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竹輪句会コミュの第151回句会 披講

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2019年2月14日(木) 新宿2丁目コミュニティセンターaktaにて
4句投句、5句選句
兼題 : ミモザ、普通

参加者(席順) : 亮、潔、岡崎瞬、マメコ、浩平、けい、ましゅう、守ン暴、さいとう、どんたか、翼、ザ
代理投句 : 泡沫、凪太、オクタビオ、今朝
投句箱 : あすた、林蔵

<5点句>
わるいこと企む建国記念の日  ザ


<4点句>
階ごとの電気の白さ冴返る  翼

ゲイバーの薄墨ペンや春燈  さいとう


<3点句>
皇族も普通の人や生しらす  マメコ

おじさんになりきれぬ日々花ミモザ  亮

ミモザミモザスマートフォンを爆破せよ  オクタビオ

耳栓は黄色く柔くミモザ咲く  浩平

立春のふしぶし錆びる都かな  浩平

一瞬のタメ語の記憶春立ちぬ  さいとう

飼猫の忌日は春の普通の日  ザ

弟を隠しミモザの濃くなりぬ  泡沫


<2点句>
ミモザ咲く憧れだけでそれだけで  林蔵

犬のゐる普通の暮らし春三月  今朝

ディズニーランドの花火が鳴って普通の2月  浩平

サラダにも小さな光福寿草  林蔵

おそ春や終電の硝子が匂ふ  守ン暴

集合は解散に似て花ミモザ  オクタビオ

花ミモザ名詞に性がある国の  亮

吹けば飛ぶような気分や花ミモザ  けい

掃除夫ら列車へ一礼朧かな  亮

普通の酢ひかりの春にかがやきぬ  オクタビオ


<1点句>
菠薐草かたちを熱湯に溶かし  マメコ

普通科卒業普通に暮らし禿げてゐる  亮

仏花の日持ち短くなりミモザ  ザ

匂い立つ梅文様のマンホール  どんたか

お通しは茗荷のにぎり二丁目春  今朝

戌の日や夫婦ともども着ぶくれて  あすた

雪虫やジョバンニの夢覚めやらず  どんたか

男二人暮し始める春来たり  ましゅう

ミルクかと思えばオムツ花ミモザ  翼

低周波流るる鍼やミモザ咲く  どんたか

薄氷や男なら普通はしない  翼

春寒し普通列車で普通科へ  泡沫

春寒の夜サーカスのキリン啼く  ザ

普通盛りのうどん建国記念の日  凪太

普通車が子安で抜かれ春立ちぬ  守ン暴

普通車の揺れは春眠への序奏  さいとう

ホットアイマスクの彼方ミモザ咲く  泡沫

正体を知らず普通科卒業す  けい


<選外>
相方と普通に呼べた春の宵
普通の日一日終わり桜散る
憂国の黒街宣車春日遅々
丼に盛りミモザサラダや春炬燵
やりきった 上司の愚痴と猫の恋
いつまでも春の荒野を往きたまふ
嘉内恋ふ修羅にミモザの黄の雨を
床の間に雪がひらりと寒さ増す
佳き男ゐてしら玉の梅仰ぐ
斎場の解体決まる花ミモザ
プンプンと怒る女優や春寒し
岩海苔を掻ける一心不乱かな
ミモザ咲く鐘に問われし結婚観
空っぽの店棚拭いて小正月
受験子のフォームミルクをぐーるぐる
九重をビルから隠す花霞
東京に輸入フルーツ余寒かな
ミモザ散るコップの外に飛ぶひかり
煎餅をもらいてバレンタインの日
ハッテンの翌々日の花ミモザ
薄氷や凡庸といふ嘘八百
白梅を仰ぐ普通の革靴よ
糠雨の重みにしなふミモザかな
ミモザミモザかほ入れて思ひきり泣く
EUを出るか出ないか木の芽和
冬麗や用終へたりしレジ運び
まだ二月なのに桜はもう四月
ど根性寒さに負けずミモザ咲く
春塵や墨堤通りが匂ふ
カステラのザラメほどけてミモザ咲く
如月のミモザの道は卵色

コメント(2)

オクタビオさんのコメントです。


こんばんは!
ザ・サン、さっそくアップありがとうございました!

選句できてなかったので、選句します。早春の気分がさまざま切り取られていてステキでした!

・弟を隠しミモザの濃くなりぬ
    弟は上手に隠せそうな早い春の黄色い昼

・おそ春や終電の硝子が匂ふ
    終点の満員の中央線下り電車、ギリギリ乗り込んだ電車ドアのガラスにつけた鼻から、まだ気づいていなかった微かな春の匂い

・カステラのザラメほどけてミモザ咲く
    「ほどけて」がちょっと難しかったが(舌で溶けたってこと?)、カステラのザラメとミモザの取り合わせの妙

・おじさんになりきれぬ日々花ミモザ
    現実受け入れられないけど、どこかで転換点が来るのだろう、おじさんも悪くない、ミモザ咲く早春に

・階ごとの電気の白さ冴返る
    ジーッという音とともに昭和の蛍光灯は白くて。平成のLEDは白くなくて青暗い。春の寒さ。
泡沫さんのコメントです。


●皇族も普通の人や生しらす  マメコ
「普通」を使った句では、これが一番良かった。皇族は普通じゃないですよ、立ち場は。でも、人と考えれば普通。つうか、普通ってそもそも何よ、というところまで考えさせられるのは、やっぱり「皇族」の印象の強さだと思います。一匹一匹の区別がつかない「生しらす」がまた「普通」を匂わせ、日本人を指しているのかもと深読みを誘います。昭和天皇は魚の研究者だったというのを思い出したり。いろいろと美味しくいただきました。

●わるいこと企む建国記念の日  ザ
「わるいこと」がひらがななのが、脱臼感があっていいですね。どこか「ごっこ」っぽいというか。遊戯的であることが国家やシステムへの異議申し立てになる、という風に読みました。「建国記念日」って使いづらい季語だなあと思ってましたが、この句を読んで、僕も一句企んでみたくなりました。

●匂い立つ梅文様のマンホール  どんたか
路上観察俳句。僕は普段、なかなか植物に目が行かないんですが、マンホールの蓋とか電信柱とかパイロンとか看板の表示には親しみを感じてしまいます。マンホールは一年中同じ模様でしょうが、春だからこそふと意識に留まるということはあるわけで。

●花ミモザ名詞に性がある国の  亮
男性名詞・女性名詞って不思議ですよね。ちょっとお伽話の世界のようで。そんなヨーロッパの街並にミモザの花はぴったり。「性」の語には、あふれんばかりの花が発情してる感じもあって。

●普通車が子安で抜かれ春立ちぬ  守ン暴
「普通車」の句はいくつかありましたが、というか僕も出しましたが、「子安」という地名もあって一番具体性を感じました。そうそう、普通車は抜かれるんだと。

今回は、選句のタイミングがちょうど仕事でバタバタしてる最中で、見落としちゃった句がけっこうありました。

●階ごとの電気の白さ冴返る  翼
●集合は解散に似て花ミモザ  オクタビオ
●普通科卒業普通に暮らし禿げてゐる  亮

あとから気づいて「選べばよかった」と思ったのはこれらの句。「階ごとの電気の白さ」という発見、「集合は解散に似て」という把握、「禿げてゐる」というトボケ方、どれも好きでした。

以上です。

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