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竹輪句会コミュの第111回句会 披講

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日に日に秋が深まりゆく中での10月句会。
総勢16人参加で今回もにぎやかなひとときとなりました。
遅くなりましたが、以下披講です。
誤記、漏れ等あればご指摘ください。
感想もお願いいたします。

2015年10月22日(木)新宿二丁目akta
投句:4句 =椅子・虫+ 当季雑詠2句
選句:4句
参加者:潔、あるたん、竜光、浩平、翼、しんいち、オクタビオ、林蔵、守ン暴、たくや、今朝
    亮、影造、ザ、ゆう、よし(※席順)
代理投句: 凪太、マメコ、はすきぃ、早子

             記
4点句

踏石に乾いた虫の脚ひとつ 林蔵
流星やホーチミンより文届く 守ン暴
机椅子つくえいすイス文化の日 林蔵

3点句

良夜かな犬を待たせて読む手紙 亮
手相見の椅子に不在や星流る 亮

2点句

星月夜誰かの座る庭の椅子 マメコ
虫の音や降り注ぎをるニュートリノ マメコ
通りまで皿洗ふ音冬隣 マメコ
いいひとだいいひとが来た草の花 浩平
丸椅子の並びて灯火親しめり 凪太
残業のいす寄せて呑む秋の夜 しんいち
紺と黒見分けられずに暮の秋 浩平
しばらくは稲架(はざ)しんとして夕煙 今朝
長椅子の背を跨ぎ来る秋桜 はすきぃ
褌の尻に椅子から冬隣 はすきぃ
食いつけば最後の梨と言われけり たくや

1点句

助手席に犬っぽいネコ秋の海 早子
島唄に恋の行方や天高し 亮
ここにまで悪意のやうに桃匂ふ しんいち
国産の松茸嗅いで元に戻す オクタビオ
幾人(いくたり)か並べてうれし秋刀魚かな 竜光
しのび逢ひ校舎の裏に葡萄園 しんいち
秋雨や初潮を迎え爪を噛む 林蔵
孤独とはキャロルキングと飲む新酒 オクタビオ
天高し補助椅子揺らす大女 守ン暴
月の水溜めて跳ねるか寺の鯉 竜光
木の実落つ泣く子もあれば笑ふ子も 翼
マジシャンの休日読書虫の声 オクタビオ
虫の音の聞こゆる部屋や夜這ひなし(※投句箱)
滴下する薬の速度とろろ汁 ザ
身ひとつや虫の闇へと船を降り 亮
運動会人待ち顔のバイプ椅子  影造
美術展問いかけをまだ反芻中  影造
椎茸やぷくりとしたらつかまえよ 翼
地下鉄の十番出口に虫の闇  しんいち
新蕎麦をすすりて居たり夕の椅子 たくや
星の夜の腿押し返す木椅子かな 潔
御会式や少年の売るあんず飴 マメコ
見えぬまま虫ほろびゆく星の夜 潔
虫の夜翡翠の器選びけり ゆう


====================================
秋色の付箋たくさん本の虫
放屁虫叩いて喧嘩妥結なり
蜉蝣に震える光白き影
運動会危険を感じる団体競技
虫しぐれ木肌ひんやり濡れてゆき
一億一心八紘一宇虫集く
うつされて飲みしタミフル虫の闇
椅子並べ生活始めむ同性婚
耕畝忌の父は戻らぬ赤の靴
減る虫に我が余命など重ね居り
松茸やかほりよりも見た目かな
家虫の息吹き返しまたたたく
清秋の体温感じる椅子の上
秋の雨屋根のバス停椅子二つ
鳴虫やセックスがしたいだけなの?
金風や特養施設感謝祭
秋肥えのガチムチのケツ椅子足らず
虫の音に包まれて居り待ちぼうけ
水を飲むつがいの狸谷紅葉
行く秋やハシビロコウの影伸びぬ
朝寒し下着選びの雑さかな
誰専の五十路落穂も拾ひけり
虫鳴くや俳句の虫はまーからぴ
ちりもつもればはなくそになる
目が合いて恥ずかしくなる西瓜売り
身に入むや虫喰ふイモトアヤコかな
鴫のよな声も去年(こぞ)より聞かぬ椅子
邯鄲や神のすさびを慰めて
直向きなかつらのずれや鱗雲
気がつくと川べりはもう虫の闇
芋虫や時間(トキ)は過ぎたが布団の中
団栗の立位体前屈寝椅子
長椅子に裸夫ポーズとる夜長かな
行く秋や椅子を仕上げる紙鑢(やすり)
電気椅子仕舞ふ扉や秋うらら
欲望や秋刀魚かじって椅子かじる
BLにひとりうなづく本の虫
ここからは見えない夜汽車そぞろ寒
島々にやおろずの調べ虫を訪ふ
小春日の放課掃除に椅子の群
朝顔に汐風のいろ透きとほる

以上

コメント(13)

披講が遅くなりましてすみません。余裕がなくて写真は割愛させていただきました。

今回は自分の清記で書き間違いをしてしまい(※作者様申し訳ありませんでした)、またこうして披講で改めて全句を書き出してみると選句のときに完全に見落としてスルーしていた句がいくつかあったり、句会のときに集中力をいかに維持するかが今後の課題です。

コメントはまた改めて書きます。
みなさまもコメントをお願いします。
たくさんの量のUPご苦労様です。
ありがとうございます。
おって感想等書かせていただきます!
披講ありがとうございます。
凪太選です。

◎虫の音や降り注ぎをるニュートリノ
大袈裟な動詞が世界観の鍵。素敵。

○孤独とはキャロルキングと飲む新酒
It's Too Late、今でもよく聴きます。

○通りまで皿洗ふ音冬隣
風景の広さを自然と想像させる穏やかな仕掛けがオシャレです。

○ちりもつもればはなくそになる
何故か見捨てることのできない句。
少し団鬼六の世界を思い浮かべてしまいました。

【気になる句】
・踏石に乾いた虫の脚ひとつ
・残業のいす寄せて呑む秋の夜
・マジシャンの休日読書虫の声
・虫の音の聞こゆる部屋や夜這ひなし

また東京にお邪魔したいです!
みなさまこんばんは。
先日はありがとうございました。

翼(タスク)氏、はすきぃ氏にも、コミュニティ参加していただきました。あとひとり「来月伺いたい」旨のれんらくをいただいているひともいますが、どうだろう。。

次第に多人数になる句の座。いずれはアクタの机全部占拠してやりますか。笑 つか、ある程度、工夫する必要ありますね。全員机なしで椅子だけで車座になるとか。

句会の場で、大量に流れてくる中で選ぶ句の理由と、事後に見直す印象と、個々の句の魅力を堪能するのにはそれぞれだと思います。ほんとに、ゆうさんのような褒めスキルを磨かなきゃ。


句会の場での僕の選

・踏石に乾いた虫の脚ひとつ 淋蔵
この虫の脚を季題・季語として扱うのはどうなんだろと迷いつつ、仔細描写が光っておりました。

・手相見の椅子に不在や星流る 亮
助詞の使い方に座り心地頼りないと感じたのですが、そこにある筈のもの(にして、居てもいなくても世界は変わらない感じのもの)の不在に感じるなんかあずましくない感じ。俳味。

・椎茸やぷくりとしたらつかまえよ 翼
つかまえるのはたぶん椎茸じゃないのかも。でもキノコを破礼句と簡単に解釈するのはよろしくないと思います。ひらがなの孕む世界観。じっと読んでいるとゲシュタルト崩壊しそうな中七下五。

・机椅子つくえいすイス文化の日 淋蔵
無機質な「椅子」という兼題を見事に可愛くアレンジしたなあと、やられました。季語のチョイスも絶妙。兼題がなければ生まれなかったかもしれないし、句会の場で他の椅子題の句と比較して、それら皆の概念を攫う感じでした。



他、気になってゐた句

・虫鳴くや俳句の虫はまーからぴ
まーからぴ、てナニ?
・身に入むや虫喰ふイモトアヤコかな
青虫は干してから塩炒めにします。かっぱえびせんみたいで割と旨いです。吉祥寺の「アフリカ大陸」という店に行くと、在庫あれば食えます。
・ここにまで悪意のやうに桃匂ふ しんいち
ダウニー的な柔軟剤のアレだよね。すげーわかる。が、季語として扱う桃には可哀そう&旬は初秋かな。
・褌の尻に椅子から冬隣 はすきぃ
そういえばそういうお店にしばらくご無沙汰。六尺の締め方のコツ、忘れてるかもガルルル。



さておき僕日曜日、句会に時折来る服飾家ダンサー、ホリエ氏の公演、観に行きますよ。ご一緒できる方、よしなに。
http://mikakurosawa.official.jp/
ザさん

ホリエさん、黒沢さんとこで踊ってたんだ!
女子ダンサーの中に、黒一点でヒゲの男がいるて聞いたけど、、ホリエはんやったんやねぇ、

明日会場で!
ここのところなかなかコメントできずにすみません。書き出すといろいろ長いので、つい(笑)

今回いただいた句は、

机椅子つくえいすイス文化の日 林蔵
良夜かな犬を待たせて読む手紙 亮
いいひとだいいひとが来た草の花 浩平
木の実落つ泣く子もあれば笑ふ子も 翼

どれもやはり、季語の活かし方に感銘を受けた作品です。もちろん、季語以外の叙述も、視線のあたたかさ、取り合わせの巧みさ、馬鹿っぽさ(褒めてますw)などなど十七音のリズムの中で巧みに紡ぎ出されているのですが、やはり季語。季語の内包するその季節の空気、人の営みや感慨を踏まえて句の要に据えることで、「ちょっと上手いこと言うたった」トラップから逃れて、自分の内と外にあるものがしみじみと結びついた「諷詠」となっている。そういうものをやはり選んでいました。

句会の後しんいちさんと、ちょっとそんなこともお話ししたのです。言いたいことがある、でもそこにどういう季語を持ってきたらいいのかわからない…とおっしやっていて、それはまさに誠実な俳句作者としては必ず体験する悩みだと思いました。そこで僕も話していて初めて自分の考えてることが言葉になった気がするのですが、結局「言いたいこと、描きたいこと」をとことん突き詰めていくことで、季語の持つさまざまな「心」と結びつくのではないかと。たとえば、机と椅子がたくさんある風景というのはとてもありふれていますが、それが実際はどこにあるのか(学校?ホール?宴会場?)、それはどんな日のどんな催しか(平日の憂鬱な会議?休日の近くの小学校の運動会?冷たい雨の日の決起集会?彼と出掛ける、よく晴れた日のレストラン?)、などをどんどん自分で作りこんでみる。そうやって心に添う景を求め探していく中に、じつはもう季語が隠れていたり(文化の日、とか)もするのです。それをそのまま写し取ってみる。
…そういう風に、自分は季語と関係を結びたいなと思っていたのですね。

はっきり言って、「自分の思い」なんてのは陳腐なもの(たいがい誰かが過去に似たようなこと考えてると思えば間違いない・笑)です。でもそれは、今ここで自分がたしかに抱えているものとして、唯一無二です。それをもう一歩二歩、精密に観察してみる過程で、季節=俳句との、他の誰のものでもない出会いが生まれ、そうして季節の中に組み込まれることで、自分という枷の外側に何か繋がる…
こういう風にまとめてみたことは初めてです。きっかけを下さったしんいちさんに感謝感謝。です。


もうひとつ、ヨシさん(大地往けさん)が句会後何度も「いやあ、みんなピュアだなあ」と繰り返していたのが印象に残りました。真摯さ、オトメっぽさ、拙さ、などなど、その「ピュア」にはいろんな意味が込められていそうですが、作者たちのそういう作句の姿勢によるものに加え、なによりそれは俳句型式自身が求めまたそのような詩として現れる、そのことにも多く拠るのではないかと考えさせられました。つまり、俳句を詠もうとするといろんな意味でピュアにならざるをえない。一語一語が、またそれらが十七音の中で結びつく有り様が、ピュアという印象をあたえるのであって、「意味」を伝える道具としての言葉、心情劣情を説明したり喚起したりするための言葉を入れてる余地がないのです。

…やっぱり途方もなく長くなって、こりゃテロですね…^_^;まだ続きもあるのですが(笑)、またあらためて。
潔様の言葉
すうと心に入ってきますね。

私も俳句と向き合っていると
誤魔化しがきかないので真摯になるしか
face toになるしかないんですよね。

でも楽しいです。

いつもながらの選と評させていただきます。


流星やホーチミンより文届く 守ン暴

時間と実景と着地点が見事!
という感じですぐにいただいました。
その星は人民の自由でありますように!


良夜かな犬を待たせて読む手紙 亮

人と犬の長い長い時間が育んだ信頼関係
そこにある良夜の景色は穏やかで豊かです。


いいひとだいいひとが来た草の花 浩平

草の花の季語が効いてますね。
ほんとにいいひとだと思います。


丸椅子の並びて灯火親しめり 凪太

にわかに並べた丸椅子と
灯火の明かりが一枚の絵のようであり
舞台の一シーンのようです。
そのなかに入っゆきたいです。


しばらくは稲架(はざ)しんとして夕煙 今朝

夕煙が遠近のどこかによって鑑賞が変わりそう。
でもうすむらさきに見えて、稲架がきらきらっと


褌の尻に椅子から冬隣 はすきぃ

一度つけてみたいと思いながら
似合わぬ身体なら余計寒さと寂しさを感じそう
実感しみしみ


ここにまで悪意のやうに桃匂ふ しんいち

桃を悪意に扱うのは
どこかアダムの林檎のようで
怪しく肉感的


孤独とはキャロルキングと飲む新酒 オクタビオ

キャロルキング つづれ織りだったかな
新酒がしみますね


美術展問いかけをまだ反芻中  影造

反芻が実感だけど、違う言葉が見つかったら
着地が見事になりそうです。
絵との時間が複雑豊かです。


新蕎麦をすすりて居たり夕の椅子 たくや

夕が効果的?
もっと具体的な椅子ならもっと効果的?
新蕎麦が香りたちます。


御会式や少年の売るあんず飴 マメコ

池上本門寺でしょうか?
あんずと少年が響きあってます。


長椅子に裸夫ポーズとる夜長かな

裸婦の主人公が気になります。
夜長がいいですね。
尊頼関係のような愛情の深さもあるような
描いてみたいですね。

はすきぃと申します。
はじめまして。

このたび、ゆうさんおよびジョヴァンニさんにお誘いいただき、10月の句会に投句、そしてコミュニティにも参加させていただきました。
俳句の世界には足を踏み入れたばかりですが、なにとぞよろしくお願いいたします。

さて、10月に投句された中から4句選んで感想を、ということでお話をいただき、頑張ってみたのですが。
なにせ超初心者ですので、右も左も分からず、好き嫌いや勝手なイメージなどを述べるだけになってしまいました。
また、さすがにどうしても4句には絞りきれず、いろいろと失礼があるかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。


『踏石に乾いた虫の脚ひとつ』 林蔵

秋の乾いた静けさの中で見つけた虫の脚。
虫の死に、否応なく移り行く季節と、さらにはなんとなくドラマも感じられて、とても印象深いです。


『机椅子つくえいすイス文化の日』 林蔵

たくさんの机と椅子が動き回るクレイアニメを観てるみたい。
初心者にとっては「こういうのも有りなんだ!」と教えていただいたようでもあり、なんだか楽しくなります。


『良夜かな犬を待たせて読む手紙』 亮

待ちわびていた手紙をはやる気持ちで開封する足下には、ワンちゃんがご主人様を待ってお座りしてる。
そんなホッコリと幸せな光景が浮かびます。


『虫の音や降り注ぎをるニュートリノ』 マメコ

秋の夜空は明るい恒星が少なくて暗い分、地上の虫たちの声の煌びやかさがいや増すというもの。
そこに静かに降り注ぐニュートリノ、という取り合わせがとても壮大で圧倒されます。


『しばらくは稲架(はざ)しんとして夕煙』 今朝

農家に生まれ育ったこともあってか、なんだか懐かしさを覚えます。
田は静まりかえったけど、帰宅した農一家は幸せな団らんを囲んでいるのだろうかとか、イメージが広がります。


『食いつけば最後の梨と言われけり』 たくや

今は何でも年中手に入るとはいえ、やはり旬のものは時期が限られますよね。
そんなところに季節の移ろいを思い知らされる、この思いがけなさ。


『国産の松茸嗅いで元に戻す』 オクタビオ

国産のは確かに良い香りなんだけどさ、この値段じゃさすがにアレよね奥さん!って感じで(笑)、とっても実感が湧きます。
それにしても、スーパーに並んでる国産松茸って、ちゃんと売れるものなんでしょうか?


『滴下する薬の速度とろろ汁』 ザ

今朝まで入院していたためか、心に迫り来るものがあります。
滋養とか薬というイメージと、粘度が高くてちょっとじれったい感じとを、「とろろ汁」という単語が実感を持って感じさせられます。


『地下鉄の十番出口に虫の闇』  しんいち

煌々と照明が深夜まで点いている都会の真ん中にも、足下にふと存在を気付かされる、小さな暗闇。
異次元世界への入り口のようにも思えて、ロマンを感じます。


『虫の夜翡翠の器選びけり』 ゆう

晩酌用に今日選んだ翡翠の酒器の色は、秋の夜の闇の色か、それとも秋風の冷たい色でしょうか?
自分は下戸なんですが、酒の味が分かったら、もっと実感が伴なうんでしょうね。


『秋色の付箋たくさん本の虫』

最近は付箋も様々な色・形・用途のものがあって、楽しいですよね。
クラフト紙ベースの付箋がいっぱい貼り込まれた文庫本、というイメージが湧いて、ちょっと楽しいです。


『行く秋やハシビロコウの影伸びぬ』

ひたすら立ち尽くしてるハシビロコウの動きよりも、太陽の巡り、あるいはもしかしたら、季節の移ろいの方が速いのかも!?
ハシビロコウの姿に哀愁をも感じるようで、ちょっと気になりました。


以上、長々と、失礼いたしました。
>>[9]の素敵な鑑賞、ありがとうございます。
どんどん俳句と仲良くなられますように!
>>[9] 鑑賞眼やそれを的確に伝えらる文章が、もはや初心者じゃないんですけど^_^
句会でも、えっと、なんとなく好き、くらいしかいまだ言えない自分が恥ずかしい^^;
すみません、いまさらなのですが10月句会のコメントです。
以下、わたくしの選です。

◎良夜かな犬を待たせて読む手紙

作者が手紙を読んでいる間、散歩か食事をおとなしく待っている賢い犬。
言葉はなくても通じあっている作者と犬の関係性の暖かさが穏やかな
良夜の雰囲気を引き立てます。

◎星月夜誰かの座る庭の椅子

いまは誰も座っていないけれど、座る人のいない捨てられた椅子ではない。
太陽の輝く昼間には家族や仲間たちとの交流の光景がある庭に置かれた
椅子でしょうか。不在であるがゆえにかえって感じる人のぬくもり。どことな
くにぎやかな感じのする「星月夜」という季語もぴったりだと思いました。


◎マジシャンの休日読書虫の声

ステージで華やかな脚光をあびるマジシャンも休日の趣味はもっぱら読書。
素顔は寡黙で人見知りなマジシャンでしょうか。

◎紺と黒見分けられずに暮れの秋

紺と黒の見分けがつかないくらいに暗くなるのが早い晩秋の頃です。最近の歳
のせいかどうも夜目がきかないもので、特にこの季節は夜の訪れを敏感に感
じます。


さて、キヨシさんがコメントしてくださったことへのお返事にはならないかもしれ
ませんが、自分の場合は自分が作った句に「わたし」という人間の痕跡を残し
たいという思い、自己顕示欲が強すぎるのだと思っています。「自分の思い」
なんてものがいかに陳腐でありふれたものか頭ではよくわかっているのです
が、でも唯一無二、特別なものと思いたいという自分が片方でいて、自分の句
でそれをアピールしたい! そっちの欲が前に出すぎちゃって、季語のみなさん
とまだ仲良くできないてないかなあ…というところです。

しんいち

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