竹輪句会コミュの第150回句会　披講

初句会は150回目の句会になりました！
が、いつも通りの句会だったのが竹輪っぽい。
誤記などありましたら、お知らせください。
そして、直す権限のある方は直していただけると有難いです。

2019年1月17日(木) 新宿2丁目コミュニティセンターakta
4句投句、5句選句

兼題
1）猿回し
2）漫画

参加者(席順): 岡崎瞬、どんたか、鈴木、けい、潔、食卓塩、翼、さいとう、今朝、浩平、オクタビオ、亮、マメコ
代理投句: 泡沫、凪太、ザ、ましゅう、守ン暴

五点句
フキダシの絡まる冬のプラタナス　　　泡沫
直線を寒風とする漫画かな　　　さいとう

四点句
寒卵漫画の中に空き地あり　　　泡沫
木の家に住みて無事なり去年今年　　　浩平
年新た雑念というラベル貼り　　　けい

三点句
さっきまで泣いていました冬苺　　　ザ
図書館に少しの漫画寒雀　　　浩平
猿曳の遠嶺を背負つて来たりけり　　　潔
虚空へとふりかへる犬冬木の芽　　　亮
マスク越し匂う関東平野かな　　　オクタビオ
初芝居ＵＳＡで幕を開け　　　ましゅう

二点句
人日やマンガで神の死を学ぶ　　　翼
カリフラワー先生の恋応援す　　　けい
猿まわす尺八の音やライディーン　　　けい
元旦の兄の寝癖と吾の寝癖　　　さいとう
淑気今吉田秋生の棚に満つ　　　凪太
歩道橋途切れゐし夢風花す　　　潔
七草粥磨き残しの歯の赤し　　　どんたか
わたくしの臭ひはけもの初荷積む　　　さいとう
元日の中華屋に黒服の列　　　翼
とりたててすることもなし初湯かな　　　鈴木
寒雀ちゆくちゆくわらふ日ざしかな　　　潔
春待つや漫画原稿色を塗り　　　マメコ

一点句
猿曳や治療を終へし歯の疼き　　　マメコ
初市のニラキムチ屋の銅鑼やかまし　　　凪太
煮凝や遭難者未だみつからず　　　ザ
猿まわし善人顔の悪人と　　　オクタビオ
吐きそうな顔して冬の流れ星　　　翼
猿回し謝罪を嗤ふ傍観者　　　どんたか
鷲宮の猿廻し猿逃亡す　　　ザ
スクラッチ削る子猿と猿舞師　　　凪太
ど田舎の漫画喫茶や炬燵猫　　　けい
須和野チビ猫の駆け去る冬ざくら　　　潔
目ぢからをふっと消しまた猿を曳く　　　亮
初雀漫画に妹(いも)の匂ひせり　　　食卓塩
シャッターを消音にして霜夜鶴　　　凪太
薄色の茶柱立てり猿廻し　　　食卓塩
初夢や歯間ブラシの心地あり　　　どんたか
廃屋に少女の日記冬萌ゆる　　　マメコ
三が日少女漫画を読みふけり　　　ましゅう
レンズ越し着飾り猿の初芝居　　　鈴木
ひめ始めバカボンパパのお導き　　　オクタビオ
猿回し先代から継ぐ頸の紐　　　泡沫

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初日の出刺青ふんどしここにをり
初空や犬跳び咥へフリスビー
正坐してあしたのジョーや息白く
猿曳が猿に絆され橋の上
精出せと去勢の猿の廻されし
なずななずな棒線で描くまんがかな
触れず弾くテルミンの音や水仙花
家一人マンガを読んで冬ごもり
猿曳より猿の気持ちに我近し
猿回しあけおめと猿おじぎする
猿廻し幼き四肢の恐ろしき
伊勢海老や響くメドレー夜ヒット
コマ割りを食み出火の鳥読みはじめ
ローソファの縫い目辿るや寒土用
万両の実の淑やかに溢れけり
春待つや照射してぬと通す国
舞い猿や上だけ解く殻座
年越してマンガを読んで寝正月
わが寝息ふときこえくる冬籠
猿曳のさるのものまねサル拍手
初日の出国の憂いを溶かせれば
香典袋レジに持ちゆく柚子湯かな
ひたすらの漫画少年に冬日差す
友からのブーケみづ換ふ小晦日
新春のおへその位置を再確認
猿回し拍手喝采小春晴れ
大根引ＨＯＷＴＯ棒人間漫画
成人の日ドネルケバブのシミ隠す