それらの事は本人のセクシャルアイデンティティと直結しており、そう簡単に曲げれない部分であると思います。その結果、どちらにおいても、就職の選択の幅が極端に狭められていると言えます。

 さらに、本人の望む性で就職した場合の実際問題として、例えばMtFでプレオペの性同一性障害の人が居た場合、トイレの問題などがあり、体は男性なので女子トイレを使うのは問題あるように思えるが、本人の思考は女性であり、男子トイレには入れた物では無い、まして、女性の格好をしていれば入って来られたら男性の方も困る。逆のFtMであっても同じでしょう。同じようにあるいはそれ以上に更衣室ともなればどちらを使うか判断に困る部分だと思います。また、事務的な問題として、名前の事もあります。特に、給与や税務処理において戸籍上の本名が改名されていない場合、生来の戸籍上の名前で処理をするのか、本人の望む仮名を使っていいのか、余計な問題が色々と起こって来ることは想像に難くないと思います。更には、今もって「オカマ」「変態」という偏見が多分に残っているので、会社側も会社の信用を堕とされるように感じるかもしれません。

 しかしながら、性同一性障害であれ、同性愛であれ、これらはプライベートな性自認や性指向の問題であり、職能やその他の部分ではヘテロセクシャルの人となんらかわりはなく、ひけを取る物ではありません。そしてそれ以上に、その経験から、柔軟な思考を持ち、特に差別や人権問題には鋭い助言をしてくれることもあるでしょう。

社会的な受け入れと今後の課題。

 性を変更したいと思う事や、異性の服を着て生活したいという願望は、家族や会社の上司、役員としてみれば、なかなか受け入れがたく理解出来ない事だと思います。そのような願望は願望として抑えて耐えるべきだと言う意見が大勢を占めるでしょう。

 これらの事はなかなか自分の事として考えがたく、特に男性がMtFのことを、女性がFtMのことを想像しようとしても全く無理だと思います。しかし、これらは少し考え方を変えてみるととても理解しやすくなります。例えば、男性の人は自分が、無理やり女性の服を着せられて、化粧をさせられて、学校や会社、町中に放り出されたり、女性といっしょに行動させてられる事を想像して欲しい。また、女性は自分に、ヒゲやスネゲ、胸毛などが生えて来たり、男性更衣室で着替えさせられる事を想像して欲しいのです。そうすれば、その苦痛、辛さは、想像し得てあまりある部分があると思います。それが、24時間365日ずっと続くのです。

 現在では、水商売と性同一性障害に理解ある会社に就職出来た場合を除けば、契約社員やアルバイト、雇用保険の効かない会社への就職が多いようです。しかし今後は男女の雇用差と同じように、もっと声高に差別の排除が叫ばれ、法改正などにより改名や、戸籍の変更も行われるようになり、職場に限らず、普段の生活の中で性同一性障害者に触れる機会は多くなっていくでしょう。

 その際には、自分の考えとは違うもの、理解出来ないものとして排除したり、否定したりするのでは無く、個性や多様性の現れとして、相手の立場にたった考え方を持ち、受け止め、受け入れていくべきではないかと思う。

コメント(9)

当事者である私でもなかなか会社へ伝えようとしても伝わらない事実を、こういった意見をもった一般の人たちの手でもっと世間へ広めていただきたい。

他人、それも自分とはかかわりたくない人とが避けてしまうのは仕方のないことかもしれない。

だけど、これからの社会に必要な情報をもっと伝えていく努力も必要ではないかな。

私たちも頑張って本来あるべき性でいきていこうと思います。
> 性を変更したいと思う事や、異性の服を着て生活したいという願望は、家族や会社の上司、役員としてみれば、なかなか受け入れがたく理解出来ない事だと思います。そのような願望は願望として抑えて耐えるべきだと言う意見が大勢を占めるでしょう。

これ…容姿の問題が大きいですよね。
女性にしか見えないGIDの方が、
会社側で性別が男だから、男性の制服を着るとまわりが混乱しそうですし。
例えば、会社の外に出て食事をする場合、男装している女性が居るへんな会社だねぇ…と見られそうじゃないですか?
許す方に傾く可能性が大きくないですか?

性別変更ができるという特例法は、こういう人達の為にあるのではないでしょうか?

>しかしながら、すでにアメリカ等の多くの外国では性別再判定手術が数多く行われ、戸籍やパスポートでも、性別の変更が可能である。

これも、容姿からくるまわりの反応(というかどの程度社会でGIDという病気が理解されているか?)が気になりますね。
海外のヘイトクライムの問題は、もしかしたらそれぞれの国の文化のようなものもあるのではないか? って思っています。

で、就職の問題ですが、私も結構悩んでいます。

今まで3度ほど職を替え、今はアルバイトをしていますけれど、面接の時は役場が知っている性別で、なおかつソレに沿った外見(とは言っても髪形とノーメイクだけですが)で臨みました(きつかったですよ、取り残されたみたいで)。

結果はOK。 最初は私の行動に不審がる人もいましたけれど、それなりに溶け込んでいます。

それなりの経験もさせてもらえて、無難なままここまで来れています。

でも、ある知り合いは外見が全くと言っていいほど女性なために、かえって面接ではねられてしまうということが多く、今は就職を諦めています(諦められるのは、それなりのバックグラウンドがあるからでしょうけど)。<こゆ子ほど、戸籍の性別改正が必要なんでしょうね。

その子とは良く話をしたんですが、
「あなた、就職のためにその髪を切れる?」
って

私は切りました。
でも、いつか髪を伸ばしたいですね

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