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竹輪句会コミュの第149回句会 披講

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皆さま、2018年最後の句会お疲れさまでした。今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)
そして、次回から竹輪句会150回目に突入です(パチパチパチ!)
記念句集データのためのひとり20句の方も、よろしくお願いいたします。
記入漏れ、誤記などありましたらお知らせください。

2018年12月13日(木) 新宿2丁目コミュニティセンターakta
4句投句、5句選句

兼題
1)冬籠(冬ごもり)
2)毛

参加者(席順): 潔、けい、ザ、食卓塩、さいとう、竜光、浩平、岡崎瞬、どんたか、ましゅう、早子、オクタビオ、泡沫
代理投句: 今朝、凪太、鈴木、翼
投句箱の方


7点
サイフォンに相槌打ちて冬籠り  泡沫
息白く死後の話や女子高生  今朝

5点
冬籠ただサイコロを振るアプリ  けい

3点
冬籠今日二回目の久保田早紀  凪太
うさぎ白ければかそけき咀嚼かな  潔
間に合はなかつた髪の毛がつめたい  潔
冬籠り窓に地球の遠ざかる  泡沫

2点
引越しや毛布に巻かれ冷蔵庫  今朝
こわばった指の産毛や冬の水  オクタビオ
借用書の書式いろいろ冬銀河  潔
蜜柑山より指差せり住みし町  浩平
ありがとう伝へたかつた初夜時雨  竜光
冬田続きし助手席が無口なり  ザ
初雪の便りAIの性差別  さいとう
人寄せの梟白しネオン街  どんたか
焚火囲む僕ら乳首のまわりの毛  泡沫

1点
シンナーの匂いや小春日の工事  浩平
冬籠出来ぬ命と空に星  ザ
白ネギのまばゆき白さ初除毛  鈴木
猪鍋やロケット打ち上げ成功す  凪太
二つめの稲庭うどんふゆごもり  竜光
マフラーでライオンとなる男の子かな  さいとう
冴ゆる月1/fゆらぎ湯に身を浸す  鈴木
冬ごもり広背筋に爪のあと  早子
暖房の採精室に落ち恥毛  今朝
シュトーレン背中のほくろ数えたり  オクタビオ
枯芝やためらひなしに吾が鼻腔  食卓塩
ポケットにカルロス・ゴーン冬籠  オクタビオ
置き去りのペニー硬貨や冬茜  どんたか
睫毛から横顔ほつれ冬西日  泡沫
猫の毛をつけてコートと朝の街  浩平
街へ行く電車を逃し冬籠り  ましゅう
球みがく野球少年冬ごもり  けい
初雪や残り少ない文庫本  早子
冬銀河たこ焼きパブで会いましょう  けい
セーターの毛玉も君もそのままで  ましゅう
毛あし長き犬の背筋や枯茨  ザ
炭斗に仕組む名残りの張り子犬  ましゅう
毛筆の来し方思う年の暮  竜光
犬の毛でできた針山冬浅し  凪太
冬籠るアクアリウムや四畳間  浩平
冬ごもり仮想世界のレベル上げ  どんたか
ーーーーー
冬つらい毛が薄い人家こもる
凍星やみだれ化粧の舞子立つ
タコマナロウズ繰り返し見る師走かな
くたびれた道着の毛玉年用意
髪の毛に落ち葉がからむ冬の山
外に出て背筋が伸びる冬の夜
ジャングルジムでじゃんけんをする冬籠
さくさくと重なる日々や冬籠
寒い朝毛布の中で眠る猫
ハーゲンダッツ全種五個づゝ冬籠
漱石忌月桂樹の枝貰ひたり
ほうれい線似合う年齢なり冬ごもり
全員に返信します古暦
ストーブやあなた団子が似合うわね
前のひと脇毛が濃くてオリオン座
吾独りの毛束と知れり冬籠
半島を照らすヘッドライトや冬至
虎落笛猛き高畑淳子かな
千摺りの一桁増ゆる冬籠
残り香を毛布となりて匂ふかな
鋼板をとぢてデニーズ冬の星
山眠る温泉で猿毛づくろい
毛皮コートネオン浴び闊歩3人組
偽物の温もり贖う冬至かな
冬籠カミソリで取る毛玉かな
懐かしのにおいが残る羽毛布

以上

コメント(3)

その女子高生は…死後の話が上手そう!
泡沫さんからのコメント、アップしておきます。

☆ ☆ ☆

泡沫です。選句にコメントを付けました。句会に遅れていったら、着くなり「初雪の便りAIの性差別」へのコメントを求められ、あわあわしちゃってたいしたことが言えなかったので、リベンジです。

●息白く死後の話や女子高生  今朝
迷わず今回のトップとして選びました。最近、年齢のせいか、中高生が友達同士でキャッキャやってるのをみると、キュンとしちゃうんですよ。これは、朝の通学路かな。女子高生が無邪気に死後の話をするのは、彼女達にとって「死」が遠いものだからですよね。息を吐くのも命があるからなわけで、その息の白さこそが彼女達の若さの証。冬という「死」に近い季節だからこそ逆に際立つ、彼女達のキラキラするような生命力を感じました。

●冬籠ただサイコロを振るアプリ  けい
「ふゆごもり」と「ふるあぷり」に挟まれて、サイコロころころ。このトボケた味わいが好きです。このアプリ、すごろくとかやるときに使うんだと思いますが、この句は目的もなくただただサイコロを振っているだけという印象。こーゆーよくわからない時間ってあるでしょ。冬籠には、そんなとりとめのない時間が訪れやすい気がします。「冬」の硬質な感じと「アプリ」の取り合わせもいいですね。

●うさぎ白ければかそけき咀嚼かな  潔
うさぎの白さと咀嚼のかそけさには、因果関係はないはず。でも、詩的な因果関係はあるという発見がステキ。575で読むと「うさぎ白」で切れてその白さが強調されているように思いました。で、その後に続く「ければかそけきそしゃくかな」という音が、そのまんまうさぎのシャクシャクいう咀嚼音のようで。作者の小さなものに対する愛情を感じます。

●初雪の便りAIの性差別  さいとう
これも冬と「AI」の取り合わせに惹かれました。何でだろ? コンピュータって「銀」のイメージがあるからかな。あと、自然って人間の意図とは関わりなく雪を降らせたり吹雪かせたりするでしょ。それと、AIが性差別を学習しちゃうってのがリンクしているような気がしたんですよ。「AI」をローマ字読みすれば「愛」。それが性差別というのも皮肉ですね。

●引越しや毛布に巻かれ冷蔵庫  今朝
ちょっとクスってしちゃう句。冷やすためのものがあたたかな毛布にくるまっている。そう考えると、なんだか冷蔵庫がかわいらしく思えてくるんですけど、僕だけかな。

以上です。
泡沫さんを見習って選句にコメントを付けました。

○間に合はなかつた髪の毛がつめたい
いったい何に間に合わなかったのか。それは明かされていないけれど、間に合わなかった事実と髪の毛が冷たい事実だけが並べられて、それがいっそう切実で緊迫した感情をかき立てているようでした。冬の風の中、雨の中、その何かに向かってひたすらに走る人の姿も立ち現れてくるよう。自分は父親の死に目に会えなかったので、封印しているその思いと不覚にも直結して、ぐっときました。

○蜜柑山より指差せり住みし町
かつて住んでいた町にふと訪れる機会があると、とても不思議な気持ちになります。指差しているということは、隣にいる誰かに──もしかしたら付き合い始めの誰かに、あれが僕が暮らしていた町だと教えているのかな。蜜柑がたわわに実った山の輝きと下方にある過去との対比。蜜柑を通して、その思い出の甘酸っぱさも想像できたりして。

○マフラーでライオンとなる男の子かな
自分がどれだけの力を秘めているのか、少年というのは往々にして無自覚で、それがまた力強い輝きの一因となっているのかもしれません。ライオンのたてがみは強さの証しと言うけれど、巻くとたてがみのようになるマフラーは、その子の体の小ささを引き立てているよう。でもその小ささはやがて大きくなる頼もしい小ささで、とにかく目を細めたくなるような句でした。

○冬籠ただサイコロを振るアプリ
「冬籠」のお題、なんだかとても難しかったところに、うわぁ、こんなふうに現代的にさらりと詠めるなんて、と、力まないその詠み流し方に感動しました。「ただ」がいいですね〜。双六のように出た目でなにかが進んだり後退するのではなく、とにかく「ただサイコロを振る」。音感もふくめて、冬籠のいまが、確実にとらえられているように思いました。

○焚火囲む僕ら乳首のまわりの毛
「毛」のお題、竹輪としては、もう少しお下劣な句があってもよかったのかなあ、なんて思うのは僕だけかしら、汗。焚火を囲んでいる自分たちを乳首のまわりの毛に見立てるなんて、変態っぽくてすごく好きです、笑。焚き火を眺めているとノスタルジーどころか、太古の時代までさかのぼってしまいそうですが、毛深いイメージのある古代人、それに対して、乳首のまわりに毛の残った今を生きる「僕ら」を感じているところに未開の獣感(てなんだ?、笑)を覚えました。

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