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竹輪句会コミュの第131回句会 披講

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 兼題 雷、うきくさ を含む当季雑詠4句
 5句選

 参加(敬称略):岡崎瞬、小太郎、けい、浩平、どんたか、林蔵、翼、潔、オクタビオ、亮、ザ
 代理投句:守ン暴、早子、アガシ、凪太、今朝、泡沫
 投句箱:さいとう


<6点句>
百日紅馬鹿は百万円が好き  さいとう



<5点句>
燃やすごみ燃やさないごみ竹婦人  さいとう



<4点句>
蛍とぶ半透明の老女たち  オクタビオ

萍の浮くちからほどのやる気かな  泡沫

青梅雨や川に鳥の名獣の名  亮



<3点句>
萍に乗って来たから日本人  翼

とめどなくうき草生るる逢へぬ日を  亮

干魚が目を開けている梅雨の月  アガシ

萍や憂きことをただ語りつつ  けい


<2点句>
泣かせむと萍しづしづと寄り来  潔

遠雷やツーシーターの背を倒し  早子

草の香をひと匙ごとにメロン食む  亮

チョコレートパフェ夕立の地上らし  潔

夏陰にあなたが私だったころ  浩平

まだ父の名の表札のまま青柚  ザ

雷に勝てそな赤い雨合羽  小太郎

気軽に絡んでください布袋草  ザ

汗ばむや代理投句に追わる人  林蔵

雷や画鋲ばかりの掲示版  泡沫

萍にジグソーのピースはめてみる  小太郎

雷遠しナースコールがエレクトリカルパレード  今朝

黴の香を辿ればWindowsXP  凪太



<1点句>
ピンポンのポンの早さで夏野へと  泡沫

一つもげば三つ落ちたる実梅かな  凪太

明易しいざ蛇研へ太田駅  守ン暴

ティンパニが啼く雷がさらに啼く  凪太

かみなりやちょうどごはんをねだっていた  翼

畔歩く浮草国の国境  浩平

水色はゆうべのタオルケットかな  早子

薫風や母相方と髭談義  守ン暴

雷を跳ね返すぽっこりの腹  さいとう

一つ得て一つ失う夏の恋  林蔵

日雷詩人S氏の咳払い  けい

古火鉢にうきくさ浮くや肛門科  今朝

雷や構わないてう意味の手話  ザ

雷窓にひらめきからだひらきけり  潔

毛虫にもやさしい指の男かな  けい

浮草や実家の風呂の欠けタイル  オクタビオ

父の日の前にはやかんだったケトル  翼

雨上がる扇風機の羽根いずこ  早子

浮草や小さな蔭の白メダカ  早子


<選外>
遠雷やシルデナフィルの箱蒼し

今日夏至の拠り浮草を鷺替し

毛虫刺す毒が身に染む眠れぬ夜

すべり台すべって夏に入りけり

故郷の枇杷とどく夜の小降りかな

遠雷やギヤマンに浮かぶ沙羅の一輪

石蹴ればサノバビッチと雷の音

香ばしき死骸が卓に雷きざす

萍に稚魚捕らはれて啼いてをり

萍や大切なもの多すぎて

師の忌父の忌今日紫陽花の藍深し

夏めくや西友で腹巻きを買う

浮草の群れて暗し手水鉢

白南風や煙火屋のベンチにて待つ

雷雨来る自分の心に晴れが来る

肛門に冷却棒(ポスクール)立つすゞしさよ

遠雷や名画座の椅子饐えた香す

業平忌双子コーデでケンカする

見るたびに萍のまた増えしかな

落ちるなら信用金庫はたた神

浮草に雨があたっていい音色

手のひらで土と語らふ安居かな

雷雨にもうたれてやめずダンスする

雷鳴れば一か八かの電話する

麦秋の尻の毛剃らるサージカルクリッパーもて

浮き草の上に踊れるカエルたち

カミナリの音をきいたら・ω< 鬼が来る

雷鳴や表面張力にも本気

雷鳴や曲線のなき視線飛ぶ

六月はせんたくものよ空を飛ぶ

一昨年の侭の雷除の札

萍はうたかたを食ひ尽しけり

コメント(2)

ザさん、アップありがとうございました。
さいとう選です。

蛍とぶ半透明の老女たち

きれいな句ですね。蛍の儚い命、それを見ている余命少ない老女たち、老女たちが淡い蛍の灯に映っている風景が想像できました。とぶがひらがななのは何か意図があるのでしょうか?

干魚が目を開けている梅雨の月

確かに、死んだ魚って目が開いていますね。干された魚でも目を開けていることと、梅雨の束の間の月(今年は晴ればかり続く梅雨ですが)の取り合わせがいいですね。

古火鉢にうきくさ浮くや肛門科

古火鉢に水と浮草がある光景って、とても風情がありそうですね。これと肛門科の取り合わせもよいですね。ぼくは未経験ですが、肛門科で肛門を見せる時はうつ伏せでお尻を見せるのでしょうか?見せるお尻がまるで浮草のよう?これは実景でしょうか?笑

チョコレートパフェ夕立の地上らし

わざわざ食べに行くようなチョコパフェでなくって、サザエさんに出てくるような昔ながらのパーラーに突然入るような感じがしました。チョコパフェと略さずにチョコレートパフェとしたところが真面目ですね〜

すべり台すべって夏に入りけり

この句を見て、頭痛が痛いって表現を思い出しちゃいました。でも、わざわざすべり台をすべると言ったのには何か強い意志がありそうな。それか、何もしなくても当たり前に夏に入ることを淡々とよんだのか。無邪気な表現の句が、清々しく感じました。

こんにちは。ういろうです。

沖縄は梅雨の仕上げの大雨の時期を迎えています。このあとすぐの夏至の頃は沖縄はたいてい梅雨明けしているので、一年で一番輝く太陽を空に仰ぐ季節。海も花も街も、世界が全て光輝きます。そして、6月23日は沖縄戦終結の日・慰霊の日。眩しい光の中で人の心の闇を見つめる日。

今回も選と感想にてバーチャル参加を。



◎萍の浮くちからほどのやる気かな  泡沫

根無し草…、運任せ、根性無しに譬えられる浮草ですが、土壌を離れて、水面に浮き続けるその精巧な仕組みを勝ち取ったのですから、他の植物にはけして真似できない独自の力がそこにあるのですね。でもなんか印象は水に浮かれて流されて。今風のゆとり(?)の底力。



○一つもげば三つ落ちたる実梅かな  凪太

実る梅の実のたわわ感、いいですねぇ。上五の字余りが、もぎりかねて小枝を揺する感じでまた、いい感じです。



○雷に勝てそな赤い雨合羽  小太郎

音の響きが抜群に心地よいですね。で、この出色の音律の楽しさが「雷怖くない」という単純な内容にまっすぐリンクしていくところがスカッとします。幼子に赤い合羽を買ってあげて、この句を唱えながら着せてあげたい。子供の輝く目が見える気がします。



○故郷の枇杷とどく夜の小降りかな

 なぜ、このような佳句が選外に。……今回は魅力あふれる句が盛りだくさんでしたから無理もないですね。しかし、オーソドックスながら味わい深い本当にいい句だと思います。こんな句を選外に残してしまうのは竹輪句会の名がすたる、と僭越ながら思いまして、遅ればせながら一票を。



○毛虫にもやさしい指の男かな  けい

毛虫にもやさしい指。人柄がにじみ出る男の身体の先端。素敵。実在の男なのでしょうか。毛虫になってその指のやさしさの上を這い進みたい。




補遺)

まだ父の名の表札のまま青柚  ザ
畔歩く浮草国の国境  浩平

この二句は、句の世界が本当に素晴らしいと感じ、かなり強く惹かれたのですが、何かが違って選に取れなかったものです。多分、惹かれすぎて私の中のコアというかエゴというか、そういう部分と衝突するのだと思いますが、何が違ったのか、それがまたすごく微妙なところなので私の中の審判団が延々審議中。




今回はさいとうさんの痛快なワンツーフィニッシュに始まり、竹輪句会の真髄を思い切り楽しませていただきました。もし会場に居れば、称賛を捧げたい句が他にもたくさんあり、割愛するのが悔しいくらいの気がしています。

では、次回も良句に出遭えることを楽しみにしています。


拙作)
ほていあふひ盥のふちの光りたり
遠雷や空の冥さの鳥の声
   

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