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竹輪句会コミュの第141回句会 披講

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こんにちは!木曜日はおつかれさまでした。
スズキさんとせえべえさんのフレッシュなお二人をお迎えして賑やかな晩春句会でした。これからもよろしくお願いします。

というわけで、披講をアップします。
次回は初夏句会です。あっという間に季節が巡りますね。

2018年4月19日(木)新宿二丁目コミュニティセンターakta

4句投句、5句選句
兼題:蛙、水

参加(席順):ザ、スズキ、潔、さいとう、けい、せえべえ、ましゅう、岡崎瞬、守ン暴、浩平、亮、食卓塩、オクタビオ

代理投句:翼、ういろう、凪太、どんたか、早子、泡沫、マメコ


※誤記などございましたらご指摘ください!

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5 男子と女子の走り方似て初蛙(翼)

4 水準器くすくす笑う春野かな(泡沫)

3 なまぐさき地球の隅に遠蛙(亮)
3 ゆく春や窓辺の文庫本仕舞う(翼)
3 夕蛙呼ぶよそいつはやめときな(凪太)
3 母竜の鱗を拾う四月かな(早子)
3 水牛のチーズ華やか菜種梅雨(浩平)
3 花冷や銀水引の撥ねつよき(潔)
3 ジーンズの傷より素肌夏近し(マメコ)
3 目借時蛍光ペンの置き手紙(さいとう)
3 遠蛙本音を語る兄の眉(ういろう)

2 目玉二三残されし皿ホタルイカ(亮)
2 ビーカーに映す笑窪や春の虹(守ン暴)
2 風光る馬の睾丸みそ焼きす(どんたか)
2 水たまりたった二枚の花いかだ(せえべえ)
2 殿様と言へど男根なき蛙(さいとう)
2 桜海老上司の兄は市会議員(オクタビオ)

1 水音の縦横無尽沢山葵(亮)
1 正座してラヂオの祖母や夕蛙(亮)
1 水脈を占うごとく春の指(泡沫)
1 夜蛙やラジオの電波遠く近く(泡沫)
1 夏隣り下から飲んでも水道水(泡沫)
1 金沢のどこにいっても囀れり(凪太)
1 酢水雲やひと月経ち友亡きを知る(食卓塩)
1 たんぽぽや踊る尻あり男坂(食卓塩)
1 ぶらんこや飛行機雲のくずれゆく(食卓塩)
1 花冷えや甜麺醤の瓶を割る(守ン暴)
1 明日葉を摘む清水ミチコに似た子(守ン暴)
1 賽の目で七出す蛙目借りどき(守ン暴)
1 バスの扉(と)のうつそりと開く暮春かな(潔)
1 青空に桜と競う春紅葉(ましゅう)
1 二丁目で親父に出会う蛙の子(ましゅう)
1 春愁ふ半水面の歪みかな(どんたか)
1 色彩り彩りに一途な青春チューリップ(スズキ)
1 春眠のつづきのような明日あれば(スズキ)
1 乳の房陰嚢の房藤の花(さいとう)
1 盲人棟の廊下広し昼蛙(ザ)
1 過呼吸のやうな硝子戸中に蜂(ザ)
1 エビアンのボトルの重み啄木忌(ザ)
1 春キャベツ衣あつめる箸の先(けい)
1 水くさい人ねもずく酢あげるわよ(けい)
1 門灯や蛙が帰る他所の家(けい)
1 困ったな流水算にホタルイカ(オクタビオ)
1 春暑し地下鉄の戸ぶくろに指(オクタビオ)

瀬戸内の瓦きれいに春の雨
トタンたたく水のをちこち亀鳴けり
眠り猫枯れつくばいで丸くなり
ライラック持ち現れし男かな
花筏白鷺一羽吾も一人
花筏長篠下の柑橘たち
重き口を開くこころや遠蛙
顔洗う水も和らぐ春の朝
春夕焼果てに飛行機雲すつと
歌唄う私の十八番(おはこ)ハナミズキ
つちふるやあらはれわたる下水管
食間に一回二錠養花天
蛙鳴くおぼろ月夜にかすむ夜
晴れの日に水菜咲いてる春の庭
種蒔に水ある如く加計に安倍
春の水やわらかく諦めし諸々
うちの嫁蛙に似てるいびき声
麗かなるものに河内家菊水丸
やはらかき土につまづく蛙の夜
春暑し逸(はや)る躊躇(ためら)う初句会
続きをやめられぬ夜や蛙鳴く
四つに組む木の根露わや潮干潟
期日前投票へ行く蛙鳴く
宵闇を連れて来るや遠蛙
練炭じゃ死ねない部屋ね風車
春いちご絵柄の違う手塩皿
蛙なく声に引かれてまわり道
仏生会手水舎に竹匂ふかな

以上です

コメント(2)

こんばんは、ういろうです。
では、4月分の感想を。




ライラック持ち現れし男かな

非常に単純な内容なのですが、「ライラック」と「男」のコントラスト自体のクローズアップに、意外な効果を見せていただきました。「ライラック」のパステル調の色の広がりに対し「男」は黒のソリッドなブラッシュのタッチ。言葉の選びが無背景なのが、紙の白を活かしたイラストレーションのようで、ファッショナブルなモード画を彷彿とさせる趣。





5 男子と女子の走り方似て初蛙(翼)

未熟なくねくね感がたまりませんね。けろけろ。





2 ビーカーに映す笑窪や春の虹(守ン暴)

背景は学校の理科室とみなしてよさそうですね。この句の透明な明るさにはやはり少年少女の笑顔がふさわしい。液体の入ったビーカーの写像の歪み。思春期の繊細な感性。プリズム。





1 過呼吸のやうな硝子戸中に蜂(ザ)

 情景はむしろ古風な「近代」的な描写なのに、言葉の残像の連なりは近未来の透明感。おもしろいなぁと思いました。ただ一つ難を言えば、ガラス戸の中の蜂はもう、過呼吸状態そのものじゃないでしょうか。「やうな」の表現が蜂へ心を寄せきれていない気がしました。





1 夜蛙やラジオの電波遠く近く(泡沫)

開け放した窓辺で聞くラジオ。晩春初夏の候の宵、心地よい身なりで聞く、短波の放送のチューニングのうねり。いいですね。その場の空気がありありと甦ります。初五の「夜蛙や」、全体のバランスとして切れ字は無い方がよかったのでは。「夕蛙」では情景の時間がずれてしまうかな。





春の水やわらかく諦めし諸々

この句の「諸々」。普通俳句では「こういう言葉は使わず具体的に」と指導されますが、ここでは「諸々」が一番具体的な表現なんだと思いました。「諸々」。諦めながら生きていきましょう。


1 酢水雲やひと月経ち友亡きを知る(食卓塩)

「酢水雲」。…すみず雲?まぁ、どんな雲かしら、春らしい季語。と思ったら「酢もずく」なんですね。「水雲酢」じゃねぇのかよ。って、ちょっと思った。(笑) 中七以降、これだけのドラマをよく十二音に収めたなぁと感じ入りました。



3 夕蛙呼ぶよそいつはやめときな(凪太)
2 水たまりたった二枚の花いかだ(せえべえ)
1 水脈を占うごとく春の指(泡沫)
1 盲人棟の廊下広し昼蛙(ザ)

上の四句も捨てがたかったです。

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