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竹輪句会コミュの第128回句会 披講

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おはようございます。
昨夜もお疲れさまでした
披講をアップさせていただきます。
誤記などありましたらお知らせください。

2017年3月9日(木)@新宿二丁目akta

参加者(席順):どんたか、潔、ザ、さいとう、翼、浩平、けい、オクタビオ、亮
途中参加:泡沫
代理投句:守ン暴、小太郎、マメコ、凪太、泰像、林蔵(投句箱)

投句:兼題2句【犬ふぐり】【落第】+ 当季雑詠2句=4句
選句:4句

5点句
わるくちにほどよき小径はこべ咲く(潔)

3点句
また小鳥屋へ来てをりぬ落第子(亮)
落第や屋上に見る県境(泡沫)
連弾の音ゆづりあふ朧の夜(亮)

2点句
空に弧を描きぬ手話の朧月夜(ザ)
受領書に御中添えずいぬふぐり(守ン暴)
点滴やぽたぽたぽたといぬふぐり(泡沫)
啓蟄の地球に落ちてきた男(けい)
一生に千回の嘘ミモザ咲く(マメコ)
新しき縁なし眼鏡いぬふぐり(マメコ)
まずぬるい風呂に入りたる落第子(凪太)
吊革のずらりと低き遅日かな(亮)
春の日や挿入を待つ改札機(さいとう)
春風にワニのベンチの後ろ向き(浩平)
いっせいに目覚める青や犬ふぐり(けい)
春障子出席に丸描いてある(翼)

1点句
ありものでできたものです犬ふぐり(翼)
雁帰る北京経由の大使たち(守ン暴)
うららかやおおきにと言うインド人(小太郎)
啓蟄やキューピー並ぶ蚤の市(マメコ)
神道の喪のにぎやかや犬ふぐり(凪太)
落第や口笛がああピアニシモ(小太郎)
待たさるるコールセンター春出水(守ン暴)
目いっぱい息吸い容れて耕せり(凪太)
落第の甥のこめかみやはらかし(潔)
春燈や手ぶらで帰る銀座かな(林蔵)
いぬふぐり車整列して駐まる(オクタビオ)
なんやそれああこれでっか犬ふぐり(小太郎)
ややこしいニュースばかりだ青海苔汁(凪太)
犬ふぐりやわらかかったよと言われ(けい)
あまりけぶらぬ焼肉屋落第す(潔)
落第予定者修正液の下(さいとう)
あたたかさはまやらわかな乱す風(泡沫)
犬ふぐり建設予定地に押し込む(林蔵)

無選
はばたきが背中を掠めいぬふぐり
落第のうぐいす小首傾げたり
泣きながら見れば目を持つ犬ふぐり
相続の諍い知らず犬ふぐり
ミモザ咲く天然パーマあの人も
落第と水色の雨似てるよな
目を上げるまでの一人や犬ふぐり
落第を忘れるほどの愛撫かな
兄に子の生まれておりぬいぬふぐり
いぬふぐり洋菓子派買う和菓子です
盆栽をみるための部屋春の昼
落第の子ら操れる機械の屁
人の世の梅は開きし順に散る
落第の際を見極めアウトレット
春泥むバナー広告よけ歩む
春一番背中で進む二つの輪
系統樹登る眠けや夜半の春
給料日サラリーマンが獺祭
落第すちょっと買い食いして帰る
花菜野や遺影の笑みの謎解けり
ジャンボ機の遥かした舞うシャボン玉
落第点わけは黙秘といふことで
春宵やスタンドライト傘交換
雛舟灘に出るころ七日月
春灯壁のアロエの小さきこと
町工場解体終はりいぬふぐり
蛍烏賊トレイで三途渡りいく
落第子川にも潮の満千也
売れ残る菜花蕾に明日はなし
桃の木の蕾最中の亀頭めく
人ふぐりあらば何色犬ふぐり
犬ふぐり人知れずとも我ありて
落第子のいねたる爪を切りてやる
落第子家鴨の溝に嵌まりけり

コメント(1)

こんにちは。ういろうです。

早速披講をアップいただいたので、
今回は早々と選と感想にてバーチャル参加を。


◎ わるくちにほどよき小径はこべ咲く(潔)

「あのさ、わるくちを言いたくなるのってその人の性格だと思うんだよね、それをさ、はこべのせいとか小径のせいとか言ってるじゃない、あり得ない。あの人とは絶対友達になれないって改めて思ったよね…」 …私も一読でこの小径に同行してしまいました。私の為の小径の風景がありありと脳裏に浮かびます。はこべが咲いていたんですね。精神衛生的にここをたびたび歩こうと思います。「…あ、今のはここだけの話にしておいてね。」(笑)



○ 空に弧を描きぬ手話の朧月夜(ザ)

弧を描く動作は朧月夜をあらわす動作なのでしょうか。無音の春の月の美しさがこの句のおかげで私にも届きました。それぞれの世界のそれぞれの美しさ。



○ また小鳥屋へ来てをりぬ落第子(亮)

 人間は心の優しさが真の能力、本当の宝物ですよね。



○ 新しき縁なし眼鏡いぬふぐり(マメコ)

 春の光の明るさがぱっと広がります。その明るい視野の中に点々といぬふぐりの淡い青。眼鏡新調しましたからね、小さな花もくっきりと。



○ 連弾の音ゆづりあふ朧の夜(亮)

 今回はどうしてもこの句を選に入れたく、4選決めかねて5選にさせてもらいました。連弾の曲目は何かな。音の層が深く繊細な響きの曲が聞こえてきます。上手の人の息の間合いを感じ合う恍惚感。春のエロチシズム。



補遺)

春燈や手ぶらで帰る銀座かな(林蔵)
  手ぶらというのもお買い物を越えた贅沢。春らしい軽やかさ。

目を上げるまでの一人や犬ふぐり
  私は子供のころからこの句の世界をホームにして生きています。

落第の甥のこめかみやはらかし(潔)
 叔父の視点がいやらしくて好き。(笑)

うららかやおおきにと言うインド人(小太郎)
 中七後が素敵に決まったので、初五、もっと遠くに切れてもよかったなあと。

落第子家鴨の溝に嵌まりけり
 どんな世界にも落第子はいるんですよね。それもまたこの世の法則なのかしら。



今回は順当に句会の点の高いほうから私も心惹かれて行きました。選外から私選を掘り出していくのも句会の二次会(?)ならではの楽しみでありますが、こんな風に選が揃うときはまた、皆さんと心が通った気がして楽しいです。
では、また。今回も心に届く楽しい句の数々をありがとうございました。


拙作)
落第や煙草に歪む面構え
幼子の土の親しさいぬふぐり
フクシマや落第の印と生き様と

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