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竹輪句会コミュの第137回句会 披講

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久しぶりに参加したら、ハイテクになっていて驚きました。
ハイテクハイク。
間違えがありましたら、お知らせください。

2017年12月7日(木) 新宿2丁目 コミュニティセンターakta

4句投句、4句選句

兼題: マスク、金

参加(席順): オクタビオ、さいとう、翼、早子、マメコ、どんたか、岡崎瞬、守ン暴、浩平、竜光、亮、和、ザ、けい
代理投句:凪太、今朝、泡沫、ういろう

〈6点句〉
オーディション結果まだ来ず金目煮る  マメコ

〈3点句〉
冬銀河付箋すべてを使い切る  泡沫
土木重機定時に止みて枯木山  ういろう
シャンプーに足す水の音や冬の朝  守ン暴
ただいまとひとりマスクの裏へ告げ  泡沫
早炊きは二合までらし着膨るる  守ン暴
短日やひと駅歩く金曜日  どんたか
鳥籠に鳥の来てゐるクリスマス  亮
金色の四時を惜しむや寒の猫  竜光

〈2点句〉
個包装マスクに開けやすい切れ目  オクタビオ
朝凍つる開閉ボタンを押すマナー  どんたか
マスクとり匂い嗅ぐ癖ひとり酒  どんたか
ブリーフを脱ぎてマスクをはづしけり  今朝
白マスク緑に替えて気負い立つ  和
訃報欄写メしてLINEする炬燵  凪太

〈1点句〉
牙むきて夢見る犬や冬三日月  今朝
白マスク夢野の如く繁華街  ういろう
マスクして断りをいふドライバー  どんたか
金銀のにはかに増えし冬景色  亮
裾あげの女の胸とマスクかな  竜光
除夜の鐘時は金なり自動式  和
てのひらに金網模様冬銀河  翼
胸板に心音のあり雪催い  早子
マスクからはみ出る部分みな乾く  翼
その角で外すつもりのマスクかな  マメコ
大雪や人間にある座位立位  オクタビオ
総書記は耳痛さうなマスクかな  守ン暴
マスクして尚も笑顔と分かる爺  凪太
冬の靄黄金町で降りる親娘  守ン暴
現金で済ます契約オリオン座  オクタビオ
ばらばらのなわとびの色まえならへ  翼
小春日やひとの弁当食ひたがり マメコ
人でなし混じりてをりぬマスクかな ザ
年の瀬や左にケーキ右おせち マメコ
パチンコ屋の開業祝開戦忌  凪太
______________________________________

硬い皮膚角質と呼び山眠る
新橋の街頭取材にまたマスク
おもむろにマスクをはづしアリアかな
山眠り響く俺等の荒い息
木枯らしの子らの滞空時間かな
冬暁に月あり金井克子かな
十二月マスクしながら厄払い
冬の空金に輝く流星群
白金懐炉と少し遠回りをしてく
木の葉散るマスクしててもほぼ無意味
金色の白鳥飛び立つ冬の森
我が王にと金が迫る大嚔
手水舎のつらら子供ら能勢妙見
冬凪の野天風呂から雲消える
ハリケーン・キムチの緋のウィッグやソウル冴ゆ
黄金のものたちといる日向ぼこ
サンフランシスコで踊る冬銀河
小春日の夫入院と母のこゑ
見下ろせば金色の街雪もよい
性器めく金時人参食みにけり
雲脂も恋すれば金箔寒オリオン
桃色のマスクなんだか照れちまう
狐火やギューンキョワーンを繰り返す
白かったパンツ白いままのマスク
ほおぼねを隠す喜びマスクかな
毛帽子の一部のごとし金髪は
新築のカーテン揺らす隙間風
金色のヤギを見に行く冬夕焼
蜜柑には友情がある実りたる
小夜子って誰?マスク越しの微笑
寒鮒の金塊めきて生臭き
絨毯やハイエースの白光る
十二月金玉袋の皺厚し
偏屈な人あっさりと鼬罠
初辰や猫二匹買う冬の楠
冬の鵯(ひよ)曇りにくらき手元かな
越冬の蛹小さき檸檬の木

コメント(5)

マメコさん、早速のアップありがとうございます。

誤記が見つかりましたのでご報告。
1点句、ういろう拙句 ×「夢の野の」→○「夢野の」
選外 ×「寒鰤の」→○「寒鮒の」、×「生臭き」→○「生臭さ」(画面ではそう読めます。)

気がついた所は以上です。訂正お願いします。
 こんにちは。ういろうです。毎年12月は忘年会と句会が重複して俳句三昧というか、ちょっと燃え尽き気味というか(笑)。それも竹輪恒例の年の瀬の風物ということでしょうか。今回、投句には参加でき、選にも参加できそうではあったのですが、こちらは時間が合いませんでした。例の如く選はミクシー上で披露させていただきます。




◎短日やひと駅歩く金曜日  どんたか

 この季節、仕事を終え会社を出たらもう街は夜。そして忘年会やらクリスマスやらで一段と輝き華やぐ12月の金曜日。その中を何というともなく歩いてみる、都会生活者ならではの街の楽しみ方。作者の心なしに浮き立つ感じが伝わってきます。
お題の「金」が「金曜日」というのはややトリッキーな取り込み方でしたが、そのトリッキーさを小技に終わらせず、季語と絶妙に呼応させて、句全体を余すところなく季節の実感につなげていった技量の確かさに唸りました。



○ただいまとひとりマスクの裏へ告げ  泡沫

今回のもうひとつのお題、「マスク」。私も「マスク」の第一印象の息のこもった感じを何とか形にならないものかと少し思案して断念したのですが、これだったんですね。マスクの息のこもるせつない温かさとともに、ゲイライフのお独り様感も充分にリアルに伝わります。冷え切った身体で冬のアパートに一日を終えて帰ってきた心持ちが届きます。



○訃報欄写メしてLINEする炬燵  凪太

 連絡はLINE。句会もLINE。訃報だってLINE。パーソナルなつながりはなんでもLINEで済む時代。そして炬燵から出ないまま、知人の死を友人に報せることができる時代となりました。時代に合わせて生きているだけですから、無精とか非礼とか悪いことではない。でも眼の前を滑るように過ぎて行く情報の波はどこに向かっていくのか。現在を生きる私たちはどこに向かっているのか。…この句に触発されて、そんな深読みをコタツに入ったままの気持ちでしてみました。


 今回ここまで選んだ3句合わせて、1人の主人公の等身大のいまどきのゲイライフのようでした。竹輪句会らしいなぁ。



○ブリーフを脱ぎてマスクをはづしけり  今朝

 状況は下半身全裸状態かしら、それともすっぽんぽんで最後にマスクを取るのかな。情けない裸の姿態がイメージされて、ほとんど川柳句ではないかと思われる滑稽さですが、マスクが身馴れて忘れる程に朝からずっとつけているという季節感も伝わってきますので確かに俳句ですね。

 実は、この句と「裾あげの女の胸とマスクかな(竜光)」とどちらを取るか迷いました。マスク女の「お胸営業」、ありますよね。こちらも川柳風な味わいが秀逸で、内容的には「裾あげ女」の方が好きだったのですが、切れ字の使い方に大きな差を見出し選の決めどころとなりました。今朝さんの「はづしけり」には再発見・再確認の「けり」という古語の用法が生きていて、この切れ字が状況のおかしさを大いに引き立てている。一方竜光さんの「マスクかな」の詠嘆と、句の全体の印象は相反して相殺しあっていると感じました。この句のなまなましい印象を活かすには「かな」の切れ字は悠長すぎると思います。ということで私はブリーフへ選を一票。



 では、今年も一年ありがとうございました。来年もまたいい句に出会えることを楽しみにしています。少し早いようですが、良いお年をお迎えください。
連投すみません。でも今回の写真!!!

この方が、金目を煮ていらっしゃったんですね。句の意外な裏側。

「早炊き二合まで」の注意書きはこのトレーナーに書いてあった?!!

マメコさん、素晴らしいセンス。
遅くなりましたが、泡沫さんの選句をLINEから転載しておきます。
―-
夜分にすみません、泡沫です。遅くなりましたが、12月の句会の選句をいたしました。

●総書記は耳痛さうなマスクかな  守ン暴
マスクのお題では、これが一番好きでした。総書記は、あの総書記かな。そうだとしてもしなくても、「耳」だけに焦点が当たってるというのが面白いです。そんな風にして見ると、総書記も我々と同じ卑小で滑稽な人間なんだなと気づかされたりするわけで。

●土木重機定時に止みて枯木山  ういろう
「ドボクジュウキ」というゴツゴツとした言葉の重さに惹かれました。字余りだから余計にずっしりくる。あと、句から人の気配が消えているところもいいですね。まるで重機が自然に止まるみたいで。こーゆーさびさびとした風景、好きです。

●朝凍つる開閉ボタンを押すマナー  どんたか
エレベーターでしょうか。「開閉ボタンを押す」という行為は当たり前すぎて普段意識してないわけですが、そうしたささやかな行為を発見させてくれる句。寒い朝と「マナー」の取り合わせは、清潔な印象がありますね。

●マスクからはみ出る部分みな乾く  翼
「マスク」というお題でマスク以外の部分を詠む、というお題の扱い方が好みでした。認識の句、という感じ。

以上です。

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